4時頃起床し温泉へ。朝食のお弁当を5時頃部屋で食べる。身支度しバスは6時に出発。
会長よりバスに4時までに戻らないといけないので、最初の1時間で自分の体力を知り、山頂まで行くか、行かれるところまで行って戻るか決めてほしいと話しがありました。
前もって渡された行程概要で登山口(570m)から噴出口(1100m)まで1時間半。その後ツルハシの分かれ(1480m)までが1時間20分。さらに平笠不動避難小屋(1760m)までが1時間。そこから山頂までが40分。合計で登山口から山頂まで4時間半と見積もられていました。下りは2時間20分で下山する計画です。標高差1300mも登らなければいけないので、私たちの体力では山頂まで行って時間内に戻るのは無理と判断し、Oさんとも話し、行かれるところまで行きましょうという思いで出発しました。
バスは盛岡ICから東北道に入り西根ICで下りて、焼き走り登山口に向かいます。岩手山が大きく見えてきて期待が膨らみます。今日も快晴!
国際交流村駐車場でバスを下り、トイレ(きれいなトイレでした)を済ませて8時4分登山開始。
左手に焼き走り溶岩流を覗きながら広葉樹林の火山礫の斜面を登っていく。緑がきれいだ。クルマユリが咲いている。(9時23分)
第2噴出口跡に到着したのが9時42分。
やがて樹林帯が途切れ視界が開け、岩手山の山頂や下界を見渡すことができました。(10時2分)
山頂組はHさんをリーダーにすでに山頂を目指して登っていて、残されたのは自称さわやか組の男性2人と女性2人です。K会長とMさんが私たちに付き合って叱咤激励してくれましたが期待にこたえることができません。お二人に先に行っていただきマイペースで登ることになりました。
カンカン照りの日差しの下、火山礫の急な登りがつづき、左の柵の外側にコマクサが姿を見せてくれましたが、急傾斜の登りでアキレス腱がいたくなるほどでした。
うれしいことに再び樹林帯に入り涼しい木陰を上れるので元気を取り戻しました。
ハハコグサが咲いています。
11時4分、「ツルハシの分かれ」に到着。もう少し行かれそうです。
急登を登っていると若い女性が一人で登ってきました。岩手山には何回か登っているようで「避難小屋まで後30分と見積もっています」とのこと。「では私たちはあと45分くらいですね。」
「山頂まであと1,4km」の標識に到達(11時52分)。
下りてくる人に「避難小屋まであとどのくらいですか?」「あと15分くらいです」
さらに登って若い男性に同じ質問をすると「後5分くらいです」
その言葉通り、空が広くなり視界が開け、右手上の方に奇岩が見えてきました。(12時22分)
間もなく避難小屋に到着!左上方には岩手山がすっきりとした山容を見せています。
山頂を目指したけれど途中まで登って下山を決めたMさん。同じく時計が壊れていてゆっくりしすぎたので山頂を断念したというSさん・Mさんも合流して、岩手山を眺めながら昼食になりました。いつもしんがりを引き受けてくださるYさんも到着。楽しいひと時を過ごしました。
猛烈な勢いで遅れを取り戻し山頂を極めて下りてきたK会長。我々がみな避難小屋まで到達していることに驚き、喜んでいただきました。
19人中山頂まで登ったのは11人。避難小屋まで登った人が8人でした。
下りで皆さんの足を引っ張ってはいけないので、さわやか組は先に下山を始めましたが、皆さん追い付いて最後は一緒に下りました。かなり距離があって良くこんなに登れたなあと我ながら感心しました。
「ツバメオモト」だったかな?
「カニコウモリ」
焼き走り溶岩流は天然記念物になっているようで、登山口の近くの石段を登っていくと溶岩流がみられるようになっています。溶岩流の先、上方に岩手山を眺めることができました。(16時15分)
迎えのバスに乗り込み、幹事がコンビニで冷えた缶ビールを買いこんで配っていただきました。その美味しかったこと!
ホテルには18時頃帰着。温泉で汗を流し18時30分から炉端焼きで宴会。秋田名物きりたんぽ鍋も用意されていて大いに盛り上がりました。
秋田駒ケ岳と岩手山とも晴天に恵まれ素晴らしい山行でした。幹事さんには大変お世話になりましたが、天国でS前会長が見守ってくださったのだと感じました。
やはり山は、一にも二にもお天気ですよね。
実はこの期間、私は南ア・白峰三山を縦走していました。
8月には山酔会の鹿島鎗山行に参加の予定です。
白峰三山というのは北岳・間ノ岳・農鳥岳ですか?素晴らしいですね。南アルプスは若い頃、甲斐駒ケ岳に登っただけです。
私はそのような厳しい山はもう無理なので、鹿島槍も残念ですが見合わせます。好天で楽しい山行になりますようお祈りしています。