5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

美味い西尾茶

2021-05-13 21:24:50 | 環境

5月13日。コロナ状況は、全国で6775人(延667460人)の感染と93人(累11307人)の死亡が確認され、愛知県では624人(延39057人)の感染と2人(累662人)の死亡の発表があった。

主として高齢者の中等症と軽症(急速に重症化するリスクあり)を受け入れる岡崎市のコロナ専門病院では入院患者が増えて受け入れ態勢ぎりぎりに来ているという。コロナ専門といっても受け入れは32人MAXだとあるから、これでは急激なコロナサージには対応できまい。戦後70年、平和ぼけした日本社会は本来的な危機対応ができていないようだ。

死亡した超高齢者の納骨に訪れた寺、お庫裏が出してくれた抹茶の一杯がなかなか上手かった。「どこの茶ですか」と尋ねると「西尾茶です」という答えた。

西尾の茶農家に嫁いた従姉が「お茶は上等な茶葉を買いなさいよ。安いのは農薬まみれだからね」と言ったことばを今でも覚えている。スーパーの棚にならぶ煎茶類に「これは美味い」といえるものがないのは、やはり農薬の所為なのだろうか。

今年も新茶の季節が来た。

坪内稔典の「季語集」でも「新茶」が夏の季語のひとつに上げられている。

昔、静岡大学に集中講義に行った際、学生が淹れてくれたお茶がめっぽう美味しかったと先生は言う。名物のあべかわ餅が一緒に出たからではないのか。

簡単にお茶派になった先生だが、静岡茶を買って帰り、自宅で吞んだがこれがなぜか美味しくない。結果、元のコーヒー派に逆戻りだ。

京都の宇治市が主宰している紫式部賞の選考委員を務める先生、選考会儀で出されるお茶と茶団子も滅法なお気に入りだ。ここでも帰りに宇治茶を買ってみるのだが、静岡と同じで、家で飲むとなぜかもう一つなのだという。

お茶は淹れる水やその場の空気が味に影響するものなのだろう。

西尾は我が家から電車で30分あれば行ける。テロワールの近さからいえば、我が家で飲む西尾茶は美味いといえるかもしれない。従姉のアドバイスのように上級の煎茶葉を選ぶ必要がある。茶菓子は、先生のように甘党なら米津の羊羹を、左党なら海老煎餅がいいだろう。

「もの忘れ母になかりし新茶かな」星野麦丘人

新茶は認知症の予防にもなるらしい。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿