文庫になったので購入。川上さんの小説は初めてです。エッセーから察した独特な世界がやっぱり広がってました。
本作は芥川賞受賞作で、ページ数もとても少ないので入門には良かったかなと思います。
「乳と卵」と「あなたたちの恋愛は瀕死」の二篇が入ってますが、「あなたたちの恋愛は瀕死」はまったくもって理解出来ませんでした(汗)
「乳と卵」は、けっこう衝撃的でした。静かなトーンというかやや重い雰囲気で話が進んでいくけど、それが爆発する場面があってそこがすごい衝撃。感情の爆発でもあるんだけど、生卵をどんどん自分の頭とか額にぶつけて割るというちょっと狂気じみた行為にも衝撃を受けた。想像するだけでもその光景って異常な感じで溢れてるから。
母親が豊胸手術をしたいと言ってて、そのこと自体も衝撃的なシチュエーションでした。読む前から豊胸手術をしたい母親が登場するのは知ってたけど、衝撃的!!
なぜか母親と言葉を話さず、書いて意思表示する娘は自分の意思とは関係なく変わっていく体をすごく忌み嫌っていて、そういう感じは分からんでもないなぁと思ったり。言葉と自分の身体性みたいなものについて考えた話でした。特に女性の身体についての話であり、男の人はどう捉えるのかなと思ったり…。
自分の身体についてそこまで深く考えることってないし、私の理解を越えたところにあることもあって全体を理解して読んだとは言い難いけど、理解出来なくてもオッケーだし頭で分かろうとしないで感覚で何かを受け取る小説だなと思います。言葉の選び方から比喩から関西弁からどこか懐かしいようなおもしろおかしいような雰囲気が全体にあって、それが読む助けになりました。
短い話だけと印象に残る強烈さがある小説でした。
本作は芥川賞受賞作で、ページ数もとても少ないので入門には良かったかなと思います。
「乳と卵」と「あなたたちの恋愛は瀕死」の二篇が入ってますが、「あなたたちの恋愛は瀕死」はまったくもって理解出来ませんでした(汗)
「乳と卵」は、けっこう衝撃的でした。静かなトーンというかやや重い雰囲気で話が進んでいくけど、それが爆発する場面があってそこがすごい衝撃。感情の爆発でもあるんだけど、生卵をどんどん自分の頭とか額にぶつけて割るというちょっと狂気じみた行為にも衝撃を受けた。想像するだけでもその光景って異常な感じで溢れてるから。
母親が豊胸手術をしたいと言ってて、そのこと自体も衝撃的なシチュエーションでした。読む前から豊胸手術をしたい母親が登場するのは知ってたけど、衝撃的!!
なぜか母親と言葉を話さず、書いて意思表示する娘は自分の意思とは関係なく変わっていく体をすごく忌み嫌っていて、そういう感じは分からんでもないなぁと思ったり。言葉と自分の身体性みたいなものについて考えた話でした。特に女性の身体についての話であり、男の人はどう捉えるのかなと思ったり…。
自分の身体についてそこまで深く考えることってないし、私の理解を越えたところにあることもあって全体を理解して読んだとは言い難いけど、理解出来なくてもオッケーだし頭で分かろうとしないで感覚で何かを受け取る小説だなと思います。言葉の選び方から比喩から関西弁からどこか懐かしいようなおもしろおかしいような雰囲気が全体にあって、それが読む助けになりました。
短い話だけと印象に残る強烈さがある小説でした。
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