毎朝パソコンを立ち上げると同時にメールのチェックに入る。
根がへそ曲がりなせいか、MSウインドウズ標準のアウトルックでは気に入らず、メイラーは「サンダーバード」の初期からの愛用者である。
受信設定をしたメールアドレスは全部で6本ある。6本のメールアドレスを使い分けているというと、いかにもビジネスで忙しそうに聞こえるが、アクティブなアドレスは2本だけ。残りはファックス受信用と、共同モニターに使う3本である。
それでも「サンダーバード」が6つのサーバーを巡って受信メールの有無を確認しダウンロードしてくるだけで、毎回結構な時間がかかるのは、そのほとんどがスパムメールばかりだからだ。
だが、近頃は受信チェックがすぐ終了してスタンバイ状態になる。どうやらスパムメールの受信が少なく、その分、迅速処理になっているらしい。
スパムメールホルダには、今年に入った9日間で、588のスパムメールが未読のまま仮保存されている。単純平均で、1メールアカウントに1日11件のスパムメールなら、確かに少ない数だと思えるのだ。
それを裏付けるような記事がBBCモバイルの「テクノロジー」欄に載った。「世界のスパムメールのレベルが突然低下」というタイトルである。
記事によると、スパムメールの量が減りだしたのは去年の8月で、それ以後も一定量で減少、クリスマスになるとさらに急激に減ったという。8月には連日2000億件のスパムメールを記録したものが、12月には500億件にまで減少したというのだから凄い。減少理由は不明だという。
一般的にスパムメールは、ボットネットと呼ばれる汚染コンピュータのネットワーク経由で配信されるが、こうしたボットネットの活動が少ないようで、通常なら全スパムの半分を発信するラストック(Rustock)というボットネットの12月分は全体の僅か0・5%だけ、ほかの大型ボットネット、たとえばレシック(Lethic)やザーベスタ(Xarvester)でも同じように動きが少ないのだという。
なぜこうしたボットネットが静かなのかは説明がつきにくいというが、可能性のひとつは、新しい活動のための再編成中であるということ。スパマーと呼ばれるスパム仕掛人も「利益追求」が目的であれば、儲からないと判った攻撃活動をそのまま続けることはせず、一旦中断して他のソース狙いに動くというわけだ。
「反スパムキャンペーン」の拡大もスパマーの活動を鈍らせる要素のひとつになっている。去年9月には、スパマーのひとつのスパミット(Spamit)が活動中止を宣言したが、その理由は「反スパム活動」によって「注意」を惹きすぎたからというものだ。スパマー大手・スパミットの休業宣言が、他のスパマーの気持ちを逡巡させない訳はなかろう。
ジャンクメールに代わって、フェイスブックやツイッターを使う新手のメッセージ発信を考え初めているのが、スパマーの新しい動きだとも云う。ツイッターでは、個人パスワードの流出があった12月には「ダイエットピル」の宣伝スパムがハイジャックされたアカウントに向けて一斉に流された。
だが、スパマーは一斉にツイッターやフェイスブックに鞍替えかといえば、そうでもなさそう。スパムメールが利益を生む間は、ジャンクメールの攻撃が止むことは考えられないだろう、というのがBBCニュースの結語である。
スパムメールの量が、ある日突然に増えたり減ったりするのは、毎日のメールの負荷状態を見ればすぐに判る。BBC流に云えば、スポンサーが付けばスパムが増えるということだろうから、さしずめ今は、スパマーとスポンサーとの新規打ち合わせタイミングということだろうか。
それにしても、スパムキラープログラムがこれだけ充足して、メーラーの処理時間はかかるにしても、直接、ジャンクメールの流れを眼で追いながらイライラすることのほとんど無くなった現在、それでもスパムメッセージを出し続けるメリットは何処にあるのだろうか。
世の中さまざま、ひょっとすとと、スパムメールを読むのが楽しいとおっしゃる御仁がた~くさんお見えなのかも知れぬが。
根がへそ曲がりなせいか、MSウインドウズ標準のアウトルックでは気に入らず、メイラーは「サンダーバード」の初期からの愛用者である。
受信設定をしたメールアドレスは全部で6本ある。6本のメールアドレスを使い分けているというと、いかにもビジネスで忙しそうに聞こえるが、アクティブなアドレスは2本だけ。残りはファックス受信用と、共同モニターに使う3本である。
それでも「サンダーバード」が6つのサーバーを巡って受信メールの有無を確認しダウンロードしてくるだけで、毎回結構な時間がかかるのは、そのほとんどがスパムメールばかりだからだ。
だが、近頃は受信チェックがすぐ終了してスタンバイ状態になる。どうやらスパムメールの受信が少なく、その分、迅速処理になっているらしい。
スパムメールホルダには、今年に入った9日間で、588のスパムメールが未読のまま仮保存されている。単純平均で、1メールアカウントに1日11件のスパムメールなら、確かに少ない数だと思えるのだ。
それを裏付けるような記事がBBCモバイルの「テクノロジー」欄に載った。「世界のスパムメールのレベルが突然低下」というタイトルである。
記事によると、スパムメールの量が減りだしたのは去年の8月で、それ以後も一定量で減少、クリスマスになるとさらに急激に減ったという。8月には連日2000億件のスパムメールを記録したものが、12月には500億件にまで減少したというのだから凄い。減少理由は不明だという。
一般的にスパムメールは、ボットネットと呼ばれる汚染コンピュータのネットワーク経由で配信されるが、こうしたボットネットの活動が少ないようで、通常なら全スパムの半分を発信するラストック(Rustock)というボットネットの12月分は全体の僅か0・5%だけ、ほかの大型ボットネット、たとえばレシック(Lethic)やザーベスタ(Xarvester)でも同じように動きが少ないのだという。
なぜこうしたボットネットが静かなのかは説明がつきにくいというが、可能性のひとつは、新しい活動のための再編成中であるということ。スパマーと呼ばれるスパム仕掛人も「利益追求」が目的であれば、儲からないと判った攻撃活動をそのまま続けることはせず、一旦中断して他のソース狙いに動くというわけだ。
「反スパムキャンペーン」の拡大もスパマーの活動を鈍らせる要素のひとつになっている。去年9月には、スパマーのひとつのスパミット(Spamit)が活動中止を宣言したが、その理由は「反スパム活動」によって「注意」を惹きすぎたからというものだ。スパマー大手・スパミットの休業宣言が、他のスパマーの気持ちを逡巡させない訳はなかろう。
ジャンクメールに代わって、フェイスブックやツイッターを使う新手のメッセージ発信を考え初めているのが、スパマーの新しい動きだとも云う。ツイッターでは、個人パスワードの流出があった12月には「ダイエットピル」の宣伝スパムがハイジャックされたアカウントに向けて一斉に流された。
だが、スパマーは一斉にツイッターやフェイスブックに鞍替えかといえば、そうでもなさそう。スパムメールが利益を生む間は、ジャンクメールの攻撃が止むことは考えられないだろう、というのがBBCニュースの結語である。
スパムメールの量が、ある日突然に増えたり減ったりするのは、毎日のメールの負荷状態を見ればすぐに判る。BBC流に云えば、スポンサーが付けばスパムが増えるということだろうから、さしずめ今は、スパマーとスポンサーとの新規打ち合わせタイミングということだろうか。
それにしても、スパムキラープログラムがこれだけ充足して、メーラーの処理時間はかかるにしても、直接、ジャンクメールの流れを眼で追いながらイライラすることのほとんど無くなった現在、それでもスパムメッセージを出し続けるメリットは何処にあるのだろうか。
世の中さまざま、ひょっとすとと、スパムメールを読むのが楽しいとおっしゃる御仁がた~くさんお見えなのかも知れぬが。
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