5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

鉄宝の誘い

2015-05-25 21:33:43 | スポーツ
両国の国技館にはいったことがないが、本場所優勝の力士の扁額が毎日新聞社から寄贈掲額される恒例になっているのだという。WIKIによると四方に8枚づつ、合計32枚が上がっているのだそうだが、最近の勝者は外国人力士ばかりで「日本人はどうした」と嘆いた元横綱がいたとかいなかったとか。

今日の昼バラでも夏場所の話題になって女性のゲストが「これまでずうっと照ノ富士は日本人力士だとばかり思っていた」と語っていたが、これは自分にも当てはまる。

中日夕刊のコラム「夕歩道」は、平成生まれの初優勝、モンゴル出身の勇士、照ノ富士について「快挙」だと書いている。

照ノ富士の本名はガンエルデネ。モンゴル語でガンは鉄、エルデネは宝というのだから、「鉄宝」ならこちらもシコ名風だと夕歩道氏は云う。モンゴル相撲には「シコ名」はあるのだろうか。ちょっと興味がわいた。

彼の初土俵は2011年の5月。同年2月に発覚した大相撲八百長事件で中止された春場所に代わって行った「技量審査場所」だった。それ以後、一時は瓦解かとも云われた日本の大相撲を4年をかけて盛り返してきたのが、外人力士たち(特にモンゴル出身者たち)の活躍だ。

これで3場所連続して15日間連続の満員御礼だったのだから、相撲協会幹部はモンゴルに足を向けては眠れまいとあるが、たしかにその通りだ。特に横綱白鵬の果たした役割は大きいと思う。やはり、畢生の大横綱、文字通りの大看板である。

そんな上げ潮モンゴル力士連のパワーに後押しされるカタチで優勝し(千秋楽では兄弟子の日馬富士が白鵬に勝って照ノ富士の優勝をアシストした)、大関の昇進が確実になったのだ。新三役から2場所で異例の昇進を「伸び盛りの勢い」だろうとコラムはまとめているが、勢いではなく実力だったと訂正がされるように頑張ってほしいものだ。

7月の名古屋場所、新大関の活躍はもちろんだが、白鵬の巻き返しは必至だろう。今場所で勢力風が変わったのだとすれば、日本人力士の動きにも期待したい。最近はあまり気持ちの動かなかった大相撲だが、照ノ富士が「儂の大関相撲を見てくれ」と誘ってくれているようだ。






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