5月26日のコロナ情報は、全国で4536人(延731358人)の感染と108人(累12632人)の死亡が確認された。このうち、愛知県では445人(延45719人)の感染と13人(累743人)の死亡が報告されたが、一日の死者数は過去最多だ。
また重症患者数は全国で1413人とこれも過去最多である。他に打つ手のなさそうな政府としてはワクチン頼みにならざるを得ない状況である。
シドニー発ロイター記事は「スーパー・フラワー・ムーンがオペラハウスの上に出た」というリードで今日の満月を表現している。
フラワームーンとは五月が花の月だからだが、それにスーパーがつくのは月の軌道が地球と最も近接するため、通例の満月よりも7%大きく見え、15%も明るくなるからだ。しかも今回は皆既月食にもなるというおまけがついているから、夜空愛好者たちには文字通りのスーパータイミングということである。
実は昨夜も8時過ぎの南空をしばらく眺めていた。月曜日のTVがこの宇宙ショーのことを解説していたからだ。てっきり火曜日の夜だろうとはやとちり。解説員が「明日だ」と言ったかどうかはっきりしないが、「明後日」と言わなかったことは確かだ。昨夜の夜空は薄曇で「雲隠れにし望の月」だったけれど。
今朝のニュースで一日違いと分って、観測チャンスが戻ってきた。しか~し夜空は今宵も曇り。スーパー・フラワームーンは肉眼では拝めそうにない。
だが、NHKの中継実況という手があった。現在9時20分、小笠原からの中継映像は、ほぼ6割が明るく輝く丸い大きな月球を捉えている。
中日夕刊の〈夕歩道〉コラムも皆既月食について書いてある。それによると、日食は見る場所によって起きる時間が違ってくるが、月食は場所に関係なく同時発生する。9世紀アラビアにはバグダッドとメッカの二手に分かれてそれぞれが月食観測を行い経度差を計測したという天文学の記録が残っているのだとか。
皆既状態は20分間と短かいが、プロローグもエピローグも充分すぎるほどに長い。小笠原の中継映像、先ほどから30分経過した月は、おおきな球体を銀鼠色に輝かせている。月食が終わった。
離れたところにいても「同じ瞬間に同じものをみられる」という不思議は月食という天然現象だけだった。離れ離れの巣ごもりを強いられる各地のコロナ被災者たちは、今宵同じ瞬間に同じカタチに欠けた月を見ているのだ。SNSロマンスもきっと生まれる。
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