5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ポトマックでも漢江でも

2015-04-12 21:54:05 |  経済・政治・国際
4月3日のこのブログにも書いたが、今日12日が今年の競馬G1「桜花賞」だ。雨に向かう曇りの天気だったが阪神の馬場は「都市伝説」どおりに桜が散らずに待っていた。レースは4番人気の「レッツゴードンキ」が逃げ切り勝ち。こちらの読んだ「テンダリーヴォイス」は最後で沈んだ。

名古屋周辺のソメイヨシノは散って葉桜になっているが、街路に植えられた八重桜は今が満開。同じ枝から薄いピンクと濃いピンク、二種類の花が咲くというのはどういうことなのだろうか。

桜の話題もそろそろおしまいだが、今日のNHKはアメリカ、ワシントンの桜が満開になったと伝えている。ポトマック河畔の3000本の桜は100年余り前に日本(当時の東京市長)から贈られた国際親善のシンボル的存在だが、今では春を告げる風物詩としてアメリカ全土、いや世界的にその名が知られている。

今年の北米は天候不良で寒い日が続いた為、例年よりも開花が遅れたというが、それでも土曜日には満開。地元はもとよりアメリカ各地から花見客が集まってきているという。最近ではSNSによる写真投稿があるが、少し検索するだけでも見事な桜の景色を写した美麗な写真が見つかる。

青い空にピンクの花の雲がかかってワシントン記念塔を引き立てる構図など、アメリカ人たちの愛国心を擽りそうなイメージではないか。こりゃ行ってみようという気にもなろうというものだ。

お仲間の韓国人Jさんの暮らすソウルでは国会のある汝矣島の桜まつりも目下開催中だ。ソメイヨシノが1600本とWEBにはあるから、ワシントンほどではないにしても、見事な光景のはずである。樹齢50年とも書かれてあるが、そもその親木はいったい何処から来たものなのか。ちょっと気になった、

ワシントンの桜が100余年前に海を渡ったとあるが、当時の日本は日清日露の戦争に勝利して韓国併合を強制した時代にあたる。WIKIにも日露講和のアメリカ助力への礼として桜を贈ったと書かれている。韓国南部の鎮海の桜は日本海軍が植樹したものがオリジナルらしい。深く調べたことではないが、ソウル(当時の京城)にも日本人が移り住んだのだから桜植樹がなかったはずはないのではなかろうか。

とすれば、汝矣島の桜の親木はひょっとすると日本からもたらされたものかもしれない。単なる想像だが、若しこれが事実なら(国際戦略として日本側の動機に不純なものがあったとしても)日本の桜の子孫たちが太平洋の東と西でタイミングをあわせたように満開になっているわけだ。

世界のほかの国々にどれほど日本の桜木が贈られ植えられているのかは知らぬが、こうした国際交流はエコロジカルであり、クリーンでグリーンだと評価も悪くはなかろう。もっと計画的に広げていく「桜外交」があってもよいように思うのだが、どうだろうか。


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