うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『対岸の彼女』角田光代

2009年10月25日 20時00分34秒 | book
かなりはまってしまい、朝、電車で読み、会社まで歩きながら読み、会社に着いてからも1階で読み、読破してからエレベーターに乗った。



面白かったです。何がと言われるとうまく言えない。とにかく続きが読みたいと思わされた。





今まであまり読んでこなかった私よりも年上の女性が主人公。35歳の社長をしてる葵と同じく35歳の幼い娘のいる主婦の小夜子。この二人が出会う。小夜子が葵の会社で働き始める。葵の高校生時代の話が挟まれながら話が進んでいく。



会社興したこともないし、子どもを保育園に預けて姑さんにぐちぐち言われながら働いたこともないけど、すごく共感してしまう。それは、人と人との関係を描いてるからなのかもしれない。



友達との関係って学生の時と卒業してからって変わらない部分もあるけど、学生の時と比べると変わることもある。毎日顔を合わせなくなってそれっきりって場合もあるし、今の私の場合だと仕事にいちいち振り回されて時間もなくて友達と連絡とる余裕もなかったり。
女同士の友達っていう関係とか同僚っていう関係についてその中で起こるあれこれが分かるなぁって感じがした。男の人が読んだら全然違う感想を持つのかなぁと思ったり。

まだうまく自分の中で消化できてないけど、面白かったです!!さすが直木賞ってことなのかな?
機会があれば、角田さんの他の本も読んでみます。

『風味絶佳』山田詠美

2009年10月16日 20時24分16秒 | book
会社の昼休みに読み続けてついに読みおわった!



体を使って仕事をしてる人との恋愛短編集。ゴミ収集、引っ越し屋さん、ガソリンスタンドなど…。


その中の「風味絶佳」は映画化されてて、観に行ったから読んでてもカンペキ頭の中に描かれるのは俳優さんたち…。その他の話もなかなか素敵でした。



お料理を作るシーンや食べるシーンがすごく魅力的だった。とても料理上手な登場人物が作ってたのもあるけど(笑)いろんな恋が描かれてて、理解できない話も正直あったけど読んでて好ましい文章でした。



あとがきも印象に残った。小説を書くためにどうするかということが書いてあって、そうなのかぁと感心。プラス、今回の小説に出てくる登場人物に重なる人に現実世界で出会ったということが書いてあり、しんみりした(葬式関連のお仕事だった)。



やっぱ小説はいいねー。読書の秋 、たくさん素敵な物語と出会いたいです。

キンモクセイ

2009年10月15日 21時16分10秒 | catch
キンモクセイの香りがしますね~。



通勤の道すがら神社に生えてるので毎朝、毎晩通る度に香りと出会う。


今朝、うちのマンションにも植えてあることを発見!朝、この香りはどこから?と近所の一軒家のお宅かしらと思ったらうちのマンションでした。



季節の移ろいを朝晩の寒さとともに感じます。

医療事務とります

2009年10月12日 19時49分38秒 | catch
以前、転職を熱望してて医療事務を検討中と書きましたが、勉強します。



一種の心の安定剤の意味もあります。単に会社辞めたいって嘆いてるだけじゃなくて動いてるって自分を納得させてる。
資格とったからって転職に結びつくとは限らないから、転職目的にしてはかなり弱いんだけど、すぐに出来そうなのはこれしかない。今の会社を辞めた時のリスクヘッジには正直なってないと思う。だからといって普通に転職探すのは時間的にも土曜日出勤だし、勤めながらはきつい。社会人になって一年目で、転職探すのも現実的に厳しい。景気良くないし。



医療事務という仕事に対して、入院したこともあって身近に感じるから、費用も時間もかかるけど、挑戦します。すでに教材もきてて、通信教育ですがなんとかやれそう。提出課題も一回目は明日出せそうです!



本来なら、今の仕事に全力で努力して取り組んでとにかく辞めたくても我慢してがむしゃらにやんなきゃいけないのは分かってます。私が、なかなか仕事で成果を出せないのは、性格もあるけど、どこかで辞めたいとか辛いとかって言って努力が足りてない部分もあるから。やっぱりどこかで仕事に身が入ってない。


だけど、会社がどうなるかも分からないし長く勤めるのは不可能と分かってて、とにかく自分が選んだ仕事なんだから努力するというのは今の私にはきつい。前は、すぐに辞めるのはどうかと思うって考えてたけど、許されるならすぐ辞めたい。




先週、同期の男の子の心が折れました。土曜日も出社しなきゃいけないけど、休んでた。その子は、訪問件数もダントツで多くて、仕事に対して努力してました。上司より仕事してる勢いだった。だけど、新規が挙がらなくて、取引してくれるかどうか考えてくれた見込み客に断られて、これだけやって新規挙がらないならもう無理だと言ってました。確かに統計上これだけの数当たってれば、2、3件は新規契約とれてておかしくない。
私はしょっちゅう凹んでるけど、その子が凹んでるのは初めて見ます。3つ年上だし、しっかりしてるから、凹むことなんてないと思ってました。私も励ましてもらったから励ましたいけど、私よりも頑張って仕事してるのになんて声をかければいいのか分からない。


仕事があるって尊いことだなと新聞読んだりすると思うけど、辞めたいと思ってしまいます。

『文・堺雅人』堺雅人

2009年10月08日 20時34分00秒 | book
先週の癒しでした。帰宅してからちょこちょこ読んでました。



堺さんのファンです。素敵です~(・ω・)



雑誌の連載をまとめたもので、短いエッセーがたくさん入ってます。この話を書いてる時にはどういう作品に携わってたかも分かるようになってて、良いです。


こんなことがあった、あんなことがあったというよりも、堺さんが作品や周りのの人との関わりの中で感じたこと、考えたことが主で、大変深い内容でした。



普段、何気なく私が通り過ぎてしまってるいろんなことが堺さん独自の目を通して語られる。その言葉は堺さんの味付けが効いていて読み応え抜群です。



堺さんが本を日常的に読みはるのもこの本で発見!



読書する人には無条件で親近感を抱いてしまう。本が好きな人ってだけで仲間のような気がしてしまう。




もう一度じっくり読んで考えたい所があったり、堺さんのファンじゃない人にもおすすめです。