里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

我が家に日本ミツバチがやって来た

2014-07-28 06:10:47 | Weblog

       

我が家の梨畑になんと日本ミツバチの一群が来た。

いつものように梨畑で発育の悪い玉や軸が折れた玉を摘果している時、一匹の蜂が私の周りをぐるぐる回っている。「うむ?日本ミツバチ?」と思い、蜂の飛ぶ方へ

目をやると、なんとすぐ近くの梨の木に日本ミツバチの大群が団子状態でぶら下がっているではないか。

「や、や、や、・・・」「こ、こ、これは大変」

女王ハチが移動をすると一族は群れを成して後を追うと聞いていたが、いま、自分の目の前でそれが起きていることにかなり興奮した。どうしたものかと頭の中は

フル回転。「そうだ ウルトラマン(関根さん)を呼ぼう。」ということで経験豊富な関根さんに電話する。運よく在宅中ということで、事の次第を話した。「巣箱

を持って今から向かう。」と心強い返事が返って来た。

 

待つこと20分。なが~く感じたが、ついにウルトラマン(関根さん)が到着。以外に軽装なので「それで大丈夫なの?」と聞くと「ええ、大丈夫ですよ。」との答え。

現場に着くと何の気負いもなく、団子状になった蜂の塊に近づき、蜂を持参した巣箱に手づかみで入れ始めた。

 

女王蜂が棲む、白く小さな巣の塊を枝から外すと巣箱の中ににそっと置いた。しばらくそのまま様子を見ていると女王蜂がいなくなり、他の蜂はパニック状態に

なり、羽をブンブンさせながら必死で女王の居場所を探しているようだ。 しばらくして何匹かの「働き蜂」が女王蜂がいる巣箱を見つけ、その中に入っていった。

 

 するとほかの蜂も女王蜂のいる巣箱をめがけ次々に吸い込まれるように入って行く。いつの間にか うそのように蜂は梨の木から消えていた。

 一匹もいなくなった梨の木

蜂が落ち着いた頃、巣箱を持って自宅に戻った。すると関根さんは我が家のコブシの木のあたりを何やらぐるぐる回り、しきりにうなずいている。

「理事長、この木の下は蜂を飼うのにもってこいの場所ですよ。飼ってみたらどうです?」という。 

突然の提案に少し戸惑ったが、先月、日本ミツバチの養蜂を里山で始め、偶然にも自分の梨の木に日本ミツバチの一群が停まったのも何かの縁かもしれな

いなと思い直し、その提案を受け入れた。

  コブシの木の下に鎮座した日本ミツバチの巣箱

関根さんのお話では、巣箱に収まっても、女王蜂がここをお気に召さないとまた一族を引き連れ、新たな理想郷へと飛び立ってしまうそうだ。あれからすでに10日

が過ぎ、順調に子孫も生まれているようだ。  

どうやら、女王様もここで当分は過ごしてくれそうである。我が家の孫たちも「これな~に?」と早速近づいてきた。慌てて遮り、日本ミツバチという優しいハチを

この場所で飼うことにしたこと、いたずらをしないければ、決して怖くないこと、大事にすると甘~い蜜を分けてもらえることを話した。「ふ~ん。」と言ったが、

果たして通じたのだろうか?・・・・ 

これから毎日蜂の様子を見ることになるが、うまく繁殖し、里山に次いで自家用蜂蜜も期待できるのではとウキウキしてしまう。 しかしながら、いま、なぜ、我が

家の梨の木に・・・・(不思議だ)

 

 

 

 


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