大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

長谷寺大観音特別拝観

2017年07月17日 | 史跡
猛暑の昨日、西国三十三霊場第8番札所、長谷寺へ。
近鉄大阪線長谷寺駅から長谷寺まで急勾配の坂を下って徒歩約20分、門前で受け付けを済ませて暫し休息。

本日ご案内を頂く修行僧に伴われ明治27年再建の仁王門をくぐり境内へ。
「長谷寺」額字は、後陽成天皇の御宸筆。
目の前には長谷寺特有の登廊が聳えています。

登廊は、下廊(237段・段差約8cm)中廊(72段・同約14cm)上廊(90段・同約16cm)計399段の階段があり、その段差は廊毎に段々高くなるように変えてあるそうです。
上廊は平安時代に造られ、下と中廊は明治時代再建で風雅な長谷型灯籠が吊るされており、中廊手前の石橋は重文。

色々な説明を聴きながら399段を上り着いた所が鐘楼(折れ曲がった三つの登廊を大きな蛇に見立て、この鐘楼の鐘を尾上の鐘と呼ぶ)。
鐘楼の先に本堂があり、本堂前の舞台からの眺望はそれは素晴らしく、吹き抜ける風の涼しさと共に疲れも吹き飛ぶ思いがしました。
本堂に架かる「大悲閣」の文字、意味は慈悲深い観音のおられる堂、だそうです。
現存の本堂は、徳川家光の寄進を得て慶安3年(1650年)に落慶。

いよいよ国宝の本堂へ、ご本尊(重文)とのご対面です。
ご本尊との結縁の五色線を手首にして内陣へ。
内陣内は、暗いうえ天井は低く足元は段差があり、何とも歩きにくかったのですが突然ご本尊が眼前に。
と言っても見えるのは足元だけ。首を後方へ90度見上げて、やっとお顔が見えました。
像の高さ10m、こんなに大きな仏像は初めてです。
相棒と共に足元をさすりながらお願い事・・・。

ご本尊は、右手に錫杖と数珠、左手に水瓶を持って方形の大盤石という台座に立つ、いわゆる長谷寺式十一面観世音菩薩です。
現在の御尊像は、室町時代の天文7年(1538年)に大仏師運宗らによって造立されました。
像高三丈三尺六寸(1018cm)。我が国で最も大きな木造(樟)の仏像。

本日ご案内頂いた修行僧さんに感謝です。有難うございました。
長谷寺には、西国巡礼、牡丹の時期等何度か訪れていましたが、ご本尊に巡り合えたのは初めてで相棒と共に感激に浸り、名物の草餅をお土産を手にし帰途に。
秋の特別拝観は、10月14日から12月3日だそうです、駅前からタクシーもありますので是非ご参詣ください。
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