うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

2009年を振り返って

2009年12月30日 20時30分53秒 | catch
今年は、学生から社会人になった節目の年でした。



今年の目標は、「学び」だったはずですが、はっきり言ってあまり学べていません。ある程度のことは身についたけど、それ以上のことは何も学べてない。時間が経ったわりには本来達すべきレベルに全然届いてない。理由としては、会社の上司が思ったほど教えてくれなかったことと、私自身が仕事が辛くて意欲的に学ぼうという気にとてもじゃないけどなれなかったから。上司も勉強しろって感じでは全然なかった。



ほんとに大変な一年でした。社会人、とりわけ仕事が辛くて大変で精神的に不安定になって何度も実家に帰って、弱音吐いて、泣いて…。心と体はやっぱり繋がってて、精神的にやられて会社のトイレで吐いたこともあったし、頭痛くなったし、朝ご飯毎日吐きそうだったし、仕事の厳しさに挫けた年でした。




一人暮らしを初めてしたのも今年です。就職と同時だったので、まだまだ寂しいです。家事に関しては、自分に合格点をあげたいです。ほぼ自炊してるし、掃除や洗濯もそれなりにやった方だと思う。家計簿もつけたしね。料理に関しては、もっと上達してる予定でしたが、とにかく仕事に疲れて帰宅してから作るのは大変で、未だに包丁で野菜の皮剥けません(汗)食べるのも自分一人だから、食べれれば何でも良いみたいな?減塩がなければ、惣菜ばっかりになってたかも(笑)




仕事や生活に必死で、趣味である読書の方はあまりたくさんの本を読めませんでした。買うのはたくさん雑誌やら小説やら買ってるんだけど。文楽も4月しか聴きに行ってないし…(汗)




土曜日も仕事だから、日曜日か祝日しか休みがなくてその貴重な休みも家事をやったりしてうまく時間が使えなかったなーと思います。
せっかく大阪に出てきたんだからいろいろ遊びに出かけたら良かったんだけど、精神的に余裕がありませんでした。
まだ大学を卒業して一年経ってないのに、去年の今頃は卒論やバイトで忙しくしてたんだなぁと思うとすごく遠いことのように感じます。



自分で思っていたほど私は強くもないし、できることも多くないなぁと気付かされた年でした。そして、家族や友達のありがたみも感じました。



働くということに関してすごく考えた年でした。現実は、はるかに厳しくて思い通りにいきません。
社会人として働くという点に関してては学んだことがたーくさんあった年でした。

『やさぐれるには、まだ早い!』豊島ミホ

2009年12月13日 22時51分02秒 | book
豊島さんの最新作(小説)を読んでたんだけど、こちらの方がすぐに読めた。エッセイです!




共感する所あり、へーって思う所ありで一つ一つが短いので読みやすい。



一番印象に残ったのは、最後の方では東京から田舎に戻る決意をして家族の暮らすお家に戻るくだりです。豊島さんは、作家休業宣言をされてます。


私が実家を出ていわゆる都会に出てきて暮らし始めてて、仕事をして社会と関わりながら生きてるけど、会社辞めたくて、一人暮らしが寂しくて…。という状況なので、作家という職業を一旦置いて、田舎に帰るという辺りの心境について考えてはることに刺激される所がありました。今のタイミングで読まなきゃこんなに心に響かなかったかもしれない。




「社会の中で「何者か」でなければならないんじゃないだろうか」と実家に帰ってしばらく家事の手伝いをしながら過ごしてた豊島さんが書いてはりました。「何者でもない私」にソッコーで飽きたとも。



友達が会社辞めたいよーって言ってきた時のお話の時には、「どこかに「向いてる」仕事があって、それに就けば、誰でもやりがいと楽しさを感じて働けるというのは、誰かがつくった幻想だ。」というのもなかなか興味深い言葉でした。



働くとか仕事についてよりも恋愛とか日々の生活のことについてたくさんエッセイがあります。私の今の状況から働くとか仕事に関することが印象に残っちゃいましたが(汗)



彼氏へのクリスマスプレゼントにやかんを選んだという話があって最初は、そのチョイスはどうなんだ!?と思ったけど、理由を読むと納得したり…。やかんチョイスの理由が気になる人は、ぜひ読んでみて下さい。




手元に置いて、パラパラめくって元気もらいます!