うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『20代にしておきたい17のこと』本田健

2010年11月27日 10時35分34秒 | book
読書といえばもっぱら小説だけど実用書をチョイス。


この本を買う何日か前に新聞の広告で20代でやることみたいな本の広告がのってて、この本だったかどうかまでは分からないけど、それが頭に残ってて買ってみた。
妹が役に立つ本を読みたいと言ってて、それも影響。私が読書に求める娯楽とは違うもっと実用的なものを読書に求めてる。ま、私は、知識とか具体的な方法が知りたい読書もするけど、趣味で読む本が圧倒的。



具体的に17個書いてある。当た前だなと思うことから、はっとするようなこと、考えたこともないようなことまで書いてある。「人生が変わる本と出合う」なんかは当たり前だなと思うし、自分が読書するからすんなり受け入れられる。けど、「両親と和解する」考えてもみなかったし、そんな風に捉えたこともなかった。



他にもすんなり受け入れられることや難しいなと思うことまで平易な文で書いてある。すぐにでも実行できそうなことは、やろうかなと思う。


「死ぬほどの恋をする」っていうのが挙げられてるんだけど、【愛せる人に出会うには、行動範囲を拡げることです】なんてグサッとくる。



勉強になったのは、質問する力についてのところ。ピンチな場面で、どうして自分は○○ができないんだろう?って無意識のうちに自問するけど、その瞬間からそのできないことが既成事実としてインプットされてしまうから、良くないということと、どんどんピンチを引き寄せた理由ばかりが出てきてしまう。けれども、そこで、このピンチを脱するには?とか、○○がもっとできるようになるには?みたいな質問を投げかけてやるというもの。ついつい自分のダメな部分を分析するようなことばかりを無意識のうちに自問するけど、違うやり方があるんだなということが勉強になりました。

『マラソン二年生』たかぎなおこ

2010年11月26日 20時52分28秒 | book
本屋さんに行ったら偶然発見!!『マラソン一年生』の読者である私はもちろん購入。黄色い表紙がグッド。




マラソンしたいなーと思ってる私。学生時代は全然走るの得意じゃなくてマラソンも大嫌いでした。けど精神的にもたくましくなれそうでしょ?まずは、歩ける体力をつけるのが先決ですがね(笑)




今回もフルマラソンに挑戦する回があり、ハーフマラソンに参加したりした模様が地元グルメとともに紹介されてます。
新しいことは、駅伝に参加したところと、山を走るトレイルランニングに挑戦した模様もありました。駅伝の素晴らしさを『風が強く吹いている』で知ったという著者と共感。私も映画観たからね!!フラウ編集部と対決っていうのも面白かったし、チーム名もナイスだった(読んでのお楽しみ)。
新しい靴とウェアを買いに行くの巻も楽しかったです。




楽しんでランニングしてるっていうのが伝わってくる本です。

『漢方小説』中島たい子

2010年11月20日 16時59分36秒 | book
前々から気になってた小説。漢方に興味があったのと著者に興味があったので読んでみました。



まず解説を読んだのですが、解説が上手いっと思わせられる良いものでした。
私は、内容に言及していない限り解説から読む派です。解説は酒井順子さんが書いておられます。どんな小説か知りたい人はぜひ解説を立ち読みして下さい。すごく分かりやすくかつ的確な言葉で解説してあります!



精神的なきっかけで体調を崩してしまって、漢方医の力をかりてゆっくり根本的な心の方の不調も治すというか道すじを見つけられるようになって、ハッピーエンドでした。




心の不調とまではいかなくとも自分のこれからの生き方だったり、仕事だったりに悩んでる人には良いヒントになるような本。



私自身がこれからどうしていくか切羽詰まってはないけどいつも心のどこかには考えていて、手がかりが欲しかったのかもしれません。




漢方について(東洋医学というべきか)もうまく説明されていて、さらに興味がわきました。



すぐに読めるんだけど、小説としての面白さの他にも東洋医学だったり漢方だったりいろんなものを得られた小説でした。

『第二音楽室』佐藤多佳子

2010年11月18日 21時10分28秒 | book
さっそく読みました。音楽がテーマの短編集。



どの話も良かったよー。音楽、学生といえば吹奏楽部がすぐ思い浮かぶけど意外にもそれはなくて、リコーダーでアンサンブル、軽音、音楽の時間の歌のテスト、鼓笛隊のピアニカとか王道じゃない感じのモチーフが登場。学生と一口に言ったけど、年齢は小学生から高校生まで登場。




頑張って試練を乗り越えて力を合わせてって感じのありがちな青春ではなくて、どちらかといえば目立たない感じの子たちが主人公。取り立てて大きなドラマがなくても伝わってくるもねがちゃんとあってやっぱり佐藤さんの小説好きだって思った。



みんな素敵な話だったんだけど、お気に入りはリコーダーアンサンブルの「FOUR」。音楽の先生がリコーダー上手い子に声かけて卒業式で卒業証書授与の時に吹くんだけど、4人の間に流れる空気がだんだん親密になったりとか恋心とかいいのよね~。とりたててとりえがない普通の子が主人公なんだけど共感しちゃう。リコーダーアンサンブル自体が初めて知ったんだけど、ソプラノ、アルト、テノール、バスとあってなかなか低音パート吹くのが難しいみたい。そもそもリコーダーにたくさん種類があることも知らなかったしね。





印象に残ったのはアコースティックギターを弾いてる女の子。「裸樹」は軽音部がモチーフの話で、だめだめバンドでギターやりたかったけど女子グループの力関係でベース担当になり、おうちではアコースティックギターで好きな曲を弾く。最近ギターを放置している私ですが、ギターには思い出があるので印象に残りました。主人公が前を向いて一歩踏み出した終わり方もスカッとしました。




おすすめ小説。

『吉野北高校図書委員会3トモダチと恋ゴコロ』山本渚

2010年11月07日 17時57分16秒 | book
ついに3巻読んだ!!これで終わりなの?3年生だし?でも藤枝とかずちゃんは付き合ってないよーと叫びたい。続きが読みたい本。でも完結ですよね??いつまでも続きが読みたい本ってある。




青春ど真ん中で、大好きな本がたくさんある図書館でサイコーに好みの要素が詰まってる小説。
今回は、受験生だし図書委員を引退したから本がらみの話題は少なかったんだけど、恋に絡む話と進路の悩み、あんまり登場してなかった大地ががっつり話の主要人物として出てて、こういう子やったんかーと今更ながらに分かった感じ。




みんないい子で純粋でもう吉野北高の図書委員の皆の関係性って憧れる。悩んでたら話聞くし、見守るし、バランスとれてる仲間たちって感じで。



シリーズの中で本作は、人と人とのぶつかりというか会話が多かった気がする。本心さらけだすじゃないけど、きちんと相手と向き合って深いところでつながって分かりあえてる感じがいいなーと思った。




学生の時は、毎日顔あわせてつまらんこと含めいろんな話をしてたけど、会う回数が減ってなんか遠く感じる。だから懐かしくなった。




微妙な心の揺れが描かれてて、面白い小説です。

『乳と卵』川上未映子

2010年11月05日 23時51分56秒 | book
文庫になったので購入。川上さんの小説は初めてです。エッセーから察した独特な世界がやっぱり広がってました。



本作は芥川賞受賞作で、ページ数もとても少ないので入門には良かったかなと思います。
「乳と卵」と「あなたたちの恋愛は瀕死」の二篇が入ってますが、「あなたたちの恋愛は瀕死」はまったくもって理解出来ませんでした(汗)




「乳と卵」は、けっこう衝撃的でした。静かなトーンというかやや重い雰囲気で話が進んでいくけど、それが爆発する場面があってそこがすごい衝撃。感情の爆発でもあるんだけど、生卵をどんどん自分の頭とか額にぶつけて割るというちょっと狂気じみた行為にも衝撃を受けた。想像するだけでもその光景って異常な感じで溢れてるから。




母親が豊胸手術をしたいと言ってて、そのこと自体も衝撃的なシチュエーションでした。読む前から豊胸手術をしたい母親が登場するのは知ってたけど、衝撃的!!



なぜか母親と言葉を話さず、書いて意思表示する娘は自分の意思とは関係なく変わっていく体をすごく忌み嫌っていて、そういう感じは分からんでもないなぁと思ったり。言葉と自分の身体性みたいなものについて考えた話でした。特に女性の身体についての話であり、男の人はどう捉えるのかなと思ったり…。




自分の身体についてそこまで深く考えることってないし、私の理解を越えたところにあることもあって全体を理解して読んだとは言い難いけど、理解出来なくてもオッケーだし頭で分かろうとしないで感覚で何かを受け取る小説だなと思います。言葉の選び方から比喩から関西弁からどこか懐かしいようなおもしろおかしいような雰囲気が全体にあって、それが読む助けになりました。




短い話だけと印象に残る強烈さがある小説でした。

猫村さんカレンダー2011

2010年11月04日 20時28分24秒 | catch
ふふふ(´ψψ`)



届きました!猫村さんカレンダー。かわいい~っっ!!ここ数年猫村さんカレンダー愛用中なのですが、癒されるー。



今年のよりも日付が見やすくなってました。



表紙の猫村さんがうさぎ年にちなんでうさみみの頭巾をかぶっててかわいさマックスです!!!
9月もうさみみ頭巾の猫村さんが描いてあってつぼです。


シールついてないのが残念。



来年も猫村さんに癒されながら過ごします。