acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

御神楽・御神楽岳前ヶ岳南壁V字第二スラブ

2013年08月13日 21時54分32秒 | 山行速報(アルパイン)

6月に天気が悪く登れなかった御神楽岳前ヶ岳南壁V字スラブに行って来ました。
メンバーはYさんとG。
晴れの天気予報を信じて土曜日の夜、現地の本名駅近くの駐車場に着くと、雨は降っていないが、星も出てないどんより曇っている様だ。
まあ、翌日の天気予報を信じて軽く一杯やり就寝。
翌日、5時に起床。生憎の曇り空だが雨は降りそうない。
林道を車で走り、御神楽岳登山口の駐車スペースに車を止める。全く車はない。今日入山しているのは我々だけだ。(後でその理由が解る)

渓谷沿いの登山道を登りはじめるとなんだか虻らしきものにまとわり付かれる。その数はどんどん増えてくるではないか!しかも刺してくる。痛て~なこのヤロー!と言っても虻はお構いなしに刺してくる。二人とも戦意を喪失しそうになるが、沢を登るうちに虻はいなくなるだろうとたかをくくっていたが、それはとんでもない間違いでした。八丁洗の板から沢に入渓すると更に虻の数が増え前を歩くYさんの尻には物凄い数の虻が集っている。このままずっと虻にまとわり付かれていると発狂しそうだ。一刻も早く虻から逃れたく沢をもうスピードで登り、V字スラブ取付きであるゴーロ状の滝辺りまでくるとやっと虻から解放された。良かった。^_^

今の時期登山者が居ないのは虻のせいですか?納得です。
沢にはまだ所々雪渓が残っており、天然のクーラーで一休みをする。

前回来た時は天気が悪くここで引き返したが、晴れてはいないが、天気は持ちそうなのでV字スラブに向けて滝を登り始める。何本か滝を快適に登っていくといよいよV字スラブが見えて来た。

V字の広場へ出る手前の滝が現れる。結構悪そうな滝だ。

草付きのある右側から登る。ロープも出す。

滝を越えるといよいよV字の広場だ。広々としていて気持ちの良い場所だ。ここからV字スラブの登攀だ。最初の壁は結構傾斜もあるのでアンザイレンし、つるべで登り始める。岩は硬くグイグイ登れる。

ただし、残置支点は全くなく所々灌木が生えているだけです。登っていくと天候も良くなり下を見下ろすと素晴らしい景観です。気持ちいいですな。

快適にピッチを伸ばします。ただし、残置が全くないので基本的にトップは50mノーピンです。落ちないように慎重に登ります。ハーケンも打ってみましたが、岩が硬くハーケンが跳ね返されるか、岩が割れてしまいます。ただハーケンを打つのが下手くそなだけ?

いよいよ稜線が近づいて来ました。

稜線に出れば最高の景観を期待していたのですが、稜線に出たら物凄い藪で周りが全く見えなではないか!凄く残念。
そこから登山道迄1時間以上ハードな藪漕ぎをこなしやっとの思いで登山道に出た。余裕があれば本名御神楽岳へのピストンも考えておりましたが、そんな余裕もなく、ヘロヘロになりながら、御神楽岳登山口へ下山しました。
今回の山行は虻の洗礼もあり、非常に充実した?山行でした。

BY G

後立山南部縦走(爺ヶ岳〜鳴沢岳〜針ノ木岳、蓮華岳)

2013年08月13日 20時49分33秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2013.8/9(金)~8/11(日):2泊3日

後立山南部縦走(爺ヶ岳〜鳴沢岳〜針ノ木岳、蓮華岳)
メンバー:kei2、他1名

【コースタイム】
8/9 (金):曇りのち晴れ
      扇沢(5:00)→種池山荘(テント泊)(8:20)⇔爺ヶ岳
8/10(土):曇り(午前中 濃い霧)
      種池山荘(4:20)→鳴沢岳(6:50~6:55)→赤沢岳(7:35~7:40)→
      スバリ岳(9:05~9:10)→針ノ木岳(9:38~9:40)→針ノ木小屋(テント泊)(10:20)⇔蓮華岳
8/11(日):晴れ(強風)
       針ノ木小屋⇔蓮華岳
       針ノ木小屋(7:20)→大沢小屋(9:05~9:10)→扇沢(10:00)


【1日目:8/9(金)】
1時間の仮眠後、身支度をして出発。

柏原新道の八ツ見ベンチまで急登が続く。
種池山荘まで標高を稼げずダラダラ歩き。
テント場に到着した時間が早かったのか、余裕。

すこし休憩した後に爺ヶ岳へ・・・。
小屋のすぐそばの斜面で雷鳥の親子を発見。癒される~。


立山連峰の眺望。

7月末に裏剱縦走をしたが、天気に恵まれず眺望もなく悔しい思いをした。


鹿島槍ヶ岳への縦走路


明日蓮華岳までの縦走路。


小屋に戻ってきて、生ビール(900円)で喉を潤す。

【2日目:8/10(土)】
行程が長いので早立ち。濃い霧に包まれてのスタート。
樹林帯をしばらく歩く。やっと樹林帯から解放され、絶景を眺めながらの稜線漫歩。と思いつつ霧が晴れない。
岩小屋沢岳を過ぎるとまばらではあるが人とすれ違う。


新越山荘、鳴沢岳へと足を進める。(気温10度)


視界不良なので次の赤沢岳へとまた進む。ここでもダメ。
予報は晴れるはずだったが・・・。また、天気が変わったのか???


スバリ岳の手前から針ノ木雪渓を登ってくる人達が見えた。

さすが立山連峰の絶景を眺められるとあって人気のコース。次から次へとすれ違う。が、景色は何も見えない。
スバリ岳山頂は狭く、既に休憩している人が何人かいて、自分達が休憩するスペースがない。
すぐに針ノ木岳へと向かうが、ほとんど休憩を取らずに来てしまったせいか疲れも出てペースが上がらない。
膝が痛み始めた。

針ノ木小屋のテント場は斜面の限られたスペースを指定される。
ここで連れとは別行動で先に行って受付を済ませてもらうことにした。



途中休憩を取りながら小屋まで行くつもりだったが、結局休憩を取らずに30分遅れて到着。

テント場は一番下を指定された。雨が降ったら上部から流れてくるのが心配だ。(夜、少しだけ降った。)

しばらく休息を取った後に、蓮華岳へアタック!
雲は相変わらず空全体を覆っている。

蓮華岳へ続く道はコマクサで溢れんばかりに咲いていた。
山頂からは今日歩いてきた縦走路が一望できるが、山頂には雲がかかりイマイチ。


テント場がすごい事になっている。本来、禁止のスペースにまで張られている。
今後のこともあり、「テント場のスペースがなくなったらどうするのか?」と小屋に確認してみたら、小屋の上部を指定して張ってもらっているという。

【3日目:8/11(日)】
風は強いが晴れていたので、蓮華岳へ行ってみることにした。


昨年歩いた七倉岳~船窪岳~烏帽子もぼんやりと確認できるがこれもまたイマイチ。
天候不良で蓮華岳~北葛岳~七倉岳をカット。その縦走路を確認できたので、来年チャレンジ!

山頂から眺められる山々を次から次へと雲が覆っている。
せっかく晴れていても山容が見えない。
早めに小屋から下山することにした。


しばらくは夏道の急斜面下る。


所々に鯉のぼりの目印がある。(雪渓の終わりまで)
雪渓からアイゼン(6本)を装着。(小屋でレンタル有り500円:4本爪)


イメージしていたほど雪渓の距離は長くなかった。
樹林帯の夏道を歩きで、風もなく汗だくになりながら扇沢に下山した。



扇沢から針ノ木岳への登山口付近には一般車が通れない道路へのゲートがあるが、お盆の時期とあってゲートが開放され、その先にはずらーっと路駐されている車が続いていた。
そして更に扇沢Pに入れない車が渋滞を作っていた。


以前、今回とは逆コースを歩いたことがあるが、前回は小屋付近までびっしり雪渓がついていたのを覚えている。
その時も視界不良で眺望を楽しめなかったので、今回は尚更、悔しい山行で終わった。


☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆