5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

アプリで見える化

2020-09-10 21:34:36 | PC・インターネット

今日のツイートタイムラインで気になったのは、中国の研究者が「チリやカナダなどからチルドで空輸される高級サーモンヒレにはコロナウイルスで汚染された状態で目的地へ運ばれるものがある」と発表したという記事。チルドの4Cという保存温度はウイルスには適温で、肉片に付着すれば数日間はそのまま活動を続けるという。武漢も北京もコロナ陽性の発生は魚市場からだったではないか。

日本人たちが好きなトロサーモンの握りは大丈夫なのだろうかとちょっと心配になった。ヒトからヒトには神経質なほど注意を払っても、食材を介してウイルスが伝播されることは盲点になっているのかもしれない。

愛知県内、今日のコロナ感染確認数は、名古屋市で17人、豊田市で1人、他の市町村で18人の、合わせて36人、累計で4799人となった。増えたり減ったりを繰り返している。記者会見で大村知事は「感染の拡大は少し落ち着きを見せてきていたが、引き続き『厳重警戒』の状況にある」と、感染防止対策の徹底を繰り返したというが、市民側ははたして「厳重警戒の状況」を自覚しているのだろうか。

昨日の中日夕刊の一面に面白い記事が載った。「三密をアプリで見える化」「愛知の19歳が開発 感染予防に活用を」というリード。写真に写っているのも前髪を下げた男の子、説明がなければ可愛い女の子のようだ。

彼は坂井田逸斗君という愛工大情報電子専門学校の一年生だ。政府が6月に導入したコロナ感染者接触アプリの《ココア》を自身で試していて「感染者との接触だけでなく、予防に役立つアプリがあったら」と思い立ち、この《三密チェッカー》を僅か2週間で完成させ、7月には公開してしまった。

スマホの位置情報(ワイファイ)と無線機能(ブルートゥース)を使ってアプリ使用者がどれだけ三密の環境にいたかを危険度の目安として表示するもの。周囲の音レベルで「密閉」を、20m以内の端末数で「密集」を、1m以内の端末数で「密接」の度合いを示し、日毎の危険度を算出する。

さっそく自分もアプリを入れて試してみた。今日の帰りの急行電車内ではタブレットがこんな風に警告してくる。

【現在2密です!
 できるだけ密になる場所を避けて安全に行動しましょう。

《密閉状態です》周囲の騒音レベル:66.43db
《密集状態ではありません》検出デバイス数:10
《密接状態です》近接デバイス数:4
 COCOAインストール人数:7人(70%)

スマホの常時接続でないと駄目かと思ったが、半径10m以内の情報だからワイファイとブルートゥースだけで済むから自分のタブレットでもいける。ややこしい設定もなく、具体的な数字が返ってくるのはなかなか面白い。走る電車内の騒音はかなり大きいと思われるから、精確性を求めるのには向いていないのかもしれないが、目安にはなりそうだ。

厚労省のココアは8日現在で1600万件余のインストールがあるようだ。1度だけの検出で10件のうち7件が使っていると出たのは、やはり皆が内心では気にしているのだ。ただこれでも日本人全体の1割にしかならないというのだから、ココアの実効性には疑問も残ろう。

自分のスマホだけで三密状態が常時確認できるというシンプルさが〈三密チェッカー〉の売りだろう。全国ベースのデータベースを使っても、隣の罹患者を感知できないココアより、実用的なのかもしれない。

小学生でプログラミングを始めたという坂井田君。専門高校生になって作ったアプリにもそのプログラマーとしての経験が活きている。操作性も良いし、使用説明にも丁寧な日本語が使ってあるのには、好感がもてた。彼のような若い有能なプログラマーがこれからの社会の行方を決めてゆく。楽しみである。

《三密チェッカー》が呉れた愛知県の最新情報は以下の通り。

   新規感染者数:21人
   接触履歴不明率:61.9%
   重症患者数:6人
   入院患者数:30人
   PCR検査陽性率:2.0%

              2020年9月9日現在

 


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