永田和宏著『近代秀歌』 (岩波新書)を読み始めた。
いつもの習いで、まず<はじめに>を読み、<あとがき>を読んだ。
<あとがき>の後に、<100首索引(50音順)>と<本書で100首に取り上げた歌人>が添えてあった。
便利である。
取り上げられた歌人の項を読んでいて、どんな歌人なのか歌も歌風も思い出せない歌人が二人あった。
北見志保子と松村栄一。
この本は、近代の秀歌(落合直文から土屋文明まで)の中から100首が選ばれ、10のテーマ別に、編集されている。
「第一章 恋・愛 ――人恋ふはかなしきものと」から読み始めた。
<人恋ふはかなしきものと>のサブタイトルを見たとき、私は、このフレーズを歌っていた。
♪ 人恋ふは―
かなしきものと
平城山(ひらやま)に
もとほりき―つつ
堪へがたか―り―き
古(いにしへ)も―
つまを恋ひつつ
越えしとふ
平城山のみ―ちに
涙おと―し―ぬ ♪
えッ? これは短歌? と思った。
いつの頃、どんな形でこの歌を覚えたのか、思い出せない。
誰の歌とも知らず、歌っていたのだ。
この歌の作者こそが北見志保子さんなのであった。
驚きであった。
本に掲載の写真より
人恋ふはかなしきものと平城山(ひらやま)にもとほりきつつ堪へがたかりき
古もつまを恋ひつつ越えしとふ平城山のみちに涙おとしぬ
という短歌だったことを、この本で初めて知った。
平井康三郎によって作曲されたということも。
この一章は、当然の如く、与謝野晶子の歌で始まり、山川登美子、その次に上記の北見志保子と続き、前田夕暮、北原白秋、岡本かの子、原阿佐緒、川田順の歌が取り上げられている。
私も暗誦した歌、明らかに読んだ記憶のある歌ばかりである。
新たに知ることも多く、読み進むのが楽しみだ。
今、第三章まで読んだところである。
いつもの習いで、まず<はじめに>を読み、<あとがき>を読んだ。
<あとがき>の後に、<100首索引(50音順)>と<本書で100首に取り上げた歌人>が添えてあった。
便利である。
取り上げられた歌人の項を読んでいて、どんな歌人なのか歌も歌風も思い出せない歌人が二人あった。
北見志保子と松村栄一。
この本は、近代の秀歌(落合直文から土屋文明まで)の中から100首が選ばれ、10のテーマ別に、編集されている。
「第一章 恋・愛 ――人恋ふはかなしきものと」から読み始めた。
<人恋ふはかなしきものと>のサブタイトルを見たとき、私は、このフレーズを歌っていた。
♪ 人恋ふは―
かなしきものと
平城山(ひらやま)に
もとほりき―つつ
堪へがたか―り―き
古(いにしへ)も―
つまを恋ひつつ
越えしとふ
平城山のみ―ちに
涙おと―し―ぬ ♪
えッ? これは短歌? と思った。
いつの頃、どんな形でこの歌を覚えたのか、思い出せない。
誰の歌とも知らず、歌っていたのだ。
この歌の作者こそが北見志保子さんなのであった。
驚きであった。
本に掲載の写真より
人恋ふはかなしきものと平城山(ひらやま)にもとほりきつつ堪へがたかりき
古もつまを恋ひつつ越えしとふ平城山のみちに涙おとしぬ
という短歌だったことを、この本で初めて知った。
平井康三郎によって作曲されたということも。
この一章は、当然の如く、与謝野晶子の歌で始まり、山川登美子、その次に上記の北見志保子と続き、前田夕暮、北原白秋、岡本かの子、原阿佐緒、川田順の歌が取り上げられている。
私も暗誦した歌、明らかに読んだ記憶のある歌ばかりである。
新たに知ることも多く、読み進むのが楽しみだ。
今、第三章まで読んだところである。