お二人さまの老後

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久しぶりの九州旅行 その2 有田・唐津の窯元巡りをし唐津の海の幸を頂く

2017-11-15 20:41:19 | 旅行記

 2日目は窯元巡りです。有田に向かい最初に香蘭社を見学。香蘭社の器は若い頃に蘭などの絵柄の美しさに惹かれ湯飲み茶わんなど求めましたが、薄造りで日常使いには不向き。今はサイドボードに飾ってあります。

 香蘭社2階の部屋には古い立派な作品なども展示してあり、美しい有田焼の美術館のようでした。

 次に今右衛門窯を訪ねました。パンフレットに「現代の色鍋島」とうたっています。政府などが外国の賓客にお土産にお買い上げするようで、ちょっと庶民には手が届きません。先代の十三代の作品と当代の作品を鑑賞しました。スタッフの説明によると(長男は東京青山店の社長を務め)次男が十四代今右衛門を継いでいるが、先代との違いを出すのに苦労しているとのこと。当代は濃いグレーの地に白を浮き立たせることで絵柄を出していて地味な作風でした。これからどのような作品に発展していくのか興味深いところです。

 最後に「深川製磁」に行きました。普段使いの食器などが多く並んでいましたが、それでも高価です。佐賀出身の幹事のEさんが金彩と青の濃淡で描いた牡丹の絵の小皿を10枚求めていました。同じ絵柄の大皿を持っているので来客などの時に使うとのことでした。

 お昼時になるので、この後、嬉野温泉のYuさんにプリントしてもらった「焼きカレー」の店に向かいました。

ドライバーが電話し教えてもらわなければわからないわき道を入ったところに店はありました。

 器は青い有田焼で、私とNさんは海鮮カレーを、Hさんは鶏肉のカレーを注文。「焼きカレー」ってどういうの?と興味がありましたが、普通のカレーにチーズを掛けてさらにオーブンで焼いたもののようです。アツアツでとても美味しかったです。

 午後は一路、唐津焼の中里太郎右衛門窯を目指しました。「鶴瓶の家族に乾杯」で見覚えのあるところでした。 門を入り2階に上がるといろいろな器が並んでいて、奥の部屋には先代の十三代中里太郎右衛門と十四代の作品も展示されていました。十三代太郎右衛門は晩年大徳寺で得度し「蓬菴」と改めた方で、藤沢さいか屋での個展で私も薄茶茶碗を求めています。

 今回は絵唐津と朝鮮唐津の小皿をお土産に求めました。道路を挟んだ左山側に登り窯があるというので上がっていきました。

       

 苔むしていて今は使っていないようです。出てきた若い女性スタッフに尋ねると現在使っている登り窯は左手の小屋の中にあるとのこと。それが次の写真です。登り窯は上に向かっていくつか空間があって作品を入れてから下の穴から松の木をくべて燃やして焼いていく。松は油気があって高い温度で焼くことができるそうです。

 

 左の壁に刺してある温度計で温度を測るが、左の窓から作品を取り出して釉薬の溶け具合でも仕上がりを判断し、上の部屋の火力を上げるために脇の穴から薪をくべていくとのことです。その女性は釉薬を掛ける作業をしているとのことでした。玄関先に洋服を着た可愛いトラ猫がいました。

 道路には唐津焼のタイルが貼ってあり、マンホールのふたも唐津焼!

   

  宿泊するホテルに向かう途中、唐津城の見えるところで車を留め記念撮影しました。

    

 この後、玄界灘に面した「虹の松原」を通りました。17世紀初め初代唐津藩主が植林したのが始まりで、延長約5キロ、幅400~700mの黒松の松原で、防風・砂防・防潮林として保護育成されてきたそうです。三保の松原とは比べ物にならないほど大規模な松原に感心しました。

 宿泊するホテルはその松林のはずれの海に面した「唐津シーサイドホテル」新築したばかりのきれいで広々としたホテルです。

 夕飯は少し休憩してから17時半にロビーに集合し、タクシーで材木町にあるお寿司屋さんに向かいました。Eさんの行きつけの店のようです。カウンター席に座り、大将と対面しながらふぐ・クジラ・赤足海老など珍しい海鮮ネタを供してくれました。終わりの頃になって寿司飯を小さく握りネタをのせてだしてくれました。このようなぜいたくな食べ方はしたことがありません。大将は朴訥な感じで、若い頃は京都で修業した話などをしてくれました。藤沢から来たと話すと最近唐津くんちの見物に来た藤沢の夫婦が店に見えたとのこと。うしろの壁には唐津くんちの賑やかな絵。中里太郎右衛門さんも来られるそうで、大将のお人柄やネタの良さなどから愛される訳がわかる気がしました。

    

 後でお腹が空くからと出し巻き卵やかんぴょうを巻いた太巻きを作って折に詰めて持たせてくれました。

 お土産に地元のお酒を買いたいというと「万齢」という辛口のお酒を届けてくれるよう酒屋に手配してくれ、3人が頼みました。

 帰る頃には雨が降っていました。タクシーを呼んでもらい、ホテルに戻って来年のクラス会の幹事や場所について話し合いました。来年は東京で上野動物園で生まれたパンダ・香香を見て末広亭で落語をきく。食事場所は上野精養軒はどうかということになりました。足が弱っている人も出てきているので良いアイデアです。松戸在住のNさんが幹事を引き受けてくれることになり、昼食場所などの選定は神奈川在住のKさん・Nさん私などが協力することになりました。

 3日目。ホテルの6階の部屋の窓からの風景です。遠くに唐津城が見えます。

      

 朝食の後、ホテル前の砂浜に出てみました。桜貝が拾いきれないほどたくさん打ち寄せられていました。中身は空ですがちゃんと2枚貝になっています。

 9時半に出発し唐津くんちの記念館に行きました。くんちで引き回される町内ごとの鯛や龍・浦島太郎などの立派な山車が展示されています。記念館の前は唐津神社の広い境内。白い鳥居が印象的でした。

     

 この後、秀吉が朝鮮征伐の際に短期間に各大名に分担して築城させたという名護屋城跡に向かいました。

 隣接した高台に立派な佐賀県立博物館があり入館して見学しました。秀吉が着用した華やかな陣羽織や秀吉軍が朝鮮や明の連合軍に包囲された絵などを見ることができました。

     

         

 高台の本丸跡に登りました。曇っていて遠くまでの視界はありませんでしたが、海の向こうに対馬や済州島。さらにその向こうの朝鮮半島に各藩から兵が駆り出されて戦ったのでしょう。

 この後、呼子港に車で向かいました。イカの活き造りを頂くためです。北海道のスルメイカやヤリイカは今年不漁で最近食べていませんので期待していました。

 透明な大きなイカが出され足がぴくぴく動いています。こんな大きく透明なイカは出会ったことがありません。

     

 この2匹で3人前です。本当に美味しく食べ出があってうれしい驚きでした。身の部分はお刺身としていただき、カマやゲソは後から塩焼きやフライにしてくれるとのこと。後から出来立ての温かいイカシューマイも出され、これまた上品な美味しさでした。他に茶碗蒸しや小鉢もあって満腹!塩焼きにしてもらったイカは容器に入れてもらいお土産に持ち帰りました。

 この後、福岡空港まで送ってもらい、お土産にイカシューマイや鶴の子を買って、16時過ぎの飛行機で帰路につきました。

 とても楽しく美味しい旅でした。

 もう一度夫を誘って、唐津くんちを見物し、唐津のお寿司と呼子のイカを賞味させてあげたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 


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1 コメント

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Unknown (BAC)
2017-11-18 00:27:54
この透明なイカにはビックリです。
食べてみたいな。

なんて言ってはイカさんには申し訳ない気もしますが・・・
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