5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

雲霞の如く

2020-10-04 21:24:48 | 環境

10月4日のコロナ感染確認、愛知では名古屋市の11人、岡崎市の2人、他の市町村で5人のあわせて18人と発表され、累計で5449人となった。わが町での感染確認はなかった。

また、全国ベースで397人の感染と、大阪府で1人の死亡が発表され、国内の感染者累計は86558人、現時点での重症患者は133人、死者累計は1613人となっている。

今日は日曜日、電車内もターミナルも市街地も若者たち(外国人たちも)のノーマスク姿が目立った。皆が無症状のウイルス保持者に見えてしかたがない。

さて、「ウンカ」という語を聞くのは子供頃以来、とても久しぶりな気がする。昔は田や畑をウンカが飛び回り、周辺が霞むほどだった。「雲霞」とはよくいったものだ。これを聞かなくなったのは、やはり強い農薬や種苗の開発が進んだことによるのだろう。

「ウンカ被害拡大22年ぶり注意報」というリードはNHK岐阜局の2日付のローカルニュースだ。美濃地方ではトビイロウンカが発生して稲の被害が広がっているという。

トビイロウンカは、稲の根元近くに寄生して茎から水分や栄養分を吸い、稲を枯らせてしまう体長約5ミリの害虫で、コメの収量減少や品質低下を引き起す。例年は殆ど被害報告はないのだが、県内434か所の水田を対象にした県の調査によると、岐阜や西濃の62か所でこのトビイロウンカが見つかり、被害も確認された。

ウイキにはこうある。遠く東南アジア方面から気流に乗って毎年飛来する。時に大発生して米の収穫に大打撃を与えるだけでなく、ウイルスなどの伝播媒体ともなる。江戸時代、享保や天保の大飢饉の原因とされ、稲作文化圏では忌避の対象だ。

県の認識も「今年は気流の変化によって大陸から多くが飛来したとみられる」ということだ。大打撃にはなるまいというのだろうが、収穫が遅い「ハツシモ」などの品種を中心に被害が増える惧れはあるということから、22年ぶりのウンカ注意報を出して農薬散布や早めの収穫を呼びかけているという。

偏西風の流れの変化の加えて、気温上昇というファクターもあるのではないのだろうか。そういえば、今年はインド洋からアラビア半島、アフリカ東部にかけた広い地域でバッタの大発生が国際的な問題になっている。風の流れも気温の上昇も地球温暖化に一因がある。コロナウイルスの蔓延も、バッタの襲来も、さらにはウンカの発生も、結局、すべては人の為せる業だといえるのではなかろうか。

 


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