5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

滋賀のラピュタ

2021-06-10 21:45:48 |  旅行・地域

6月10日のコロナ、全国では2046人(延770661人)の感染と71人(累13939人)の死亡が確認されている。このうち、愛知県では171人(延49507人)の感染、死亡は9人(累875人)と報告された。

昼前のNHKTVニュースの映像をみて「ほほう、こんなところがあるのか」とちょっと驚いた。ニュースのリードは「“滋賀のラピュタ“ ネットで人気の鉱山跡を知事が視察」というもの。

ラピュタとあるとおり、宮崎駿の初期のアニメ映画「天球の城ラピュタ」にでてくる、ロボットの兵士が護る天空の城の庭園のイメージそっくりなのである。

ニュース記事によると、これは滋賀県の長浜市にある「土倉鉱山」の跡地。明治時代から銅の採掘が行われていたが、安い海外産に押され、昭和40年に閉山したままだ。かつて鉱石を選別していたコンクリート造りの建物が半世紀後の今も残り、草木が生い茂る廃虚のような状態になっているのだという。

スタジオジブリの人気アニメ映画に登場する背景のようだとネット上で人気が出ているというが、こちらが驚くほどだから、SNSが注目するのはあたりまえだろう。

「時代が変わり廃れてしまったが、ポストコロナの時代に憩い、安らげる場所として新たな価値を見いだせるよう地元の人たちと活用策を考えていきたい」

昨9日は三日月滋賀県知事が視察に訪れ、この鉱山跡を地域の活性化につなげようとこんなコメントを残したとある。

「今の時代、海のむこうに宝島がある、じゃあウソっぽいでしょう。それで思い出したのが中学時代に読んだ〈ガリバー旅行記〉で、みつけた名前が〈ラピュタ〉だった。ピュなんて読みにくいでしょう。語感も悪いし。でもまあ、言い続けていれば慣れちまうだろうって思って、、、」

とは宮崎駿の〈ラピュタ〉命名のきっかけだ。さらに、

「パズーっていうのは普通の少年。調子のいいときは元気でも、調子わるければすぐにイジける。それが追いつめられる時、男一番ここで退いてなるものかって決断するんです」

「宝島なんてないと思っている子供たちがたくさんいる。だけど、本当はそう思い込んで世界を狭くしているだけじゃないのかな。出逢えたら素晴らしい人とか、心打たれる光景はたくさんある。出逢う前、見る前から諦めちゃいけない」

三日月知事は、宝島やパズーのイメージをこの鉱山の廃墟に重ねることをしたのだろうか。

 


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