髪の手入れを終えて外に出たとき、怪しげな空模様だった。
バッグの中の携帯電話に、竜巻注意報が二度も届いていた。
なるほど! と、空を見上げ、買い物は近くのお店で済ませることにした。
さしあたり、卵だけは買っておきたい、そう思いつつ、店内を歩いた。
どうせタクシーで帰るのだからと、ついでに余分なものまで求めた。
M商店で果物を買い、2階のレストランで食事もした。
そうして帰宅してみると、もう怪しげな雲は消えていた。
買い物袋を開けて、品物を取り出してみると、肝心の卵がない。
後で籠に入れようとして、忘れたらしい。
こうした類のへまが多い。
結局、近くのお店(ポプラ)へ、再び出かけた。
雲を眺めながら歩く。
勤めているころには、雲など眺める心のゆとりもなかった。
その点、今は自由である。
たっぷりと空を眺めるゆとりがある。
雲とだって、お月様とだって、自在に会話もできる。
そういう意味では、老いることも悪くはない。
今日一番気に入った雲は、三筋の雲だ。
山村暮鳥(1884~1924 詩人)に習って、
「おうい 雲よ」
と、呼びかけてみる。
答えは返らず、悠然と浮かんでいる。
それがいい。
卵を買い忘れたことで、美しい雲に出会うことができた。
島根県の東部では、1時間に100ミリの豪雨があったと、夜のニュースで知った。
安来に住む妹に様子伺いの電話をした。異常なしとのこと、安心する。
Mレストランのカウンターにいけてあった花。
瑠璃玉薊(ルリダマアザミ)とか。
バッグの中の携帯電話に、竜巻注意報が二度も届いていた。
なるほど! と、空を見上げ、買い物は近くのお店で済ませることにした。
さしあたり、卵だけは買っておきたい、そう思いつつ、店内を歩いた。
どうせタクシーで帰るのだからと、ついでに余分なものまで求めた。
M商店で果物を買い、2階のレストランで食事もした。
そうして帰宅してみると、もう怪しげな雲は消えていた。
買い物袋を開けて、品物を取り出してみると、肝心の卵がない。
後で籠に入れようとして、忘れたらしい。
こうした類のへまが多い。
結局、近くのお店(ポプラ)へ、再び出かけた。
雲を眺めながら歩く。
勤めているころには、雲など眺める心のゆとりもなかった。
その点、今は自由である。
たっぷりと空を眺めるゆとりがある。
雲とだって、お月様とだって、自在に会話もできる。
そういう意味では、老いることも悪くはない。
今日一番気に入った雲は、三筋の雲だ。
山村暮鳥(1884~1924 詩人)に習って、
「おうい 雲よ」
と、呼びかけてみる。
答えは返らず、悠然と浮かんでいる。
それがいい。
卵を買い忘れたことで、美しい雲に出会うことができた。
島根県の東部では、1時間に100ミリの豪雨があったと、夜のニュースで知った。
安来に住む妹に様子伺いの電話をした。異常なしとのこと、安心する。
Mレストランのカウンターにいけてあった花。
瑠璃玉薊(ルリダマアザミ)とか。