森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

『自然産業の世紀』

2006-07-02 17:17:13 | 書籍・映画・番組など

以前、森林認証制度FSCが認証した本が出版される、と記したことを覚えているだろうか。たしかに記した。ただ、何月何日かわからない……(^^;)。

 

と、ともあれ、その本が出た。『自然産業の世紀』(アミタ持続可能経済研究所・編 創森社刊)である。

この創森社は、FSCのCoC(生産物の流通)認証を取得した日本で唯一の出版社。この本を出版するために、CoC認証をわざわざ取ったという。そして使用している紙も、FSC認証付き。こうしてFSCが認証した本が誕生したのだ。

 

内容は、まだ読んでいないので、あまり紹介できないが、アミタ持続研の事業の紹介と、その理論を解説したものである。そもそもアミタという会社は、環境関係のビジネスを行い、日本におけるFSC認証の窓口でもある。ここの所長は、FSCの審査にも関わっている。だからこそ、という本だ。
具体的には、FSCのほか、水産物認証のMSC、そして持続可能な農業、外来種問題、野生生物問題……などが書かれている。

 

それにしても、この本が「FSC認証本」であることは、帯に小さく書かれてあるほか、最後の奥付けの手前に、MEMOとして触れられてある程度。そもそも世間では、FSC自体が知られていないのだから、あまりFSC認証! と表紙に書き込んでも仕方ないのだろう。