5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

無観客ケイバ

2020-04-01 21:20:08 | スポーツ

週末土日の愉しみは万歩の途中に競馬観戦を組み込むことだったが、これもコロナの所為で出来なくなった。中央競馬会の方針では「新型コロナウイルス感染防止の為、2月29日より当面の間は客入場を禁止するいわゆる無観客競馬を実施し、場外馬券売り場もその営業を中止する」ということである。馬券はネット販売のみということなのだが、土日には必ず競馬場にやってくる常連組の爺さんたちはどうやって馬券を買っているのだろうか。

3月29日の中京競馬は春のG1開幕戦「高松宮記念」だった。世の中は週末外出禁止のすすめだったから、家にこもってTV観戦ということもあったが、やはり万歩に出かけた。後でTV録画を見ると、1位入線のクリノガウディが進路妨害を判定され、2位のモズスーパーフレアが繰り上がって優勝した。モズスーパーフレアは9番人気、クリノガウディは15番人気だったのだから、これがいつものように観客を入れた馬場だったら大興奮だったわけだ。

馬券の売上げが気になるところだが、今日の中日夕刊「スポーツストーリー」には競馬ライターの石田敏徳が「無観客開催で前年比増」と題したコラムを載せている。

石田によれば、その売上げは前年比100.4%。ネット投票だけでこの数字になったというのは、外出の自粛が呼びかけられたなか、家で競馬を楽しんだファンがそれだけ多かったことの証左だろうという。

中央競馬会は無観客開催のほかにも、ウイルス感染拡大防止に関する施策を強化しているのだそうだ。3月28日の中山では、取材許可証の交付を記者クラブ加盟メディアに制限し、選ばれた記者が得た情報は記者同士でシェアすることになった。騎手一人を5人6人が取り囲むなどの「密接」は駄目だというわけである。インタビューのほか、優勝馬の口取りの記念撮影も中止だ。

石田はフリーライターだから、こうした現場取材からは締め出された格好だが、この措置に不満はないという。競馬という巨大産業を支える生命線として決められた週末開催を安全無事に継続することを最優先に考えるべきだとは殊勝なことではあるが、記者クラブメディアに取材を独占され続けるのも面白くはなかろう。

政治記者クラブ加入のメディアにだけ好意的な官邸のお仕着せ記者会見という政治のみっともなさもよく目撃するではないか。テレワークが俄然注目されているのだから、「三密」を避けながら、フリーライターも加われる新しいインタビュー環境をつくってみるという中央競馬会のアイデアがあったら知りたいものである。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿