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大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

正圓寺

2018年07月23日 | 史跡
大暑の前日の22日、司馬遼太郎記念館から天下茶屋へ。
朝の記念館玄関前の温度計は32度、帰る12時半頃には35度にまで上がっていました。

連日の猛暑の中、天下茶屋駅から商店街を抜け約10分で聖天山(古墳)着。
山の裾野を迂回して鳥居を抜け正圓寺への階段を上ります。
正圓寺では、今月25日まで当寺所有の仏像群を特別公開中。

海照山 正圓寺
天慶2年(939年)光道和尚により開基。

当時は、現在地より東に500mのところにあった般若山阿部寺の一坊であったが、元禄時代に義道見明和尚が寺を移転し、海照山正圓寺と改めた。

本尊は木彫の大聖歓喜双身天王(秘仏)で、これは日本最大である。
歓喜天は、聖天・大聖歓喜天・大聖歓喜大自在天・大聖歓喜双身天王・象鼻天・天尊とも呼ばれ、象頭人身の単身像と立像で抱擁している象頭人身の双身像の二つの姿の形像が多い。
阿倍野の聖天さん・天下茶屋の聖天さんの名で親しまれている真言宗の密教寺院。

大阪市教育委員会の学芸員鈴木氏とご住職の説明を客殿にてお聴きした後、三十体ほどの仏像を不動堂・聖天堂・釈迦堂と順に巡ります。
多くの仏像のほとんどは江戸時代の作、仏師の判明しているのは大師堂の本尊弘法大師坐像(田中康寛作・写真下)。

印象に残った仏像は釈迦堂の木造釈迦如来坐像(江戸時代中期)で、釈迦の左右には、十六善神が取り囲み前面には玄奘三蔵と玄奘三蔵を守る深沙大将が祀られています。
十六善神には、手が二本の他・四本・六本のものもあるという大変珍しいもののようです。

また歓喜天の掛け軸(写真上)も珍しく、歓喜天は象頭人身のインドの神で仏教にとり入れられて護法神となり、密教と共に日本に伝わり神仏習合と関係の深い仏像で、愛情の神として盛んに信仰された。
正圓寺には、本尊の双身歓喜天の他人身女神像等異形の歓喜天像が多くあり、神仏習合の影響のもと愛情の神としてだけでなく農耕神・財福神・地神などと習合している様子がうかがえました。

帰り道、商店街にてかき氷で暑さを凌ぎました。





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3 コメント

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Unknown (Ruri)
2018-07-25 22:10:14
大阪も暑そうですが。。。
私は、現在東京滞在中です。暑い!!です。
暑くて、クーラーの中ばかりです。
今日は、少し楽になりました。
娘の出産で、無事産まれて、暫くは、滞在します。
お盆前には、帰らないと。。。
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Unknown (Ruri)
2018-07-26 11:22:52
絵文字間違いました。
スマホの扱いは、中々慣れません。
返信する
Unknown (akisetsu)
2018-07-27 12:55:39
Ruriさん、
本当に暑いですね。
お孫さんの無事ご出産おめでとうございます。

今年は朝からクーラーを入れっぱなしで、水分補給を忘れないようにしています。
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