うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→就職→3年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『フーガはユーガ』伊坂幸太郎

2018年11月24日 11時32分00秒 | book
読書の秋、してないなーと思って最新作を買いましたー。新聞にばーんと広告出てて、面白そうだったので、久しぶりに伊坂ワールドを堪能!



一気読みしました。
双子で、瞬間移動って聞いたら面白そう!楽しい系かと思ったけど、そんな単純な話ではなく。


最近読んだ『ダンデライオン』も入れ替わり系の話だったので、同じようなのが続きました。

今回は体ごと入れ替わりです。でも、双子の不思議パワーって説明ではなく、そこも面白いなーと思いました。

いろんな事件がつながっていって、最後の方で読者も騙される仕掛けがあって最後の方は、続きがどうなるのか早く読み終えて結末を知りたくてたまらない感じでした。


双子のキャラクターが対照的で、読者もだんだん二人の個性が分かってきたところで、あれ?これってもう1人の方じゃなかったの?違うのかーと引っ掛かりを覚えるシーンがあって、そこもちゃんと後でどういうことか分かって、やっぱりあの違和感は間違いじゃなかったのか、とすっきりする場面がありました。



犯人が意外な人物でそこに対する驚きはもちろん、色んなことが繋がって、切ないけれど、小説の面白さをかみしめられた一冊でした。

ネタバレしちゃうから詳しく書けないけど、面白いし、伊坂ワールド全開で満喫。

言葉遊びも面白かったです。

伊坂作品、しばらく離れていたけどまた読んでみようと思います。



コメント

『ダンデライオン』中田永一

2018年10月29日 17時06分00秒 | book
帯の7年ぶりの長編という言葉に、『くちびるに歌を』はそんなに前だったのかと驚きました。

中田永一さんの小説が好きなので、さっそく読みました。

テイストが不思議な感じでした。
青春小説ではなく、時間を超えるミステリーでもあり、恋愛の要素もあり、青春小説的な雰囲気もありました。

一番は時間を超えるところ。
単純に未来や過去にタイムスリップするのではなく、未来と過去の自分が入れ替わる。しかも1日未満の数時間だけ。
しかもある事件が関わっている日で、、、という話。


未来や過去に時間軸が入れ替わりながら話が進んでいくんだけど、読みにくい感じはありませんでした。


最後の種明かしというか全てが明らかになっていく瞬間は恐怖でもあり、はらはらしました。

大人の主人公が過去のある1日に戻った時に、自分が生きてきた過去、つまりはその時点に置いては未来にあたる出来事をノートに書いていて、ある程度の自分の未来が分かっている。

その地点を越えた先に話が進む時が、どきどきでした。

犯人が分かるところからの攻防は、もっとからっとしたものにしようとしたら出来たと思うんだけど、現実感というか人間の醜い部分やお互いに必死のやりとりは、ファンタジー的なお話をそのままふんわりした雰囲気で終わらせない力があって良かったです。

犯人が意外な人で、それが分かる過程もそこから相手は分かったんだなーとか、入れ替わる時間の間に起きたこととのつながりとかでつなぎ合わせたら分かったり、すべてを覚えていたり、共有していないことから起こったり、犯人を特定するまでの展開もかなり面白かったです。



結婚することは決めていたんだけど、事件の真相が分かってから、結婚をやめようと考えている彼女に結婚しようと最後に伝えるシーンは、とても良かったです。
詳しく話すとネタバレになっちゃうから言えないんだけど、分かっている未来から未知の未来へ踏み出していく二人ならではのシーンで好きです。

一気読みしました。

犯人が分かっている今、再読したらまた違う楽しみ方が出来そうな小説。
二度読みしたくなる気持ちが、読み終わったら分かるわーという感じです。

面白かった!

タイトルにふれていなかったけど、たんぽぽの綿毛がたくさん飛んでいるシーンが象徴的に何度か登場します。
ダンデライオンの由来なども書かれていて、へぇーっとなりました。

最近、小説読んでないのでどっぷり小説の世界にはまれてリフレッシュしました!
コメント

『ナナメの夕暮れ』若林正恭

2018年09月16日 20時44分00秒 | book
発売から1週間の間にちびちび読んで、読み終えました。


違う家のポストに投函されてまさかの開封されるという事件がありましたが、無事に届きました。
見知らぬ近所のおばさんに見られるとか…。

本って自分の内面とつながりが深いから見知らぬ人に何読んでるかあんまり知られたくない。
気心知れてたら良いんだけどさ。



この本は、心が疲れているときは読まない方が良いなーというのが読みながら思ったこと。

明るく元気が出る系の本ではないことは読む前から承知していたけど、思っていたより自分のメンタルが調子悪いとダメージになりました。

陰の方に傾きかけてるのが加速する感じです。
なんとなくネガティブモードで体も疲れてたりすると、だめ。


社会に対する見方とか自分の内面に対することが書かれてはいるんだけど、前回とは様子が変化しています。

プロレスにはまったり、ゴルフを始めたり、今までの若林さんならやらないのではないかと思われることをやっていたりします。


その変化が面白いなーと思いました。

最後の方では中年にさしかかって、自分の能力の限界や、未来に対してここが天井でゆるやかに下っていくのではないかと感じている心境も綴られています。

だけど、諦めた気持ちと同時にそこに至ったからこその気づきも書かれていて、そこが読者としては目を開かされるところだと思います。


正直、まだまだ私は仕事の上では成長できる(今の仕事は3年目)、未熟な人間だと思っているので、まだ限界が見えるとか現状維持のような気持ちってあまり分からない。

このまま続けてたらこれ以上は無理だなって思う日がくるのかな?


印象に残ったのは、「自分の弱さと向き合うことが一番難しい」ことであるというところ。
向き合うのを回避するために、酒やギャンブルなどあらゆるものに人間は逃げる。
それほど自分の弱さと向き合うのは苦しいこと。

私も、自分のイヤな面や弱さとちゃんと向き合っているかと言われると勘づいてはいるけど見て見ぬふりなので、逃げずに向き合わないとなーと思いました。


思ってたより若林さんの年齢が上で、私が若林さんくらいの年齢になって読み返したら分かるわーと思えるのかもしれない。
そんな本でした。
コメント

『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』Testosterone

2018年08月07日 23時54分00秒 | book
Kindle版

ダイエットしたいなーと常日頃思っていて、食事が大切という記事を読んで、運動の方にわりと気が向いていたけど、食事のことに興味が湧いてきました。
食事を意識するだけで2キロ位はするっと落ちました。誤差レベルですが…。

しばらく食事を意識して生活しています。たんぱく質足りてねー。

おやつがわりにプロテインバー食べてます。普通におやつ感覚。


やせるには、食事もだけど、運動もやっぱり必要な訳で…。
食事と筋トレのつながりに興味が湧きました。

そこで読むことにした本です。

どこかで見たことがあって引っかかっていたところにKindleの日替わりセールになっていたので、即決。

筋トレしたら、さらにこんな良いことあるよっていうことがとことん突き詰められてて、面白い!


ひとつひとつが短くて分かりやすい!

ビジネス本と筋トレを掛け合わせたような本で、あらゆることの解決法に筋トレが押されてます!

筋トレ、万能なのでは?
と思わされました。

少々強引なところもあるけど、笑える感じもあるので、面白かったです。

食事日記をつけてるので、それが落ち着いてきたら筋トレやろうと思います!
コメント

『アエラムック 星野源 音楽の話をしよう』

2018年07月14日 20時21分00秒 | book
旅のお供に持っていった本です。
ちょうど発売したほやほやで読んだ本。

星野源さんファンなので、そして読書好きなので買いました。

新幹線や特急の中で読み終えました。

音楽、普段からそんなに聞かないので出てくる音楽はほぼ分からないんだけど、雑談の中から対談してる人の人柄が見えて、面白かった。

力が抜けてて、急にそろそろ持ってきてもらったCDの話を…とか言って、話を変えてるのも面白かった。

自分ならCDを1枚と言われたら、何を選ぶかなー?
と考えたけど、私が持ってるCDって10枚に満たない。
最近はダウンロードすることもあるし、生活に音楽がそこまで浸透してないんだよね。

CDより本。読書が好き。

もし1冊しか本を持っていけないなら何を選ぶかは考えたことがあって、決まってます(笑)


話がそれました。

雑談の相手もいろんな方がいて、意外な一面が知れたり、全然知らない方もいましたが、素の部分というかラフな雰囲気がして、こちらも気楽に読み進めることが出来ました。


作った感じがなくて、時にはにやにやしながら読めました。

雑談、たのしい!

ゆるりとした読書タイムにどうぞ。
コメント

『羊と鋼の森』宮下奈都

2018年06月10日 13時45分00秒 | book
Kindle版

映画の公開に合わせて、日替わりセールになっていたので迷わずクリック!

本屋大賞だし、前から気にはなっていたのだよね。
宮下さんの小説は、短編を1回読んだことがあるだけで、しっかり読むのは初めて。


いやー、素晴らしい世界でした。
全体に流れる空気というか、この世界が好きです。

音楽の小説といえば、同じく本屋大賞の『蜜蜂と遠雷』が記憶に新しいけれど、同じピアノが出てくる小説でも、こちらは調律師にスポットを当てたお話です。

私も幼い頃は家にピアノがあって、ピアノを習いに行ってたし、調律師さんも年に1回くらいは来てたはずだけど、あまり記憶にない。


文章で現される音の豊かさ、主人公の外村が育った森や山の音の表現はとても美しくて、静かだけどとても深みがあって、読むたびに、その景色が目の前に広がる素敵な読書体験でした。

運命的な外村と調律師という仕事との出会い、実際に調律師となってから出会う先輩との調律にまつわる仕事の場面では、それぞれが大切にしているピアノやお客さん、弾く人との向き合い方があり、少しずつ吸収して成長する姿は、外村まだまだやれる、頑張れと応援したくもなり、また素敵な先輩に囲まれていて羨ましいと感じました。


他の仕事にも通じるようなことも語られていて、自分の仕事への向き合い方について考えさせられました。
自分は真摯に仕事に向き合えているのか?と自問してしまう。


ひたむきにまっすぐに調律という仕事に対して努力する外村や、双子の由仁ちゃんと和音ちゃんが自分の将来に向けて決断して歩き始める姿に勇気をもらいました。

外村が主人公なのに、あまり主張しないというかキャラが薄い感じなのだけれど、周りの先輩がなかなかキャラ濃いので、良いバランスなのかなと感じました。
普段はあまり主張がないけれど、調律のことになるとしっかり質問したり、自分の考えを持っているので、ぼんやりした印象ながらも、応援したくなりました。


この小説の世界に浸ってほしい。そんな小説でした。
コメント

『わたし、定時で帰ります』朱野帰子

2018年05月26日 19時29分00秒 | book
4月から新人教育をやる関係でとにかく残業というか、残ってやらなきゃ終わらない仕事がかさんで、定時で私も帰りてーと思って、タイトル買いしました。

Kindle版

主人公は仕事はきちっとこなして定時で帰る主義をずっと貫いていた。少なからず周りから白い目で見られようとも。だけど、そうもいかなくなって、そこでどうするか?というお話でした。

上司や同僚、後輩、さらには元婚約者など周りの人物もなかなか一癖二癖あって面白かったです。

お仕事小説だけど、その中でどうやって定時で帰れるようにするのか必死に考えて戦うゆいちゃんに元気をもらえました。


定時ぴったりで会社を出て、ビールを飲んで美味しい夕飯を食べて寝る。そんな気楽な定時で帰る仕事ほどほどにやる主義とかではなく、仕事の効率をあげるために努力したりら周りの意識を変えさせるために色んな策を講じるのが面白かったです。


恋愛要素も少し絡んでくるんだけど、今の彼氏がいまいち魅力なくて元婚約者の方がかっこよく映りました(笑)


上司にイライラしたり、同僚にもやもやしたり、こんな地獄なスケジュールの仕事は自分ならまじで勘弁してほしいなと思いながら、乗り切って、会社を動かすところまで見えたので、明るい終わりで良かった!


私も定時で頑張って帰る!
コメント

『ザーッと降って、からりと晴れて』秦建日子

2018年05月14日 09時02分00秒 | book
ゴールデンウィークに読んだ1冊。

連作短編集で、読んで清々しいお話でした。

この話の主人公のその後が違う話でちらっと出てきて、そういう感じで人生を過ごしてきたんだなーと分かるのが読んでて楽しい。

ニューカレドニアという国が1つのテーマになっていて、行ったことないけど、素敵な感じが伝わってきて、行きたいなーと思いました。


タイトルの雨の降り方は、ニューカレドニアの気候を表しています。


お父さんが家出して娘がはるばる探しに来る話と、昔の恋人と再会する場面が特に好きです。


読後が爽やかなので、連休の読書にぴったりでした!



コメント

『かがみの孤城』辻村深月

2018年05月05日 11時45分02秒 | book
kindle版

連休に読みたいと思っていた本。
面白かった!!!

一気読みです。

ファンタジー的要素(鏡が光って突然大きなお城に飛ばされる、願いの鍵を探し出したら何でも1つ願いが叶う)ももちろんあったんだけど、それよりも主人公たち7人のキャラクターや置かれている状況、勇気を出して行動するところ、苦しい心情、相手を思いやる優しさ、一生懸命に自分や周りと闘う姿、すべてがとても丁寧に描かれていて彼女たちの絆やたくましい姿にとても引き込まれました。

7人となると、少しメインキャラクターとしては多いのではないか、と読む前は思っていたけど、そんなことはなくて、それぞれの個性やお互いの関係が巧みに描かれていて、友情という言葉では当てはめれられない7人の繋がりがとてもかけがえのないものに感じることが出来ました。

大人には結局こころが置かれている苦しい状況、本当はどんなことがあったのか理解されないままに終わってしまうのかなと感じていたんだけど、ちゃんと理解して寄り添ってくれる味方になってくれる、向き合って話を聞いてくれる大人が現れて、読みながら嬉しく感じました。
そして、彼女の母親にもこころのことが本当の意味で理解されて、「こころ良かったね」って言いたくなりました。

いわゆるステレオタイプのいじめがあって、学校に行けなくなったのでは断じてなかった。それが自分の身近な家族に知ってもらえない、伝えられなかったのはどれほど辛かっただろうと思うと、本当に読んでいて、「良かったね」と言ってあげたくなった。また、単なるいじめがあったので学校に行けなくなったんだというような書き方をしていない辻村さんってすごいとも思いました。他の6人も皆いろんな事情があるんだけど、なぜそうなったのかがちゃんと描かれていて、一括りに片づけてしまえるような描き方はしていない。


さらに、願いの鍵を探し出したら、何でも願いが叶う、それを探し出せということだったけれど、あんまり鍵探しの場面はなくて、でもそれは気になりませんでした。
何でも願いを1つだけ叶えてくれる、それはとても心魅かれることかもしれないけど、それ以上に皆で過ごせるこの場所の大切さや、いずれは現実の世界の自分の身の振り方を考えて決断せねばならないという悩みもあって鍵探しへの皆の考え方が徐々に変化していくのは、興味深かったです。

学校以外にも居場所があるということや、学校に行かなくてはいけないという考えで、行けない自分に対して劣等感のようなものを感じていてたこころだけど、行かなくても良いという考えをしているマサムネと出会うことや、学校以外の居場所を見つけたことはとても良いことだったんだなと改めて感じた。


最近、よく耳にするように学校に無理に行かなくても良いということや、学校に行くのが辛かったら逃げても良いということが、この物語によってより強く意識された。
こころにとって、学校へ行けない、外へも同級生に会うかもと思うと怖くて出かけられないそんな子にとって、かがみの孤城は安心して過ごせる居場所になっていて、いろんな考え方を知ることが出来たきっかけの場所となっていました。

こころの現実世界での状況は時間の流れとともに描いてあるのでとてもよく理解できたけれど、それ以外の子たちのなぜ学校へ行かない、行けないのかということについては本人が口を開いて話す以外の場面では読者は知る機会がなくて、少しの情報しか得られなかったんだけど、ラストの場面でそれぞれの現実世界を覗き見ることによって、皆本当にいろんな状況があって、闘っていたんだなということを知ることが出来ました。
こころ以外の皆の現実世界について気になっていたので、知ることが出来て、読み手としては満足度アップでした。


こころやその他の何人かに寄り添ってくれた大人の正体がラストで明らかになるんだけど、この仕掛けには、素敵だけど読者的にはやられた!うまいなと感じさせられました。
かがみの孤城の中だけじゃない、7人のつながりが現実でも明確にはお互いが分かっていなくても、ちゃんと会えたんだなということも、素直に嬉しかった。

その他にも驚く仕掛けがあって、かがみの孤城の番人的なキャラクターがいるんだけど、その正体が明かされる。
そこは全然ノーマークというかむしろそのキャラクターに何か大きな意味があるとは考えていなかったので、その正体が分かった時は、うわー、そんなところにつながってるのという感じで驚きました。


ストーリー展開、いろんな仕掛け、そして魅力的なキャラクター達の現実世界での闘いや、かがみの孤城で育まれた絆、そのどれもが素晴らしく、とても楽しい読書体験でした。
コメント

『正しいストーカー殺人』誉田哲也

2018年03月26日 18時10分00秒 | book
Kindle版

久しぶりに小説を読みました。
大好きな姫川シリーズ。
昨年出た新刊、読み途中で置いてるんだけど、先にこちらを読んでしまいました。


正しいって何が?という謎もすっきり説明されて、さくっと読めました。

時代が反映された話だなと思いました。いつもなら犯人にたどり着くまでに姫川さんの推理がいろいろ展開されるけど、今回はもうすでに犯人は捕まっていて、そこから真実は何なのかを探っていく話でした。


単なるストーカー殺人?本当に?という所から始まります。

種を明かしてしまうと面白くないので、控えますがそれぞれに事情があって、考えさせられました。


本当にストーカー被害にこの女性はあっていたのか?そんなにモテそうな感じではないのに?というやや失礼な感じで、疑い始めるのは少し面白かったです。


読み途中の方も読みます!


コメント