5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ノロウイルス食中毒

2012-02-01 22:03:19 | たべもの
寒気が降りてきている。今日の万歩は風の中を首をすくめながら歩いた。日本海側は大雪が続き、太平洋側も冷蔵庫に入ったような寒さである。

こんな時にと思うような報道をNHKのHPニュース頁、中部地方のローカル欄で見つけた。食中毒である。しかも二つ。

まず、富山県の魚津市のすし店では14人が食中毒。先月27日に市内の会社従業員30人がこの店で食事をしたあと、20代から50代の男女14人が下痢やおう吐などの食中毒症状を訴え、そのうち5人が病院で診療を受けたというもの。現在は全員が快方に向かっているというが、事実を掌握した県の生活衛生課はこのすし屋を1日から3日間の営業停止処分にした。全員がノロウイルスに感染したということのようだ。

2件目は、岐阜県の恵那市の居酒屋。此処で食事をした20代と30代の男女9人が、やはり下痢や吐き気などの症状を訴え、全員が病院治療を受けたという。保健所で調べたところ、症状を訴えた客や、店の調理員などの8人からノロウイルスが検出されたため、1日から5日間の営業停止処分にしたという。

どちらも、ノロウイルス感染による食中毒というのが共通点。ニュースには冬場は流行時期だから、調理前には手をよく洗い消毒することを徹底し、食品を十分に加熱することが必要だと行政側のコメントを伝えている。インフルエンザも全国的に流行し、患者数も倍増している。気温が下がって乾燥し、寒さで免疫力も弱まる時期だから、インフルエンザにしろ、食中毒にしろ、ウイルスの活躍余地は大いに有るというわけだろう。

「ノロウイルス」をWIKIで調べてみると、非細菌性の急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種で、カキなどの貝類の摂食による食中毒の原因になるほか、感染したヒトの糞便や嘔吐物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染する。

経口感染して、十二指腸から小腸上部で増殖し伝染性の消化器感染症を起こす。治療法は確立されていない。発病までの潜伏期間は12~72時間で、嘔吐・下痢・発熱があり、「お腹の風邪」と呼ばれていた。症状が収まった後も便からのウイルス排出は1~3週間程度続く。年間を通じて発症するが、11月~3月の発症が多く報告される。とある。

料理を提供する側の予防管理が重要だが、すし屋や居酒屋は、はたしてどんな食材をどう調理して食中毒の原因を作ったのだろう。去年の4月、富山の焼肉チェーン店で、生肉を使った「ユッケ」から大腸菌O-111の食中毒が発生、子供たち複数名が死亡する大事故があったが、これも、調理者たちの慎重さに欠ける生食材ハンドリングが誘因になっていることは間違いなかった。

マスコミ報道は速報性はあっても、「その後の結果」をしっかりレポートすることはあまりなさそうだ。食中毒発生の70%を占めて、死亡事故にはなりにくいノロウイルスだが、調査後の保健所による原因判定までをフォローして伝えてくれれば、感染予防の観点からもよいことだろうと思うのだが。






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