うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『あおい』西加奈子

2009年11月06日 00時00分32秒 | book
言葉の選び方がとてもキュートで、小説だけど詩のような感じがした。登場人物が、関西弁でしゃべるのもいい!



初めて西さんの小説を読んだけど、独特の言葉の選び方があって、それがキュートなのです。きらきらした感じで、心地よく感じた。すごく癖のある、だけど憎めない登場人物たちも好きです。



「あおい」の他に2つ話が入ってるけど、「あおい」が一番良いです。劇的な事件は起きないけど、まっすぐな感じがした。主人公の女の子のいろんなことに対する考えてることが書いてあって、分かるってうなずく感じじゃないんだけど良い。うまく言えませんが…(汗)
風間くんという彼氏がいるんだけど、今どきの他人にあんまり興味のなさそうな男の子で、ふらふらしてる感じだけど最後にやるじゃんと思わせてくれた。


読むのに少し体力がいる感じの小説でした。機会があれば、他の西さんの小説にチャレンジしたいです!!とにかく言葉に一目惚れです。