5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

春の嵐

2013-04-06 21:26:36 | 自然
「春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり」

日本海と本州南岸の低気圧が急速に発達し、それに南から湿った空気が流れ込んで日本列島を横切っている。西から東にむかって広い地域で強い雨や風が吹いた。台風並みの春の嵐である。東海地方は三重県南部で夕方に激しい降雨があったようだし、海上を吹く強風のせいで名鉄の空港線が運転を中止していた。

例年この時期にはこうした春の嵐によって死者を含む暴風被害が続くため、今年は気象庁やマスコミが早手回しに「外出を控えるように」といった所為もあって週末の遠出を中止した家族がおおかったようだ。おかげで走る車も減って街路には人影も少ない。電車も空いている。家人は昨夜のスーパーは今日のための買出し客で賑わっていたという。

万歩が習慣の自分はそれでも出かけたが帰り道で強風と横殴りの雨にやられて傘はぺしゃんこになり、上から下までぐっしょりと濡れた。それでも気温が高かったから冷えて風邪をひくなんてことにならないのが春の嵐である。

午後9時、雨も風も止んで家の外は静かになったようだが、明日は台風のような吹き戻しがあるかも知れないので油断はできないなと家人と話している。

さて、最初の和歌は、桜の歌人として有名な西行のうたである。桜の美しさはその激しい落花の様子にあることをうたっているのだが、この春の嵐で満開だった近辺の桜はすいぶん散ってしまったことだろう。











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