うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『バターサンドの夜』河合二湖

2010年06月13日 00時20分24秒 | book
雑誌かなんかでこの小説の存在を知って読みたいって即買いしたんだけど今日まで読まずにいました。




1日で読めた。すんなり入ってくる文章でした。私の好きな感じの小説でした。いわゆるヤングアダルトというジャンルの小説。青春小説とは違うかもだけど、中学生の女の子の物語。



とがってるのとはちょっと違うんだけど、周りの同級生と自分に一線を引いてて、冷めてるというか大人びてるというか…。ぴたりと形容できる言葉がないんだけど…。そんな感じだけど、やっぱり中学生で…。心の揺れ動きが描かれててそれが良いです。どこか一歩ひいて周りを見てる感じが伝わってくる。



この小説全体が明度が高くてスーッとしみ込んでくるような印象でした。
最後の章が特に好きです。うまく言えないけど、主人公の心の持ちようが変化する。成長と言えなくもないけど、ぎゅっと縮こまってた心が伸び伸びとさせることができるようになったみたいな感じ。



河合さん、この小説がデビューらしいんだけど他に作品もう出てるかな?次回作に期待!!




この小説好きだわ~。


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