5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

プロモート・ジャパン

2015-08-17 21:58:03 |  文化・芸術
日本を世界に向けてプロモートしようとする動きは最近になってとみに盛んのようである。折から戦後70年、故郷の祭りを海外引っ越しイベントとして実施した好例二つがNHKなどで紹介されている。

昨日16日には、ハワイの真珠湾で日米両国友好記念の式典が開かれ、新潟・長岡の平和祈願大花火2000発が打ち上げられたという。

ホノルルと長岡は姉妹都市ということで、終戦70周年に合わせて両市共同で企画した夏祭りである。式典は真珠湾のフォード島に1万人の参加者を集めて行われ、両市の子供たち代表が「平和宣言」をアピールした。

式典後はイベントのハイライト、2000発花火の打ち上げ。慰霊の意味を含んで始められたという長岡の花火だが、ホノルルの空を彩ってはかなく消えていく数々の光の環には、アメリカ人も日本人もそれぞれの感慨をもって眺めたことだろう。

真珠湾攻撃は日本の騙討ちだと考えるアメリカ人が今も多く、彼らにとっては12月7日の方が意識に浮かびやすいのだろうが、8月16日に日米友好記念式典を行って、両国民ともに平和への思いを新たにすることも大切なことだ。美しい花火がそのアクセントになり、全米にニュースとして拡がるのなら云うことはない。

もうひとつは、ロサンゼルスで行われた「青森ねぶた」の披露である。

今年で75回目を迎えたLA日系人の夏祭り「2世ウイーク」の一環として、勇壮な「青森ねぶた」の8年ぶりのパレード参加があり、沿道の人々は歓声を上げてこれを迎えたという。

今年の青森ねぶた最優秀制作者の竹浪比呂央による現地制作の新ねぶた、テーマは「源義経」、幅6m、高さ5mの巨大なものだ。それが100人を超える「ハネト」を従えて、リトルトーキョーを練り歩き大いに気勢を上げたという。

アメリカではパレードというと電飾されたフロートがよく出てくるから、それを見慣れたアメリカ人たちにも、ダイナミックな「ねぶた」の回転や大きな振り動きは、けっこう違和感なしに受け止められたことだろう。ハネトにはアメリカ人も参加をしたのだとすれば素晴らしい。

国立競技場や公式ロゴのデザインなど、その実効的オリジナル性に政治的疑問が加わって慌てている日本だが、長岡花火にせよ、青森ねぶたにせよ、「真正日本デザイン」を十二分にPRするチャンスになったことは間違いない。







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