うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』北尾トロ

2009年02月24日 20時22分05秒 | book
面白いです。裁判の傍聴に興味があったので読んでみた。
裁判の傍聴の記録なんだけど、笑える場面もちらほら。似顔絵(被告人など)がついてる話もある。



全く裁判について知らない著者が徐々に傍聴に慣れていくのと一緒に読者もだんだん裁判のことが分かってくる。



裁判って堅いイメージだけど、この本を読むとそうでもないってことが分かる。被告人の服装、裁判官、検察官、弁護士の態度など。



いろんな種類の事件の傍聴をされてて、こんな事件あるんだと気付かされたこともしばしば。



人間って面白いなと感じた。被告人の事件を起こした動機や、やっぱり弁護士も感情ある人間だなと感じさせたり、被告人が歩んできた人生だったり。私の理解の及ばないことを考えていたり。



傍聴マニアの皆さんもなかなか良い味出してます。傍聴が趣味って?と思ってたけど、この本読んで、傍聴面白そうと思った。



続編もぜひ読みたい。

『ストロベリーナイト』誉田哲也

2009年02月22日 15時50分33秒 | book
いろんなジャンルの本を読もうと全く読んだことのない警察小説にチャレンジ。友達の一押しだったので(笑)



そうは言いながら誉田さんの本は、4冊目。今まで読んだのは、いわゆる少女が活躍するお話。私の好きな青春小説です。なので、警察小説を書いてることも知らなかった。



分厚かったけど、面白いので一気に読めたっっ!


事件が起こってそれを捜査するわけだけど、事件がいささかグロいです。それでいてリアルに感じさせます。かわいいタイトルなのにねー。


犯人は誰なのか?という謎はもちろん、犯人や、刑事さんたちの抱えてるものやつながりが描かれてます。対立する刑事さんがいたり。


姫川さんという女性警部補が主人公なんだけど、なかなか豪快な所もあり、守ってあげたいなと思う面もあり、たくましくて魅力的です!



ぐいぐいと引き込まれる話の展開、個性豊かな刑事さんたちに、事件の真相。ぜひ一気に読んでください。

『文楽のこころを語る』竹本住大夫

2009年02月20日 15時44分40秒 | book
なかなか面白かったです。

一番最初にとりあげてある作品が、私が卒論で扱った『伊賀越道中双六』でテンションアップ!!しかも「沼津の段」について住大夫さんが語ってはるんです。沼津、私も大好きです。卒論書く前に読めば良かったなぁ。



他にもいろんな作品について演じる側の住大夫さんが登場人物をどう捉えてるのかや、語る難しさやらを語ってはります。



劇場に観に行った作品も幾つかあったので、その辺りはより身近に感じられました。『国言詢音頭』、『生写朝顔話』、授業で観た『菅原伝授手習鑑』など。


観てる時は、なんとはなしに観てるわけで、大夫さんがどんなこと考えて語ってはるのかの一端を知れて楽しかった。



まだまだ住大夫さんのおっしゃってることの半分も理解できてないけど、また文楽聴きに行きたいなぁと思った。イキや音(おん)については、全く分かってません(汗)



今朝の新聞に、4月の公演のことが書いてあって、行きたいなーと思った。『義経千本桜』の通し上演。会社の研修で行けへんのやろうけど…(泣)大阪の国立文楽劇場が3月で、25周年になるらしい。


住大夫さんのお人柄もあり、面白い本でした。

『モデル失格 幸せになるためのアティチュード』押切もえ

2009年02月19日 20時12分09秒 | book
もえちゃんが好きなので思い切って買いました!彼女が出てる雑誌、買ったことないけどね(・・;)



彼女を好きになったきっかけがそもそも他の人とは違うのではと思う。ずばり、彼女が読書家であるというのを知って、しかもその時彼女が読んでた本を私も読んだことあったから。それが入口です。




新書なのでサクサク読めました!入院して少しばかりへこんでる私にとってポジティブなメッセージを伝えてくれて、気持ちとしては楽になった。



彼女のモデル人生についてや、幸福論、幸せになるためにどうポジティブに考えるかなどについて書かれてます。



その中で入院した時のことも書いてあるんだけど、私が入院してる身なので印象に残った。動けない程の重症だったから、それなら中身を磨けということで、本をたくさん読んで、映画もたくさん見たって書いてありました。



彼女が努力家だとは知っていたけど、実際に彼女の歩みを読み、彼女がその経験から学んだことを文章で読むと、改めて素敵な女性だなと感じた。



女性がきらきらして生きていくためのヒントが詰まってます!すごく読みやすいし、すぐに実行できることもあるので構えず読めると思います。




私もこの長い入院を感性を磨く時間だと捉えて頑張ります☆

『吉野北高校図書委員会』山本渚

2009年02月18日 14時34分54秒 | book
王道の青春小説!帯に胸キュン!の文字が踊ってます。堀北真希さんの解説も良かったです☆


本が好きなので、図書室や本屋さんが大好きで、かなりツボです!


私も中学生の頃は、ほとんど図書委員として過ごしました。昼休みに本の貸し出しを行うアレです。


吉野北高の図書室がいい感じです。そして、登場人物たちも、個性があるんだけど一つの空気に皆がうまく溶け込んでる感じがしました。田舎の雰囲気もマッチしてた。吉野なんで徳島です!方言もプラスに働いてます。

恋愛に絡んだちょっとした事件もあるけど、図書委員の仲間たちとのやりとりが心地いい。


爽やか系男子からオタク、ふんわり可愛らしい女子から読書家でしっかり者の女子までいろんな子がいる。


高校生いいなーとしみじみ。一生懸命でまっすぐで。


読書家でしっかり者の主人公は、ふんわり可愛らしい女子を見て、うらやましく思う。そしてその彼女もしっかり者の主人公をうらやましく思ったり。そういう自分に無いものを持ってる人に憧れる気持ちは誰もが共感できるのではないかと思う。



続編が出るようなので楽しみですっっ(≧ω≦)

配属

2009年02月16日 15時43分26秒 | Diary(~2010)
決りましたっっっ!


大阪に\(^O^)/


めちゃくちゃ嬉しいです!

名古屋か東京の可能性もあったので…。一つ心の荷物がおりました。



問題は、家。大阪に配属するというのを撤回されてからまったく探してないのです。


今日から入院してるし…。退院したらフルで探さなきゃです(汗)

『老人介護 常識の誤り』三好春樹

2009年02月14日 09時34分20秒 | book
老人介護に興味があったわけではないけど、なかなか面白かった。


なんでこの本を読んだかというと、妹にこの本を読んで感想を書くという課題が出てたからです。妹は、看護学校の一年生で実習中で、めちゃくちゃ大変そうでした。さらに別の本も読まなきゃならないらしく、本を読むのは嫌いじゃないので読んだ。ざっくりまとめて、それを妹が読んで感想書くという感じ。



老人介護について、まったく何も知らなかったけど、目から鱗なことがたくさんあった。いわゆる呆けや寝たきりについて、生活空間が狭小化することによって最初はどちらかだった人が両方ともの状態になってしまうこと。呆けが始まって、目の届かないうちに老人が一人で出かけてしまうようになると、家族も最初はなんとか目を配るけど、最終的には、部屋に閉じ込めてしまう。そのことにより、部屋から出られなくなると次第に布団からも出なくなり、呆けだけだったのが寝たきりにもなってしまう。動かないから筋肉も衰える。
なるほどねーって感じでした。具体例が多く、分かりやすかった。


他に印象に残ったのは、寝たきりは、脳卒中などで体の障害が生じてなってしまうのではないかと考えていたけど、そうではないことも学んだ。それは、単なるきっかけのようです。体の半分にマヒが残っても杖などの助けで人間は立つことができるらしい。そして多くの場合マヒは進行性ではないので退院する時に歩けてたのに家に帰って寝たきりになるのは、老人が生きる気力をなくして、歩かなくなってしまうから。そうすると、筋肉が衰える。また、杖に頼って歩く姿を人に見られたくなくて、外出するのをやめちゃう人もいる。


あとは、老人が人の世話になる自分、物忘れをする自分、おもらしする自分などそういった自分との関係をうまく作れないでいるというのも印象的だった。衰えていく自分を受け入れるのは大変に違いない。



最後の方には具体的にどうお年寄りを介助するかについてのレクチャーがあった。


今まで介護に対して抱いていたどこか重たいイメージがだいぶ変わりました!