お二人さまの老後

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初秋のお茶のお稽古 虫の音やお月見の趣向で

2016-09-05 16:25:16 | 日記・エッセイ・コラム

 9月3日(土)に自宅でお茶のお稽古がありました。8月は1回しかお稽古できませんでしたので1か月ぶりだったのですが、お仕事で都合が悪くなった人もいて参加者は4名でした。参加できなかった人にお稽古の内容をお知らせするためにブログで報告することを思いつきました。

 お茶会で一番大事なものはお掛け物です。9月15日が中秋の名月なので大徳寺の寛洲さんの「掬水月在手」を掛けました。

 お花は虫籠に朝顔を入れました。朝顔は俳句では秋の季語のようです。夫が毎年丹精して育てている朝顔ですが今年は暑さのせいか葉が焼けてしまい、辛うじて3輪花を咲かせてくれたものを入れることにしました。茶室が暗いので花が萎んでしまうといけないので、お稽古の始まる直前に切って入れ、電灯をつけて明るくしておきました。

 茶入れは茄子文琳・仕覆は船越間道・薄器は鈴虫の蒔絵の欅の拭き漆の棗・お棚は桑小卓(くわこじょく)にオランダ写しの水指・唐金の平建水に栄螺の蓋置・茶碗は赤楽・粉引き・月見うさぎの茶碗を用意しました。季節感を楽しみながらお茶を楽しんで頂きたいと思いました。

 最初にAさんに盆香合を稽古していただきました。盆香合というのは香合が由緒ある物を用いた場合の炭点前で、普通の炭点前は香合を炭斗に入れてくるのですが、香木を2つだけ入れた香合をお盆にのせてお棚に飾っておきます。また、盆香合では炭を継ぎ香をたいた後、お釜に水を注すことも特徴です。

 炭を継ぎ終わると正客は「お香合の拝見を」と挨拶し、お客は香合とお盆を拝見します。

 桑小卓は暑い時期に用いるお棚で、お点前の最後に桑小卓の下の棚に平建水を飾りますので、蓋置に栄螺を、香合に干網香合を用いてお客様に涼しさを感じていただこうという趣向です。下左の写真は正客のSさんが干網香合と真塗りの四方盆を改めて拝見しているところ。正客は自分の朱色の帛紗に香合をのせて拝見するのです。下右は亭主が拝見に出した香合やお盆について説明し下げるところです。

  

 次にSさんに「仕組点」という濃茶の稽古をしていただきました。仕組点というのは習い事の一つで、下の写真のように最初にお棚に柄杓蓋置を飾っておき、茶巾・茶筅・茶杓をくんだ茶碗を建水に重ねて持ち出しお点前をします。運びを1回で済ませるお点前なので「老人点」ともいわれます。初めてするお稽古でしたが順調に稽古は進みました。

 

 

 

 次にSちゃんに薄茶点前を稽古してもらいました。薄茶の場合お菓子は干菓子を用います。幸いいつも頂く西鎌倉の和菓子屋さんにお月見の和三盆がありましたのでそれを春慶塗の網代の干菓子盆に入れました。

  

 続いてTさんにも同じ薄茶点前を稽古していただきました。Tさんはお稽古を始めてまだ2年目ですので大分苦労しておられましたが、家で復習してこられた帛紗捌きはきれいにできました。

 

終了は5時頃でした。みなさん、暑い中きれいに着物を着ていらして下さり、充実した稽古ができました。

 

 

 

 

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お稽古の様子を有難うございます (つか)
2016-09-05 22:45:50
初めて見るお棚…と思いましたら、やはり、この時期のものなのですね,。
毎回、季節感がありますね。
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