ぶらぶら人生

心の呟き

7月15日の雲

2013-07-15 | 身辺雑記
 髪の手入れを終えて外に出たとき、怪しげな空模様だった。
 バッグの中の携帯電話に、竜巻注意報が二度も届いていた。
 なるほど! と、空を見上げ、買い物は近くのお店で済ませることにした。

 さしあたり、卵だけは買っておきたい、そう思いつつ、店内を歩いた。
 どうせタクシーで帰るのだからと、ついでに余分なものまで求めた。

 M商店で果物を買い、2階のレストランで食事もした。
 そうして帰宅してみると、もう怪しげな雲は消えていた。 

  

 買い物袋を開けて、品物を取り出してみると、肝心の卵がない。
 後で籠に入れようとして、忘れたらしい。
 こうした類のへまが多い。

 結局、近くのお店(ポプラ)へ、再び出かけた。
 雲を眺めながら歩く。
 勤めているころには、雲など眺める心のゆとりもなかった。
 その点、今は自由である。
 たっぷりと空を眺めるゆとりがある。
 雲とだって、お月様とだって、自在に会話もできる。
 そういう意味では、老いることも悪くはない。

  

          

 今日一番気に入った雲は、三筋の雲だ。
 山村暮鳥(1884~1924 詩人)に習って、
 「おうい 雲よ」
 と、呼びかけてみる。
 答えは返らず、悠然と浮かんでいる。
 それがいい。
 卵を買い忘れたことで、美しい雲に出会うことができた。

 島根県の東部では、1時間に100ミリの豪雨があったと、夜のニュースで知った。
 安来に住む妹に様子伺いの電話をした。異常なしとのこと、安心する。


          
            Mレストランのカウンターにいけてあった花。
            瑠璃玉薊(ルリダマアザミ)とか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする