うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『ナナメの夕暮れ』若林正恭

2018年09月16日 20時44分00秒 | book
発売から1週間の間にちびちび読んで、読み終えました。


違う家のポストに投函されてまさかの開封されるという事件がありましたが、無事に届きました。
見知らぬ近所のおばさんに見られるとか…。

本って自分の内面とつながりが深いから見知らぬ人に何読んでるかあんまり知られたくない。
気心知れてたら良いんだけどさ。



この本は、心が疲れているときは読まない方が良いなーというのが読みながら思ったこと。

明るく元気が出る系の本ではないことは読む前から承知していたけど、思っていたより自分のメンタルが調子悪いとダメージになりました。

陰の方に傾きかけてるのが加速する感じです。
なんとなくネガティブモードで体も疲れてたりすると、だめ。


社会に対する見方とか自分の内面に対することが書かれてはいるんだけど、前回とは様子が変化しています。

プロレスにはまったり、ゴルフを始めたり、今までの若林さんならやらないのではないかと思われることをやっていたりします。


その変化が面白いなーと思いました。

最後の方では中年にさしかかって、自分の能力の限界や、未来に対してここが天井でゆるやかに下っていくのではないかと感じている心境も綴られています。

だけど、諦めた気持ちと同時にそこに至ったからこその気づきも書かれていて、そこが読者としては目を開かされるところだと思います。


正直、まだまだ私は仕事の上では成長できる(今の仕事は3年目)、未熟な人間だと思っているので、まだ限界が見えるとか現状維持のような気持ちってあまり分からない。

このまま続けてたらこれ以上は無理だなって思う日がくるのかな?


印象に残ったのは、「自分の弱さと向き合うことが一番難しい」ことであるというところ。
向き合うのを回避するために、酒やギャンブルなどあらゆるものに人間は逃げる。
それほど自分の弱さと向き合うのは苦しいこと。

私も、自分のイヤな面や弱さとちゃんと向き合っているかと言われると勘づいてはいるけど見て見ぬふりなので、逃げずに向き合わないとなーと思いました。


思ってたより若林さんの年齢が上で、私が若林さんくらいの年齢になって読み返したら分かるわーと思えるのかもしれない。
そんな本でした。

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