大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

関西花の寺巡礼・浄瑠璃寺・石光寺・観心寺

2017年03月13日 | 関西花の寺
昨日、関西花の寺25カ寺を8回で巡る関西花の寺巡礼第1回。

なんば集合8時20分、総勢46名が花巡礼の旅へ出発。
本日の行程は、浄瑠璃寺(京都)⇒昼食(奈良公園)⇒石光寺(奈良)⇒観心寺(大阪)
暖かい陽射しが射し込む車内から見慣れた大阪、奈良の市街地を眺めているうち、いつしか田園風景に変わり浄瑠璃寺の門前へ。
参道には、馬酔木の白い花がたわわにつき、また境内には、フキノトウの鉢植えが迎えてくれています。

真言律宗の浄瑠璃寺は、中央の宝池の西側に薬師如来を祀る三重塔と東側の阿弥陀堂には九体の阿弥陀仏を祀っています(何れも国宝)。
まずご住職より浄瑠璃寺の歴史や本尊の九体阿弥陀仏・薬師如来についての説明等を拝聴後、三重塔(此岸)から阿弥陀堂(彼岸)を参拝。

奈良公園にて昼食後石光寺へ。

浄土宗の石光寺のご住職より先代の死後、営業職から僧籍に戻られた経緯と最後に相田みつを氏の「良い種から良い芽が、悪い種から悪い芽が忘れた頃に出てくる」の詩に出会い、嫌だった僧職が自分に与えられた天職であることを悟った事をお聞きした後、境内に咲くミツマタ・寒咲アヤメ・冬咲にんどう・椿・キブシ・万作・枝垂れ梅等丹精込められた早春の様々な花々を愛で満足。
また、特別に日本最古の石仏が拝観できたのは幸運でした。

最後の訪問地観心寺へ。

観心寺では、樹齢200年を超える梅園の満開の紅白の花を見学し国宝の金堂で神仏に対するお参りの心構えを教わった後お参り。
境内の、楠正成の死によって一層で中断した三重塔の建掛塔・阿弥陀堂等を参拝し最後におそらく日本一ではないかと伝えられる巨木の侘助(椿)の美しい花を見上げて帰途へ。

難波着18時過ぎ、風もなく穏やかな中美しい花々に出会えた52回目の結婚記念日、相棒と共に満足で思い出に残る一日でありました。


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大阪府公館(元大阪府知事公舎)・大阪城梅園、桃園

2017年03月11日 | 史跡
昨日、地震対策を終え久しぶりに全容を表した大阪府庁の南側を西へ下って大阪府公館へ。

官選知事の住まいとして大正12年に国によって建設され歴代知事が住まってきましたが、昭和20年からは大阪府が行う会議やイベントなどにも使用していました。
昭和28年大阪府に無償で譲渡されてからも引き続き、知事の住まいや大阪府の行事・会議等に使用されてきた。
平成4年からは、府民との対話や来賓の接遇など知事に関連した用務のみの利用から各部局の会議や主催するイベントなどに利用されていることから、名称も大阪府公館と改称された。

敷地は約817坪、延床面積約197坪、鉄筋コンクリート2階建て。
1階には、大小のサロンや事務室、食堂等があり毎週金曜日に隣接の茶室と共に一般公開されています。
茶室前の趣きある和風庭園・東側庭園の築山周辺の梅や桜等四季折々の変化が楽しめます。

但し、度重なる改造が行われ建設当時の面影がほとんど失われているのは残念でした。

大阪府のマスコットもずやんに見送られて大阪城梅園へ。
100種以上の品種・1000本を超える梅が咲く梅園は多くの観梅客で賑わい、「きれい!!」の声と共にシャッター音が響いています。

朝刊に本日から七十二候「桃始笑(ももはじめてさく)」であることの記事のあったことを思い出し、桃園へ。
数本に花が付いていて暦の確かさと春も間近かであることが実感出来ました。
写真左梅・右桃
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京都迎賓館

2017年03月05日 | 高齢者大学
昨日、高大同窓会大阪カルチャー事業部の下見で京都迎賓館へ。
今回公開の最終日且つ土曜日でもあり混雑を予想しましたが、思ったよりは空いており9時20分頃到着時には百名くらいの行列でした。

9時45分整理券配布開始、希望通りの11時15分の入場整理券確保。
担当者3名で入館、地下室にて入館前の注意事項を聞いて1階へ。

築地塀を巡らせた和風の佇まいの中、樹齢700年の欅の一枚板の扉を持つ玄関へ。

京都迎賓館
日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で海外からの賓客を心を込めてお迎えし、日本への理解と友好を深めて頂くことを目的に、平成17年4月に開館した国の迎賓施設。
建築に際しては、日本建築の長い伝統の粋と美しさを現代の建築技術と融合させる現代和風の創造を目指して設計された。

本日の観覧ルートは、聚楽の間⇒夕映えの間⇒比叡の間⇒藤の間⇒桐の間⇒廊橋⇒玄関

聚楽の間は、ロビー的役割で随行員の待合等に利用。聚楽とは「心が安らかで楽しいことが集まる」。
安楽椅子は、大柄な外国人でもゆったり座れる幅があり、京指物の技能と有職織物が用いられている。

夕映えの間は、大臣会合の会議や立礼式のお茶のおもてなし、晩餐会の待合として利用。
東西の壁面は綴れ織りの技法による織物で飾られており、少人数にも対応し部屋を3分割できる。
広大な池にかかる廊橋が望めるのは素晴らしい景観でした。
比叡の間は、夕映えの間に付随した小部屋で各種準備の予備室として利用。

藤の間は、京都迎賓館で最も大きな部屋で洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として利用。
収容人数は、宮中晩餐方式で60名・円卓を並べた場合はおよそ120名の会食が可能。
また、舞台も設えてあり舞・能や琴の演奏・雅楽等が披露され、舞台扉は截金の技法が用いられている。

桐の間は、和食を提供する「和の晩餐室」で最大24名までの会食が可能。
漆塗りの座卓は全長12mの一枚仕上げで、座椅子の背面には蒔絵で五七の桐が描かれている。
五七の桐は、明治以来日本政府の紋章として使用、京都迎賓館の紋章でもある。(一番下左の写真ご参照)
隣接した部屋は、舞台としても利用することがある。

廊橋は、東西の建物の間に広がる広大な池の中ほどに架かり東西の建物をつないでいる。
この橋を境に池の水深が変わり北側の池には錦鯉が放たれている。

各部屋の釘隠しには錺金物の技法が用いられている等、随所に日本の伝統的技能が生かされた和風の建物や置物の中で過ごし、改めて日本の良さを満喫し大満足の1時間でした。
年間の利用は約10回程度だそうで、次回の観覧日は未定ですが是非観覧をお勧めします。


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