5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

世界《高額》ショッピング街

2011-09-02 23:49:38 |  経済・政治・国際
「ソウルの明洞は世界で9番目に《高額》なショッピングストリート」というリードは、今日の朝鮮日報(英語版)のビジネスニュース。

《クッシャム&ウエイクフィールド》という不動産業者が発表した地代比較調査"Main Streets Across the World" によると、ニューヨークの5番街が、対象63カ国278件の中で、世界一《高額》なショッピング・ストリートの評価を受けたという。10年連続の名誉だという。

フィフスアヴェニューの地代は前年比21.6%の、平米あたり184万円(16704ユーロ)。2008年の経済危機以来、金持ちと貧乏人の差は開くばかりだが、有名デザイナーブティックや高級百貨店ご愛顧のリッチたちの消費意欲は減少することはないようで、ハイエンドのショッピングモールなどが地代を上向かせているのだという。

ビジネスブームの香港のコーズウエー・ベイは、フィフスアヴェニューに次ぐ2番目の《高額ストリート》。地代は平米あたり159万円(14426ユーロ)。わが東京の銀座は、それでも3番目を維持して、地代は85万円(7750ユーロ)である。

大規模なリノベーション後の値上げ効果で、シドニーのピットストリート・モールは、昨年比33%アップで9位から4位に躍進。逆にロンドンのニューボンドストリートは2つ下げて6位へ。欧州の《最高額ストリート》は今年5位のパリ・シャンゼリゼ通りが頂くことになった。

ソウルの明洞だが、平米あたり地代はこの一年で0.6%上昇して、4万3千円(約61万ウオン)なのだそうだ。ソウル市内の高級ショッピングストリートの漢南駅や狎鴎亭もそれぞれ、2.7%、12.9%上昇しているが、それでも明洞には及ばないのだという。

こうして記事を読んでみると、都市それぞれの経済活性度が読めてきそうだ。記事にもあるように個人住宅ローンの焦げ付きが解決しないアメリカでも、ショッピングストリートだけは様相がまるで違うのだろう。それとも、ニューヨークのフィフスアヴェニューだけのことなのだろうか。

香港が2番評価というのも、大中国経済を光背にした状況を考えれば、至極妥当なのかもしれない。強い中国元がビジネス向き不動産価値を押し上げているというわけだ。香港と東京の地代の差が、中国と日本の国の勢いの差ということになるのだろう。

オーストラリア経済の強さにも注目すべきだろう。食糧輸出には為替差がプラスに働くが、発展著しい中国とのリンケージがさらに効果を増しているはずだ。

ソウルのショッピング街比較も面白い。漢南地区の発展著しいのかと思ったのだが、漢北の老舗、明洞がダントツ高地代評価というのは、周辺に古くからの大企業本社ビルを持った東京・銀座の場合とよく似ているのかもしれない。
















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