5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

季語のズレ

2021-03-28 21:06:01 | 環境

雨の日曜日、名古屋駅前の地下街は降り込まれた人々でいっぱい。花見の行き先変更だろうか。平常とかわらぬほどの混雑ぶりだ。密が怖いが地上にも出られまい。

28日のコロナ感染、全国で1784人(延469607人)の感染と29人(累9078人)の死亡が確認されている。このうち、愛知県では86人(延27201人)の感染発表があったが死者はなかった。

これを世界で見るとジョンズホプキンス大の集計数字では27日現在、1億2574万余人の感染者と275万余人の死者が出ている。感染者数では、アメリカ、ブラジル、インド、フランス、ロシアの順、死者数では、アメリカ、ブラジル、メキシコ、インド、イギリスの順になるようだ。

アメリカは政権が変わって以来、公約のワクチン接種が順調に進み、1日で全人口の1%にあたる国民に接種が行われているという超スピード。感染者、死者ともに断トツの多さだから、不名誉な一位脱出は簡単ではなさそうだが、積極的なワクチン投与が今後どんなプラスの影響を見せるのか。楽しみである。

ガラス窓に打ち付ける強い雨音がしばらく続いている。低気圧が通過中なのだ。それが過ぎれば、明日以降は大陸から黄砂が飛来するのだという。

めまぐるしい大気の流れだが、今世紀末には一年の半分が夏の気候になるだろうとCNNが警告記事に纏めている。長い夏と短い冬、春と秋はさらに短いとなれば、台風が大型化し旱魃も増える。農業のカタチも大きく変わらざるを得なくなるというのだ。

農事歴をもとにした二十四節気も七十二候もまったく役に立たなくなる。俳句の季語も死語が増えていくことになるのだろうか。

季語でいえば筍は夏だ。三重県の尾鷲では筍の収穫が始まったというニュースをNHKが伝えている。だが我々はすでに筍を春の味覚と捉えている。これも季節のズレというべきなのだろうか。

収穫が行われているのは尾鷲市の座ノ下地区にある竹林。新筍は、すでに3月の中旬から1日おきに収穫が出来るという。収穫は4月下旬まで続くが、今年は例年より少ない約130キロの収穫を見込むのだそうだ。収量がそれだけなら、旬の味は尾鷲市民だけの特権。名古屋まで届くことはないのだろう。

新筍はすでに10日ほど前からスーパーの棚に載っているのは承知している。家人はあく抜きの作業を厭うから、パウチに入った筍を買うしかなかろうが、ちょっとエグミのある新筍とは別物のレトルトでは季節感など感じようもない。

あと何十年を待たずとも、季節感の無さはスーパー食材の品揃えを見ればすでに瞭然なのである。

 

 

 


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