綿矢さん、『インストール』、『蹴りたい背中』以来すごく久しぶりに手に取りました。話題になってたし文庫の手軽さ。
これまでも新刊が出るたびに広告は目にしてたけど、遠ざかってましたね。私の好きな青春小説だし、読まねばと。
すごい小説だった。エネルギーというか解説で狂気という言葉が使われてるんだけど、まさにそんな感じ。
主人公は自分の中におさまらないしコントロールも出来ない感情や行動で、どうなるんだろうっていうどきどきと、冷静な自分もいて面白い読書体験でした。
主人公の愛の恋愛の話がメインなんだけど、想いを寄せる相手には彼女がいて、そのカップルの二人と愛の3人の話。恋愛だけじゃない名前のつけられない関係の3人もしくは2人。
愛はほんとに狂気に突き動かされてるんだけど、他の2人は温度が低くて、よく言えば大人、悪く言えば諦めてる感じ。だけど、読み終えると付き合ってる二人にも狂気まではいかないけどむき出しの感情みたいなものを秘めてるんだなって感じました。
共感は出来ないんだけど、きっと青春のただ中にいる人たちはそうなってしまう可能性はあるんだろうなと思い、若さや未熟さ狂気が詰まってて面白い。
そして、綿矢さんの言葉のセンスにくらくらしました。愛とは…恋とは…私は…でいろんなものに例えてあるんだけど、鋭くて、けど生っぽくてしびれました!
『サロメ』の一節が引用されてるんだけど、それもめちゃくちゃ合っててすごかったです。
美醜についてや受験について主人公が自分の考えや内面をけっこう語ってて、狂気に突き動かされた行動は行動で衝撃かあって面白いんだけど、それもすごく興味深かったです。そこまで深く考えたことなかったし、自分と違う見方だから印象的でした。
濃い空気できてたのに、ラストはすごく柔らかでその対比も素敵でした。
綿矢さんの文章とこの小説の濃い空気が読んで良かったなと思わせる小説でした。他の綿矢さんの小説も読みたくなりました。
これまでも新刊が出るたびに広告は目にしてたけど、遠ざかってましたね。私の好きな青春小説だし、読まねばと。
すごい小説だった。エネルギーというか解説で狂気という言葉が使われてるんだけど、まさにそんな感じ。
主人公は自分の中におさまらないしコントロールも出来ない感情や行動で、どうなるんだろうっていうどきどきと、冷静な自分もいて面白い読書体験でした。
主人公の愛の恋愛の話がメインなんだけど、想いを寄せる相手には彼女がいて、そのカップルの二人と愛の3人の話。恋愛だけじゃない名前のつけられない関係の3人もしくは2人。
愛はほんとに狂気に突き動かされてるんだけど、他の2人は温度が低くて、よく言えば大人、悪く言えば諦めてる感じ。だけど、読み終えると付き合ってる二人にも狂気まではいかないけどむき出しの感情みたいなものを秘めてるんだなって感じました。
共感は出来ないんだけど、きっと青春のただ中にいる人たちはそうなってしまう可能性はあるんだろうなと思い、若さや未熟さ狂気が詰まってて面白い。
そして、綿矢さんの言葉のセンスにくらくらしました。愛とは…恋とは…私は…でいろんなものに例えてあるんだけど、鋭くて、けど生っぽくてしびれました!
『サロメ』の一節が引用されてるんだけど、それもめちゃくちゃ合っててすごかったです。
美醜についてや受験について主人公が自分の考えや内面をけっこう語ってて、狂気に突き動かされた行動は行動で衝撃かあって面白いんだけど、それもすごく興味深かったです。そこまで深く考えたことなかったし、自分と違う見方だから印象的でした。
濃い空気できてたのに、ラストはすごく柔らかでその対比も素敵でした。
綿矢さんの文章とこの小説の濃い空気が読んで良かったなと思わせる小説でした。他の綿矢さんの小説も読みたくなりました。
読んでみる!!(*^_^*)