森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

「田舎暮らしの失敗談」

2006-07-27 11:42:57 | 田舎・田舎暮らし

ただいま某誌用に「田舎暮らしの失敗談」を書いている。
『田舎で暮らす!』を読んでの原稿依頼だ。

 

その雑誌は、田舎暮らしを今後積極的に取り上げたいというのだが、そこで「失敗談」を書いてくれというところをどのように捉えたらよいのか迷う。

『田舎で暮らす!』の書評でも、失敗談がたくさん載っている点に触れているものが多かった。たしかにたくさん触れたのは事実。その点では異色の本だったのかもしれない。そして失敗例を知ることで、田舎暮らしをめざす人に警告なり、注意喚起になり、反面教師にしてくれればよいと思っている。

 

しかし、編集的に考えると、「失敗談は面白い」のでは、と思う。田舎暮らしに憧れを持つ人が増える中、田舎のどこがいいんだ、そんなにうまく行くわけねえや、と僻んだ?思いを持つ都会人も少なくないと感じる。あるいは「田舎をなめるなよ!」と思っている田舎人、元田舎人もいるのだろう。

実際、田舎の田舎である所以の地域性を嫌う人は多い。全国一律の社会を望んでおり、(都会から見れば)理不尽な田舎の慣習や人間関係などを撲滅したいと秘かに願っている人もいるのだ。

 

今回の記事がどうのというのではないが、案外、田舎や田舎暮らしに対する敵意は根強いように感じるのだが、いかがだろう。