5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

宇宙すいせん

2021-03-22 21:32:24 |  旅行・地域

22日のコロナ情報では、全国で822人(延458398人)の感染と32人(累8882人)の死亡が確認されている。このうち、愛知県では31人(延26777人)の感染と1人(累571人)の死亡の発表があった。

変異ウイルスフリーだった愛知県だが、ここへきて、患者8人の県内発生が初めて報告された。来るべくして来たのだから驚くべきことではないのだろうが、感染率が高いというならば、年寄としてはこれまで以上の防御体制で臨むしかない。頼みのワクチンの接種開始も我が町では5月に入ってからだという。

可憐な「すいせん」は雪中花という別名のように冬に咲く花だ。福井県の県花だということくらいは知っていたが、今日のNHK福井は「桜の開花」ニュースと共に「春のすいせん開花」の話題を伝えている。

といってもこれは宇宙空間の話。超小型の人工衛星、県民衛星「すいせん」が22日の午後、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から宇宙船ソユーズに積載され打ち上げらたというのだ。

政策の柱として宇宙産業に着目した福井県では、2015年から産学官金連携の「福井県民衛星プロジェクト」を立ち上げて地方発の宇宙産業拠点化を目指しているとNHKは伝える。

初めて聞く「県民衛星」という呼称だが、これは県内企業が設立した「福井県民衛星技術研究組合」の製造した超小型人工衛星で、全国初の自治体主導による人工衛星だという。

バイコヌールを飛び立ったソユーズは宇宙空間で人工衛星を無事放出。今頃は上空600キロの軌道を巡り始めていることだろう。見事な宇宙すいせんの開花である。

衛星が送って来る画像データは、防災や環境保全の分野で活用されるということだが、夏に予定されるその本格運用を前に、関係者たちの苦労はこれからが山というわけだ。

日本語のすいせんは中国語の「水仙」からきている。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意の名付けだとされる、一方でその花言葉は「うぬぼれ」とか「自己愛」とかいうのだ。

福井発の超小型衛星も、神仙のパワーと県民の自尊心を乗せて飛び続けるのだろう。ガンバレ。

 

 


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