森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

森林環境税の施行

2006-07-01 11:53:03 | 政策・行政関係

手元に地方税の支払い通知が来ているが、結構様変わりしている。

話題なのは、高齢者への課税が2~3倍にも膨れ上がった点だろうが、少なからぬ県では、隠れた増税がほかにもある。森林環境税である。今年までに施行したのは、20近くなっており、今後も増えるはず。ちなみに奈良県では、年間で個人500円。法人は均等割額の5%相当額。県民税に上乗せである。
これについて詳しく報じたマスコミがほとんどないのはなぜだろう。

 

以前にも、森林環境税のヘンなところは触れたが、ともあれ施行されちゃったんだから仕方がない。奈良県の場合、総額3億円程度とか。県の財政から見るとたいした額ではない。この金額を何に使うか、どんな効果が出るかだ。

 

本来なら新たな事業を打ち上げるべきだが、どうも間伐補助など従来の施策とあまり変わらないバラマキになりそうだ。それも、一カ所に集中的に投下して、効果を目に見えるようにすればよいのに、各地にチョボチョボ配る可能性が高い。

 

私は、森林プロの養成機関を設立できないかと考えている。林業、あるいは里山の整備をするにも人材が足りない。だから山仕事を学ぶ場を作る。単純な林業作業員の養成ではなく、森林計画の立て方や木材流通まで知った人材こそ必要ではないか。できれば起業のノウハウも教える。会社やNPOの結成の仕方とか、環境教育の実施方法も含む。チェンソーアートも教える(^o^)。
もちろん全日制の学校であり、カルチャーセンターのような扱いでは困る。

 

こうしたことをいうと、時間がかかる、既存の森林組合の仕事を奪う、なんて考えるんだろうな(苦笑)。そんなこと言っているうちに山仕事をする人がいなくなるのに。