5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

家庭のCO2排出を減らす?

2013-08-23 22:31:32 | 環境
今日は24節気で云う「処暑」。暑さが峠を越えて後退し始めるころだというのだが、例年にない異常な熱暑は後退する気配を見せない。

今朝5時過ぎに計測された名古屋の最低気温は29.2度だった。といことは体感30度以上が昨晩から続いたということになる。真夏日ならぬ真夏夜だったわけだ。必然的に寝室のクーラーは一晩中つけっぱなしになってしまった。省エネとは逆コースだということは充分に承知であるが暑さには勝てない。

今日のNHK静岡は「家庭からの二酸化炭素減らそう」というリードで、浜松市が行った家庭のCO2排出を抑える方法を学ぶセミナーが行われたというローカルニュースを流した。

家庭での効果的な地球温暖化防止対策を教える講師は兵庫県の元職員。環境管理や温暖化防止対策を専門としたお役人である。自分がセミナーに参加したわけではないのだから推測するしかないが、農林水産業と工業分野のCO2排出量が20年前と比べ13%減っているのに対し、家庭でのCO2排出量は逆に48%増えている。だから家庭のCO2排出を早急に抑える必要があると説明したとあるから、個性的な省エネ法の伝授というよりは、エネルギーの無駄を抑えよという建前論から始まったわけだ。

各家庭ごとに、自動車の使用率や電化製品の種類や個数からを計算して、我が家ではどれ程のCO2を排出しているかをまず知った上で、余分なTVやエアコンなどの使用を抑え、電化製品の数を見直すことで、CO2の排出を最大で4割抑えられるというのが話の骨子だったようだ。御説御尤。よくあるパターンである。

最初は電化製品を使うとCO2が出るのかと思ったが、電力消費が嵩めば大元の発電施設で化石燃料を消費することになるからということなわけだ。まさか、浜岡原発再稼動の必然性を密かにアピールしているのかと勘ぐりたくなる。

農林水産業と工業のCO2排出量が20年前と比べ13%減というのも数のトリックではないのか。これに含まれない第三次産業の社会的な広がりは過去20年間で驚異的な膨らみをみせているはず。例えば24時間営業のコンビニなどがあるが、此処でのCO2消費が云々されないのはオカシかろう。農水製品や工業製品にしても商品化された後、マーケティング流通に関するコストにはCO2排出量もおおきく関係しているはずだ。

やや時代錯誤的な大量(過剰)生産を依然是とする経済政策を採用し国民の消費を煽ったことで家庭に家電が溢れることになったと云う側面はないのか。それをいまさら省エネせよとか製品を使うなという「マッチポンプ」も何処かに無理がありそう。

自室のクーラーを終夜稼動させるなどというのはこれまで無かったこと。地球の温暖化はクリティカルポイントまで来ているようだから、各家庭の自助努力などといった付け焼刃的処方のレベルはすでに超えていると考えたほうがよかろう。

我が家にはCO2を放出する自動車はない。家電製品は15年前に自宅を新築して以来増えも減りもしていない。これは日本人全体からすると例外なのだろうか。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿