今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

映画「君の名は。」

2016年09月16日 01時38分54秒 | 映画

映画「君の名は。」 2016/09/10
【原作・脚本・監督】 新海誠
【出演】 神木隆之介/上白石萌音/成田凌/悠木碧/島﨑信長/石川界人/谷花音/長澤まさみ/市原悦子

ちがう、夢じゃなかった!
まだ会ったことのない君を、探している。 

ってね~、いきなり脱線話なんですけど、去年そういうお話を作ったんですよ!
え、誰がって? いや、私が
そのちょっと不思議なお話・・・「銀河の友だち」という物語を、画家の亀本みのりさんと共作で絵本にしてまたコンクールに出したんですけど、見事に予選落ちしまして
いや~、でも書きながらうっすらと思ったんですよね、「これは始まりの物語だな」って。
つまり、展開に乏しかったのね。 君を探して、探して、探して・・・・やっぱ会うだけじゃ駄目なんだな。
出会うことで「何か」が起こらないと、ね。

そんなわけで、方向は悪くなかったと思うのに、「やっぱ、つくづく修行が足りなかったなぁ~!」と反省しつつ・・・、この上なくすんばらしいお手本を見せていただいた気分。
映画、「君の名は。」は、大ヒットの評判にたがわず、とても面白かったです!

  

「よみがえりモノ」とか、「タイムトラベル話」とかもそうだけど、ここ何年(何十年?)も、「男女の魂の入れ替わり劇」っていうのも、あまりに沢山出回りすぎて、もういい加減に出尽くしちゃってる感があって、なんだか設定に新鮮味がないんですけど~?
なぁ~んて、最初はこの映画を観ようかどうしようか迷ったものの、日に日に評判は上がってくるし、観客数はうなぎのぼり。
も、もしかして、あの「シン・ゴジラ」を抜くかも?という勢い。
観てみれば、その「入れ替わり」だけじゃなくて、「よみがえり」や「タイムトラベル」の要素も含んでいて、じつに脚本が面白いです!
そのうえ何と言っても、あの映像美! まるで実写のように・・・ではなくて、実写よりも美しい。 
美しい、けれども、ただ目に美い、という以上に「心に美しく」感じられます。
なんだろう、これ。
・・・たぶん、実写では自分の目に映らない、というか、実写だと見逃してしまいそうな物まで見えるからなんですよね。

自然でも建物でも人間でも、人は何でも、他人と同じ物を見ているようで、実はその目に映るのはそれぞれに違うのではないだろうか。
この物語の主人公達や、監督の新海誠さんの目に映った「風景」が、アニメという映像を通したことで、彼らの心に見る「情景」となってこちらの目と心にも届いたように感じられました。 

自然や街の風景は、高度な映像によってリアルな「情景」と変わり、より美しく、登場人物はアニメっぽく魅力的で、神木隆之介くんや上白石萌音さん達の声は誰も皆アニメにぴったりだったし、RADWIMPSの音楽もそれぞれのシーンに合っていて良かったです!

それにしても・・・

いつかどこかで出会った君を、今この時の僕を、
書かないと忘れてしまうから・・・・書いておかなくちゃ。

そんな二人のシーンを見ながら、「うんうん、そうなんだよね。書いておかないと忘れるよね。書いていても忘れるけどさ。」と思った私

 新海誠監督の他の作品も、ぜひ観てみたいです。 
過去の作品はDVDも良いけれど、やっぱ映画館で見たかったな~!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「殿、利息でござる」 | トップ | いつかどこかで(65)大徳寺... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事