うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『本音の置き場所』バービー

2021年10月03日 19時25分58秒 | book
Twitterでweb連載の記事がピックアップされていたのを読んだのが出会いでした。

結婚に対する考え方についてだったと思うけれど、事実婚などについてもふれられていて、社会的な感度もとても高くてまた女性が生きるということについて深く考えられているんだなーと印象に残りました。

その後、『7RULES』でバービーさんを見て、連載をまとめたエッセイ本の出版を思い出した私は、すぐに買いました!

『7RULES』で観たバービーさんは、いろんなことにチャレンジされていて、芸人の枠を越えてやりたいことを実現している姿に勇気をもらいました。

同世代くらいのアラサーの女性の活躍や生き方は気になる。

連載をまとめたという以外の情報なしに読みましたが、とても読みごたえがありました。

それぞれのテーマは、なかなか自分はこう思いますって、ちょっと考えただけでは書けないような示唆に富み、いろんな視点から考えられていると感じました。

バービーさんが時間をかけて考えたり感じたことを書かれていることが伝わるものばかりで、考えるだけでなく、人に伝わるように書くスキルがすごいなと思います。

私が同じテーマで意見を求められても、こんなに深くまで考えた答は返せないなと感じました。
生きづらさを感じている人は、読んだらヒントがもらえる本だと思います。

料理が上手な女性=男性の胃袋を掴む
よくありがちな世間の思考回路。これに、バービーさんは若い頃は抗ってました。
なんとなく実家暮らしで親に料理は任せっぱなしであまり料理をしないことに後ろめたさを感じている私も、いわゆる女性は料理が出来なくちゃという呪いが影を落としている。
ここで、女性の性役割で「料理は女性がやるものだ」なんて女性に対する差別だよね。で話は終わらない。
そこまでなら、今までも耳にしたことがある。
そこからバービーさんは、平等じゃないということに怒っていたけれど、自分も不得意な家事では助けられていたということを認め、お互いが力を抜けば良いのではないかという所に着地する。

料理が出来ることを通して世間にジャッジされることをとことん避けてきたけれど、好きな人のためだったらどんどんやったら良いじゃんという所までたどり着くまでの出来事や考え方の変容が書かれていて、とてもうなずけた。

他にもいろんなジェンダーバイアスがあると思うけれど、それを意識出来るか出来ないかで、自分の生き方や考え方が変わるなと思いました。

書くことで自分と向き合ってきたということについても書かれています。
『書くこと』は今の私の中で、なかなか熱い話題なので、印象に残りました。
書くことで、自分と向き合うのは、まさに私がやっていることだから。
主に仕事での振り返りをノートに書き出していて、感情とかは書いてないけれど、バービーさんは、やりたいことや目標の他に感情もノートに吐き出していると書かれていました。
そして、ノートに書いたやりたいことを実現させているのも、素敵だなと思います。

「キャラクター」の因数分解をノートに書いてするということについてもふれられています。真ん中に自分、その周りに人からよく言われるバービーのイメージ、パブリックイメージ、自分のなりたい姿などを書いて、どんどん膨らませていくというもの。
これをすることで、本質に近づけると書いてありました。
タレントの自分と本名の自分、これをきちんと両立させて両方を引き受けられているのは、これをやってきたからだとのこと。

自己分析的な感じだけど、自分と向き合うのにすごく良い方法だと思いました。

結婚、芸人としてのコンプレックス、なぜブラジャーを作ろうと思ったのか、地元の地方創生の話から、脱毛、どんな家族でどんな風に育ったかなど、幅広いテーマについて書かれています。

本音の置き場所という言葉がぴったりのバービーさんの言葉がたくさん詰まっています。

お料理レシピも載っていて、どれもおいしそうで、それにまつわるエピソードもあります!

バービーさんを通して見る社会や、そこにある問題についても考えるきっかけを与えてくれる本でした。



『メモの魔力』前田裕二

2021年06月29日 23時21分51秒 | book
前田さんの雑誌インタビュー記事が心に刺さったので、前田さんを知りたいなと思い、読みました。

ちょうど、ローソン限定版が出るタイミングが重なったのと、「書く」ということ自体が好きなので、興味もあり、こちらを選びました。

前田さんという人に興味があるので、『人生の勝算』の方が人物を知るには良いと思うけれど、こちらを先に。

前田式のメモのハウトゥーだと思って読み始めたけれど、自己分析することの大切さ、そこから人生の軸を見出だすこと、自己分析するためのメモというか、ノートの使い方についても、けっこう分量が割かれていて、意外でした。

自己分析も、私の中ではかなり熱いワードだったので、ラッキーです。

働くことの意味とか、どんな働き方をどこでしたいのか、など働くことについて考えていて、そこと自分の価値観って切り離せないので、自己分析というか、自分の価値観を働くこと含め考えないとなーという時期です。タイミング的に読めて良かった。


メモについては、概念的には理解出来た気がするけれど、実践するとなると、ハードルが高いなと思ったのが、正直な印象です。

時間をかけて、考える時間を別にとればやれる気がします。
読みながら、ちょうど今仕事でやってることが、同じような原理かなと思いました。

記録の書き方について、まとめています。
具体的な設定に対して、自由に記録を書いてもらって、それをまとめて、分析、この設定だけでなく、他の記録でも活かせるようにするにはどうしたら良いかということを考えています。
より汎用性の高いことに活用するには?を考えています。

これって、この本で言う所の転用に当たるのではないかと思います。

日々の仕事でメモするのは、基本的に分からないことにぶち当たった時に、この単語何?とか、この薬何?この病気どんな病気?とか、後で調べたいことがほとんどです。
書き殴って、捨てても良いというような何でも書き込めるメモは普段持ち歩いていなくて、仕事中は自分でまとめた参照するためのメモを持ち歩いています。
新人の時は何でもメモしていたのに、今はあまりメモらなくなりました。
何でもラフに書き込めるメモを持った方が良いのかも。
ポケット重くなるけど。
ポケットは、ボールペン、マジック、蛍光ペン、ハサミ、時計、マスク、参照用のメモを入れていて、それなりに重いです。

仕事のメモに、この本で紹介されているメモは難しいので、勉強会や委員会などの会議でやってみる、人との会話でひっかかったことを書いてみるのが良いのかなと思います。


メモの具体的な方法、活用例だけでなく、自己分析から、人生の軸を探すというかなり生き方の根幹に関わる部分にもふれているので、単にメモの質を上げるということ以上の収穫があり、今の私の状況からは、そちらを優先してやるのが合ってそうです。

「自分を知るための問い」も付録についているので、メモを実践するのもだけど、自己分析をやってみようと思います。

それによって、人生の軸がはっきりすれば、働くことや、仕事観を更新したい私のヒントとなると思います。

次の休みにやろうと思います。

『20代だから許されること しておきたいこと 「ブレない」「流されない」「迷わない」自分になる6つのヒント』ひきたよしあき

2021年01月10日 22時58分30秒 | book
年末に来年の抱負を考えたいけど、モチベーション上がらないなー、考えられないとなった時に思い出して読みました。

はあちゅうさんが、この本を紹介されており、その時に「モチベーションを2つ自分の中で持つと良い。」という話をされていました。その考え方がこの本にのっていると紹介されていました。
ブラックエンジンとホワイトエンジンとこの本では紹介されています。片方だけではだめで、両方のバランスが大切。
モチベーションだだ下がりだったので、知恵を借りようという気持ちで読みました。

20代向けの本ですが、そこは気にせず新年に読むには良いかなと考えて、読み終わりました。
仕事論だけではなく、生きていくための人生全体に対するヒントが述べられているのも高ポイントです。

刺さったポイントを整理します。
モチベーションの持ち方以外の所が結果として、刺さりました(笑)

仕事に対する向き合い方の「動詞」を探す
"自分の仕事を「動詞」で規定する"と書かれています。
いろんな動詞を試して、一番しっくりする動詞を探しましょうということが説かれています。
仕事に対するスタンスってなかなか定まらなかったりする。仕事観と言っても良いのかもしれないけれど、動詞という切り口で考えるのはとても分かりやすく、実践出来そうだなと思いました。
さらに、動詞に形容詞を付け加えようということも提案されていました。"形容詞で自分らしさを決める"。

今の私はどんな「動詞」が自分の仕事の軸になるのか。
昨年の私のテーマは変化させることで、同時に学ぶことにも力を入れました。淀んでいる状態を払拭させたくて。焦りも感じていて、もやもやしていました。
今も完全にはその思いがなくなった訳ではないけれど、仕事に対する軸を考え直す時期なのかなと思います。

戦う、支える、考える、知る、よりそう、向き合う、学ぶ、

思いつくのはこんなところかな。
病気と戦う、患者さんや他のスタッフを支える、どんな看護をしたら良いか考える、知らないでは済まされない、知ることから始まる、患者さんによりそう、向き合う、学び続ける、そして自分自身と戦う。

自分自身との戦いが、今の時期は一番しっくりくる。私がもうこれで良いやって諦めたり、向上することを止めたらそれ以上何も生まれない。
そうならないように、「戦う」が私の今の仕事の軸かな。
いろんな動詞を試して良いので(20代のうちは、私の看護師人生は5年目なので、まだいろいろ試して良いはず)、しばらくは看護師に似つかわしくないかもしれないけれど、「戦う」が私の軸になると思う。

それを修飾する言葉も考えてみます。
"これがあなたの仕事の「トーン&マナー」になり、「あなたらしさ」が際立ちます。"とのこと。

私らしさとは、わりと完璧を求めたり責任感だったり、融通が利かなかったりする。良く言えば、ちゃんとやると決めたことはちゃんとやるし、中途半端にしたりしない。
願望も込めて、「柔らかく」かな。

かたくな過ぎる所があると思います。

淡々と生きる、飄々と生きる

"つらいときには淡々と"
嫌なことを言われているときや、しんどいことをしている時は、幽体離脱して淡々とその場を過ごす。

心の持ちようというか、メンタル的にどうしたら良いかなというのが私の中の関心事なので、刺さりました。"感情を抜く" ことは、意識してやっていこうかなと思いました。

いつでも自分自身であるよりは、魂抜いて体だけある状態になっても良いのかなと思いました。
もちろん、感情を動かされることも大事なんだろうけど、逆境に立ち向かう技術として意識していきたい。

何もしない日をつくる

意図して何もしない日を作るということです。
結局今日は何もしないで、ごろごろして終わったなと思う休みの日はあっても、あえて何もしないでおこうという日は設けていない。
何もしなかった、、と後悔するようなやり方ではなく、
"「何もしない」を正確に言えば、スケジュールに従って動くのではなく、自分が「これをしたい」という感情に素直になる"
と書かれています。
その時の自分の心に問いかけて、一番やりたいことをする。

"自己解放であり、自己救済でもあります。"

ストレスの多い生活の中で、心を健康に保つために、実践したい。

自分だけのメンターをつくる

以前からメンターが欲しいと考えていたので、印象に残りました。

メンターと呼ぶべき人がいるか、と言われるとうーんと感じるけど、この人のようになりたい、と思える人はいます。
メンターだと意識してはいなかったので、意識して生活することと、「会えるメンターには積極的に会いに行く」と書かれていたので、チャンスを逃さず会いに行きたい。

完璧主義の改善法

これは、最近仕事で完璧を目指すあまり考えすぎて立ち往生、なかなか始められない。という状況に陥っていたので、耳が痛い。

これを改善するためのキーワードが「進みながら強くなる」でした。

これに加えて私の場合は、もっと人に助けを求めたり、手伝ってもらうこと、視野を広げて人の意見を聞き入れることが必要かなと思います。


20代でやっておくべきこと、的な本は、他にも読んだことはありますが、今のタイミングで読めて、また今の私は20代ではなく30代ですがいろいろな視点や考え方が詰まっている本で、気づきを得られました。

30代向けの本も出るようなので、チェックしたいと思います。






『麦本三歩の好きなもの』住野よる

2019年07月01日 10時47分00秒 | book
期待値が高過ぎたのか、読みながらイライラしてしまって、物語の世界に浸れなかった。

三歩、かわいい!
と思えたらハマれるんだと思うけれど、私はハマれなかった。
心の余裕がない。

三歩は、20代の大学図書館に勤めてる女子で、その独特な考え方や発想は面白くて、そこは楽しいけれど、一緒に働いてたら、好きになれないタイプ。

良く言えば、マイペースで日々の小さなことにも喜びを感じられるユニークな子。


心を病んでいる友達にかけた言葉が印象的でした。
普通、何があっても死んだらだめだよって言うと思うけど、三歩はそうは言わない。
一般的な常識で導き出した言葉はかけない。ほんとに寄り添って考えた言葉を伝える。
相手と真剣に向き合ったからこそ出てくる言葉なんだろうなと思いました。


独自の考え方から繰り出されるいろいろが面白くて、微笑ましかったりするけれど、いちいち発言が噛み噛みで、イライラしちゃう。


「好き」をたくさん持っていると、生活が楽しくなるよなーと改めて思いました。

目次はすべて
麦本三歩は◯◯が好き
で統一されています。
好きの内容は、場所だったり、食べ物
だったり、人だったり幅広い。

人それぞれに、1日のこの時間が好きだったり、効率よりも自分の好きを優先した行動をとったりと、意識していないだけで、たくさんの好きを選びながら生活していると思う。

意識するだけで、よりハッピーに生きられるということを、この本の主人公・三歩から教えてもらったと思います。

自分は何が好きかな?と自分に問いかけて考えてみても楽しいと思います。

『新章 神様のカルテ』夏川草介

2019年05月26日 13時08分00秒 | book
新刊が出るって分かってから楽しみにして、即買ったんだけど、やっと5月の連休に読み終わりました。

ちょびちょび読んでいたんだけど、自分の仕事も病院だし、この小説の中も病院だから、読むのに疲れてしまってお休みしていました。
しかもわりとヘビーな患者さんの話だったし。


大学病院編となり、今までとは違う大学病院ルールしかり、個性豊かな医者達、そして大学病院で出会う患者さん。

前のシリーズからの登場人物も御嶽荘のメンバーをはじめ、いるけど、やっぱり新しい大学病院の医者のキャラクターが強すぎでした。キャラ濃いー(笑)

患者さんと真剣に向き合うこと、だけど大学病院という大きな技術も設備も整った専門的な治療の必要な患者さんを治療する病院ならではのルールの中でやっていくことの難しさ。

その中で奮闘するのは、今回はイチさんだけではなく、後輩の利休や、お嬢。

指導者の立場をするようになったイチさんに、時の流れを感じました。


指導してもらう立場から、指導する立場、そして引き続き指導してもらうこともあり。

今回は、膵癌の若い患者さんの治療が物語を通して描かれています。
膵癌、たいていは見つかった時にはかなり進行していて、予後の良くない病気。

重たい。
だけど、重たいばかりではなくその中で患者さんの希望を叶えられるように頑張るイチさんと同じ班のメンバーに、すごいなーと素直に思いました。

最近、人が死ぬってことについて考えることがあって、看護師をしているけど、今の部署ではまず看とることってないし、身近な人が亡くなった経験もないから、そんな場面に立ち合うことになったら自分の心が保てるのか心配になりました。
漠然とは理解していても、そういう場面に立ち合うかもしれないという現実味を帯びてきた出来事があり、怖くなりました。

今回、膵癌の若い患者さんは亡くなる。どんなに治療しても救えないこともある。でも、治療しても治らないからそこで終わりではなく、寄り添うことがどういうことなのか、まだ出来ることはあるんだよっていうことについて考えさせられました。
家族、医者、在宅での療養を支える訪問看護、患者さんの希望、そのどれもを尊重するのは難しいし、調整するのも大変だよなーと印象に残りました。

ガイドラインやルールを無視するのはよくないけれど、時にはそれが障害になることもあるし、医療とそれを取り巻く環境についても今回は意識させられました。

なかなか一筋縄ではいかない大学病院の上司たちもとても良い味出してるし、まだまだ大学病院でのお話が続きそうなので、次の話が読みたい。


『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す神・時間術』樺沢紫苑

2019年01月05日 23時03分00秒 | book
年末年始の休みで読もうとやる気モード
時に買った本です。

ネットで買ったので、中身が確認出来ていなかったけど、しっかりした本でした。
タイトルの神時間術とかだいぶ胡散臭い気がしていました(失礼!)。

医師が書かれているだけあって、エビデンスなども書かれていて、説得力がありました。

テレビ時間を減らそうと思っていたので、そのための具体策にこの本で出会えたのはラッキーでした。
ずばり、録画して観ること。
そうすると、だらだら観ちゃうことがなくなるそうです!ぜひ実践!


時間術の本だけど、集中力の高い時間をいかにうまく使うか、それによって効率が上がり、結果として同じ時間でも多くのことが処理出来たり、質の高いものを生み出せるという主旨でした。

集中力の高め方、いかに集中力を切らさないか、環境作りなどについて述べてあります。
小手先の時間管理の話ではなく、本質をついた話だと思いました。

さらに、この本で印象に残ったのは、集中力を高めて早く仕事が片づいて出来た時間は、仕事に使うな!ということ。

私は、効率上げて時間が出来たら今あふれてる仕事を当てようとしていたので、目からウロコでした。

また、時間内に終わらなければ残ってやれば良いやという残業に対する考え方についても厳しく指摘されていて、耳が痛かった。そんな心構えだから、出来ることもずるずるなってしまう。

以前、余裕を持った計画を立てて取り組んでいた発表の資料作成がどんどんずれ込んでしまったことがりました。それはグループでやっていたんだけど、一人が期限を守らないと全体の遅れになるし、大変さでした。

締め切りを設定してそれを厳守することで、集中力が高まり、仕事効率がアップする。
ぜひ、実践しようと思います。

全部出来たら良いけど、一度には難しいので、さっそく取り入れたのが寝る時に今日あった楽しいことを思い出してから寝ること。
時間術とどう関係するかというと睡眠と集中力の関係から、良い睡眠は重要。

寝る時に明日の仕事の心配をしたり今日の失敗を反省して寝つけないので、楽しかったことを考えるようにしています。

もう1つ実践しているのが、雑念排除。
気が散ると集中力は削がれる。
まずは、物理的に机の上が散らかってるのは良くないので、机の上を片づけました。大掃除してなくて荒れてた。

そして、パソコンのデスクトップも整理するように書いてたので、いらないファイルはUSBに移しました。

さらに、いろんな別の作業をしてる時に思いつく、あれやらなきゃという思い浮かんだことは、書き出せ!ということで、とりあえず手帳に書き出したり、スマホにメモるようにしました。
確かにやってみると、覚えておく必要がなくて書いたから見たら良いとなって安心だし集中力も削がれてない。

少しずつ定着させて、新しいことを取り入れて時間術出来るようにしていくぞ!




『フーガはユーガ』伊坂幸太郎

2018年11月24日 11時32分00秒 | book
読書の秋、してないなーと思って最新作を買いましたー。新聞にばーんと広告出てて、面白そうだったので、久しぶりに伊坂ワールドを堪能!



一気読みしました。
双子で、瞬間移動って聞いたら面白そう!楽しい系かと思ったけど、そんな単純な話ではなく。


最近読んだ『ダンデライオン』も入れ替わり系の話だったので、同じようなのが続きました。

今回は体ごと入れ替わりです。でも、双子の不思議パワーって説明ではなく、そこも面白いなーと思いました。

いろんな事件がつながっていって、最後の方で読者も騙される仕掛けがあって最後の方は、続きがどうなるのか早く読み終えて結末を知りたくてたまらない感じでした。


双子のキャラクターが対照的で、読者もだんだん二人の個性が分かってきたところで、あれ?これってもう1人の方じゃなかったの?違うのかーと引っ掛かりを覚えるシーンがあって、そこもちゃんと後でどういうことか分かって、やっぱりあの違和感は間違いじゃなかったのか、とすっきりする場面がありました。



犯人が意外な人物でそこに対する驚きはもちろん、色んなことが繋がって、切ないけれど、小説の面白さをかみしめられた一冊でした。

ネタバレしちゃうから詳しく書けないけど、面白いし、伊坂ワールド全開で満喫。

言葉遊びも面白かったです。

伊坂作品、しばらく離れていたけどまた読んでみようと思います。




『ダンデライオン』中田永一

2018年10月29日 17時06分00秒 | book
帯の7年ぶりの長編という言葉に、『くちびるに歌を』はそんなに前だったのかと驚きました。

中田永一さんの小説が好きなので、さっそく読みました。

テイストが不思議な感じでした。
青春小説ではなく、時間を超えるミステリーでもあり、恋愛の要素もあり、青春小説的な雰囲気もありました。

一番は時間を超えるところ。
単純に未来や過去にタイムスリップするのではなく、未来と過去の自分が入れ替わる。しかも1日未満の数時間だけ。
しかもある事件が関わっている日で、、、という話。


未来や過去に時間軸が入れ替わりながら話が進んでいくんだけど、読みにくい感じはありませんでした。


最後の種明かしというか全てが明らかになっていく瞬間は恐怖でもあり、はらはらしました。

大人の主人公が過去のある1日に戻った時に、自分が生きてきた過去、つまりはその時点に置いては未来にあたる出来事をノートに書いていて、ある程度の自分の未来が分かっている。

その地点を越えた先に話が進む時が、どきどきでした。

犯人が分かるところからの攻防は、もっとからっとしたものにしようとしたら出来たと思うんだけど、現実感というか人間の醜い部分やお互いに必死のやりとりは、ファンタジー的なお話をそのままふんわりした雰囲気で終わらせない力があって良かったです。

犯人が意外な人で、それが分かる過程もそこから相手は分かったんだなーとか、入れ替わる時間の間に起きたこととのつながりとかでつなぎ合わせたら分かったり、すべてを覚えていたり、共有していないことから起こったり、犯人を特定するまでの展開もかなり面白かったです。



結婚することは決めていたんだけど、事件の真相が分かってから、結婚をやめようと考えている彼女に結婚しようと最後に伝えるシーンは、とても良かったです。
詳しく話すとネタバレになっちゃうから言えないんだけど、分かっている未来から未知の未来へ踏み出していく二人ならではのシーンで好きです。

一気読みしました。

犯人が分かっている今、再読したらまた違う楽しみ方が出来そうな小説。
二度読みしたくなる気持ちが、読み終わったら分かるわーという感じです。

面白かった!

タイトルにふれていなかったけど、たんぽぽの綿毛がたくさん飛んでいるシーンが象徴的に何度か登場します。
ダンデライオンの由来なども書かれていて、へぇーっとなりました。

最近、小説読んでないのでどっぷり小説の世界にはまれてリフレッシュしました!

『ナナメの夕暮れ』若林正恭

2018年09月16日 20時44分00秒 | book
発売から1週間の間にちびちび読んで、読み終えました。


違う家のポストに投函されてまさかの開封されるという事件がありましたが、無事に届きました。
見知らぬ近所のおばさんに見られるとか…。

本って自分の内面とつながりが深いから見知らぬ人に何読んでるかあんまり知られたくない。
気心知れてたら良いんだけどさ。



この本は、心が疲れているときは読まない方が良いなーというのが読みながら思ったこと。

明るく元気が出る系の本ではないことは読む前から承知していたけど、思っていたより自分のメンタルが調子悪いとダメージになりました。

陰の方に傾きかけてるのが加速する感じです。
なんとなくネガティブモードで体も疲れてたりすると、だめ。


社会に対する見方とか自分の内面に対することが書かれてはいるんだけど、前回とは様子が変化しています。

プロレスにはまったり、ゴルフを始めたり、今までの若林さんならやらないのではないかと思われることをやっていたりします。


その変化が面白いなーと思いました。

最後の方では中年にさしかかって、自分の能力の限界や、未来に対してここが天井でゆるやかに下っていくのではないかと感じている心境も綴られています。

だけど、諦めた気持ちと同時にそこに至ったからこその気づきも書かれていて、そこが読者としては目を開かされるところだと思います。


正直、まだまだ私は仕事の上では成長できる(今の仕事は3年目)、未熟な人間だと思っているので、まだ限界が見えるとか現状維持のような気持ちってあまり分からない。

このまま続けてたらこれ以上は無理だなって思う日がくるのかな?


印象に残ったのは、「自分の弱さと向き合うことが一番難しい」ことであるというところ。
向き合うのを回避するために、酒やギャンブルなどあらゆるものに人間は逃げる。
それほど自分の弱さと向き合うのは苦しいこと。

私も、自分のイヤな面や弱さとちゃんと向き合っているかと言われると勘づいてはいるけど見て見ぬふりなので、逃げずに向き合わないとなーと思いました。


思ってたより若林さんの年齢が上で、私が若林さんくらいの年齢になって読み返したら分かるわーと思えるのかもしれない。
そんな本でした。

『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』Testosterone

2018年08月07日 23時54分00秒 | book
Kindle版

ダイエットしたいなーと常日頃思っていて、食事が大切という記事を読んで、運動の方にわりと気が向いていたけど、食事のことに興味が湧いてきました。
食事を意識するだけで2キロ位はするっと落ちました。誤差レベルですが…。

しばらく食事を意識して生活しています。たんぱく質足りてねー。

おやつがわりにプロテインバー食べてます。普通におやつ感覚。


やせるには、食事もだけど、運動もやっぱり必要な訳で…。
食事と筋トレのつながりに興味が湧きました。

そこで読むことにした本です。

どこかで見たことがあって引っかかっていたところにKindleの日替わりセールになっていたので、即決。

筋トレしたら、さらにこんな良いことあるよっていうことがとことん突き詰められてて、面白い!


ひとつひとつが短くて分かりやすい!

ビジネス本と筋トレを掛け合わせたような本で、あらゆることの解決法に筋トレが押されてます!

筋トレ、万能なのでは?
と思わされました。

少々強引なところもあるけど、笑える感じもあるので、面白かったです。

食事日記をつけてるので、それが落ち着いてきたら筋トレやろうと思います!