大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

日根荘園遺跡散策

2017年11月12日 | 史跡
昨日、歴史街道の催しでJR日根野駅周辺の日根荘園遺跡の一部日根野地区を地元ボランティアの方のご案内で散策。
総勢35名が9時30分JR日根野駅集合。

本日のコースは、
ツバメタオル工場見学⇒総福寺・天満宮⇒日根神社⇒慈眼院⇒大伊関公園・ろじ渓⇒泉佐野丘陵緑地⇒意賀美(おがみ)神社⇒茅渟(ちぬ)宮跡⇒北庄司酒造見学で総距離約9キロ。

未明の大雨も上がり出発時には青空、徒歩10分ほどでツバメタオル着。
ツバメタオル・・会議室でビデオを視聴しスタッフから泉州タオルの特徴の説明を受けタオルで有名な今治とシェアーを二分する二大産地であることや当社は大正2年創業で化学薬品使用を減らした有機精錬工程の開発で2008年ものづくり大賞を受賞、オーガニックコットンタオルが看板商品で今治タオルとの最大の違いである後晒し製法による抜群の吸水力とオーガニックコットン使用によりアロマ環境協会賞を受賞し発がん物質除去で赤ちゃんにも優しく人と環境に優しいタオル作りの会社であることをよく理解しました。

総福寺・天満宮・・行基による開山と伝え行基作の十一面観音を本尊とし境内社の天満宮社殿は一間社春日造り檜皮葺の小社ですが、様式手法ともに桃山時代の特徴をよくとどめており国の重要文化財に指定。

日根神社・・日根庄を鎮守する日根神社は和泉五社に数えられる由緒ある神社で大井関大明神として地元の人々からは大関さんと親しまれている。長い参道は流鏑馬行事も行われていたと記録されまくら祭りやゆ祭りが残っています。桃山時代の面影を残す本殿は府の指定文化財。

慈眼院・・飛鳥時代の673年、天武天皇の勅願寺として創建され、日根神社の神宮寺。秀吉の根来攻めにより建物の多くは焼失したが後に秀頼により再興。文永8年(1271年)建立の多宝塔は国宝・本尊の大日如来は府の文化財、金堂は重文。苔むした庭園はしっとりと往時の美しさが偲ばれます。

大井関公園・ろじ渓・・日根神社の脇を流れる樫井川両岸が大井関公園で桜の名所で樫井川の奇岩はろじ渓の渓谷美として親しまれている。

泉佐野丘陵緑地(昼食)・・大阪府の19番目の府営公園。コンセプトは地域のボランティアや企業・団体の協力を得て縁(えん)を結ぶ公園づくりで、元の地形や樹木を利用しながらの公園づくりを目指しています。

意賀美神社・・地元の産土神として、また地域の雨水豊作の神として信仰を集める元式内社。本殿は室町初期の建立で春日造りでは大阪府で一番古く泉佐野市で現存する最古の社殿で国の重文。後方の武塔山には桧が植栽され社殿の桧皮葺きを支えてきている。

茅渟宮跡・・古代から九州・瀬戸内沿岸と畿内を結ぶ交通の要路として開け、茅渟の国と称されて独自の生活圏を構成。古事記と日本書紀に茅渟宮と衣通姫(そとおりひめ)の記述有。允恭天皇は皇后の妹姫である衣通姫を愛していましたが、皇后の嫉妬を避ける為、天皇は姫を都から茅渟宮に移しました。狩りと言っては姫のもとへ通う天皇でしたが皇后の怒りからそれもできなくなった時、衣通姫は「とこしへに君もあへやも いさな取り、海の浜藻の 寄る時々を」(海の浜藻が波のままに岸辺へ近寄り漂うように、まれにしかお会いしておりません)と詠いました。 この歌を万葉漢字で記された石碑が建っています。

北庄司酒造・・大正10年創業の泉佐野唯一の酒蔵。「佳い酒を少しずつの丹念な酒造り」ををモットーに、今日まで守り伝えられてきた手造りの酒造りを継承し、杜氏と全社員の手により高品質の酒造りを行っていて「荘の郷」は新酒品評会で何度も金賞を受賞。

幸い天候に恵まれ紅葉や菊の花・ススキにも出会え秋の深まりが感じながら、日根野荘の史跡を巡り工場見学ではタオルのお土産や新酒の試飲もあり、相棒は少し疲れたようですが本当に楽しい一日となりました。
(歩数計21140)
お世話頂いた歴史街道・地元ボランティアの皆様方有難うございました。

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