5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

雨のハナミズキ万歩

2010-04-27 23:36:43 | 社会
東シナ海から伸び上がった雨雲が西日本から東海へ移動しながら激しい雨を降らせた。天気予報では局地的な激しい雨や落雷、竜巻などに留意をとあるが、夕方の一時期には突風が吹くなど荒れた一日だった。雨の中でも毎日の万歩は欠かせない。神宮前の熱田図書館で調べものをしたあと、名古屋駅に向かって歩く。

雨の舗道に沿った建物の植え込みにはピンクや白い花弁がグリーンの葉群れの中に見える。皐月には少し早いとすれば、やはりツツジなのだろう。葉も花もたっぷりと雨水を含んで色合いが一層くっきりと見事である。結構派手な感じのする花だが、WIKIで見ると、古木は800年から1000年にもなるという日本原産の花なのだ。

車道側の分離帯の植え込みには、ハナミズキの幹が伸び、白や淡紅色の花が満開である。日本がアメリカに贈った桜の返礼として1915年に初めて持ち込まれたこちらは北アメリカが原産。白や淡紅色の可愛気な様子だから、こちらの方が日本原産のようにも思えるのだが。

空を押し上げて
手を伸ばす君 五月のこと

どうか来てほしい 水際まで来てほしい
つぼみをあげよう 庭のハナミズキ

薄紅色のかわいい君のね
果てない夢がちゃんと終わりますように
君と好きな人が百年続きますように

「私の想いを受けてください」という花言葉をメッセージにした「ハナミズキ」は一青窈の2004年のヒットだ。

こんな雨の日にもよく似合いそうな歌だと思いながら、一歩ふみだした途端、水溜りに足を突っ込んでしまった。「アッ」と思ったときには遅い。ウオーキングシューズの中は水浸し。気温も下がっているから足先の冷たいこと。おかげで万歩の楽しみが急激に萎んでしまうが、それでも歩き続けるしかない。

それにしても、よく見れば歩道部分の水溜りの多いこと多いこと。これではまっすぐに歩くことなど不可能だ。ブロック舗装の水準の取り方が悪いのだろうが、車道の水はけのトバッチリを歩道が引き受けている感じもある。

車道高よりも歩道高のほうが低いのだからタイヤがはじき出した余分な泥水は路肩から歩道に見事に侵入してくることになるのだ。こう考えると、雨の中をなりふりかまわず疾走する車の列に腹が立ってきた。歩行者としての怒りであるから、所詮ゴマメの歯軋りでしかない。

途中までは酒酔いの千鳥足のように右へ左へと水溜りを避けて歩いたが、歩道と車道の中を通る自転車通路にコースを変更する。ここもブロックではなく車道と同じ均質舗装のせいか水溜りは出来ない。結局、歩行者が一番不利なのではないか。

歩道には放置自転車や不法立看板、街路彫刻や信号コントロールボックスなど、歩行の邪魔になるものばかり。歩道上に堂々と違法駐車をしてはばからないノータリンのドライバーもいる。安全柵も信号塔も街灯も歩道に設置してあるのはどうしてなのだ。

高速道路料金が結局いくらになるのかでも民主党の内部亀裂を深めているというが、自動車優先の道路行政には変化はなく、雨の歩行者の迷惑は増すばかりだ。自宅近くの生活道路で走り去る車の水はねをもろに受けそうになった。クルマは水際まで来ていたのだから歌詞のとおりである。体をかわして逃げたからよかったが、怒る気持ちはさらに増えた。バカしてくれるな!








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