昨日のチェンソーアート取材受けと同時進行させていたのが、割り箸製造現場の取材なのだけど、そこは高級な「らんちゅう」を作っていた。
らんちゅうは、すでに割れているもの(ようするにバラの箸)を紙の袋や帯で束ねたもの。どうやら千利休が作った割り箸の原型というべきものに近い。
もちろん現代の「らんちゅう」は機械で作っているが、それでも各工程の一部に手作業を含む。結果的に3割くらいは手作業ではないかという。
仕上げの検品では、かんながけをしたり紙やすりでこすったり。これじゃあ量産なんて夢のまた夢。それで卸し原価は6~7円らしい。それにいくつもの問屋のマージンが加わり、帯や袋に入れる手間とコストがかかる。エンドユーザーのところに届くの頃には、いくらになっているだろうか。
写真は、ちょっとオシャレな帯で、これも手作業で作られたもので、1封2円なり。