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おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

かめもとみのり 木版画展

2013年04月07日 02時57分19秒 | 美術館/博物館/展覧会

浦安の小さなギャラリー「どんぐりころころ」で開催中の、「かめもとみのり 木版画展」に行ってきました。

亀本さんとは、もう6年くらい前になるのかな? 私がmixiに感想記を書き始めてしばらくしたころ、舞台の話をきっかけに知り合いになった方です。
たしかその当時は画家として活動休止中だったようで、私は彼女がこういった作品を創る方だとは知りませんでした。
どこでどんな人と出会うかって、わからないものですね~。

浦安の小さなギャラリー「どんぐりころころ」に行くのは二回目。
前は「鬼」をテーマにした、たくさんの作家さんたちの共同展でしたが、今回は個展ですから彼女の作品のみ。
ブログなどで拝見していた作品の実物が見られて、写真ではわからなかった版画独特の刷りの風合いがよくわかりました。



彼女の作品は版画なので、同じ作品でも、一枚一枚に乗せる色合いにより世界が変わって見えたりします。
わりと原色が多く、黒い線とともにインパクトのあるそれは、まるでステンドグラスのようだと言われることもあるそうです。
モチーフも天使などがあり、そう思えばキリスト教的なテイストもありますが、私はどちらかというと仏教の要素を感じます。
この↑上の写真の右の青い絵などは、中央が天使のモチーフで、背景はどことなく曼荼羅を思い出させます。
めずらしく原色ではなく全体的に淡い青を乗せた作品で、これはこれで素敵ですが、これなども違う色合いで刷れば、もっと曼荼羅ふうにも、またステンドグラスっぽくもなりそう。
それを思うと、版画って面白いですね。
彫り上った時点で、色によるイマジネーションの幅だとか、さらに進化する可能性を残しているところが面白いと思います。

版画絵は大きめのものですと、一枚を彫るのに三ヶ月かかり、刷るのにも体力がいるそうで、何度か重ね刷りもし、一日に三枚も刷ったらかなり疲れるのだとか。




最近では、生演奏の音楽とコラボレーションしながら製作過程を見せるイベントをしたりと、意欲的に創作活動を続けている亀本みのりさん。
彼女の作品は個性的で、その「亀本ワールド」ともいえる独特の世界には、暗さと鮮やかさが同居しています。

それにしても、私の写真の撮り方が下手
これじゃあ作品がよくわかりませんよね~。
一枚にたくさんの作品を写して欲張りすぎでした(反省)

ところで、亀本さんはここ数年で絵本なども創作していらして、この個展では去年の作品で「雲姫」という作品が見られます。
物語の文も彼女の創作で、雲のお姫さまが太陽に恋をするという、可愛らしいお話です。

そして、今年はなんと! 新しく作成する絵本は、文章のほうを私が書かせてもらうことになりました。
私が書くと文字数が多い(笑)
去年書き上げたそれは、小学校の低学年用にと、なるべく削って削って削り倒しましたが(笑) 個展が終わったら、その私の書いた物語にいよいよ絵を彫ってくださるそうで、11シーンと表紙をあわせて、全部で12枚の絵で出来上がります。
とっても楽しみ!!


この個展は、東西線の浦安駅から五分ほど歩いた、民家の合間にある小さなギャラリー「どんぐりころころ」で、4月8日まで開催しています。
作品はその場で購入することができますが、もちろん見るだけでも!
お近くの方は、ぜひともお気軽にご覧になってみてください。



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