ぶらぶら人生

心の呟き

椿 20 (Sさん宅の白い椿)

2007-02-20 | 散歩道
 鉢植えの椿が、幾鉢か、Sさん宅(<花作り名人>と私が勝手に命名している家)の庭に置いてある。
 先日、白い椿が咲いているのに気づいた。(写真)
 わが家の椿も、純白だと思っていたが、この白さには、さらに清婉、清雅さが感じられる。
 名前が知りたくなって、パソコンを開けてみた。
 椿の魅力に取り付かれ、200種もの椿を栽培している人の写真を開くことができた。<白色系の椿><桃色系の椿><赤色系の椿><斑入りの椿>に分けて、200種の椿が紹介してあった。名前、原産地、撮影月日の他には、ごく簡単な説明の加えられているものもあったが、ほとんどは写真が中心であった。
 始めは、白色系の椿を確認。私の見た椿に近いものを探すのが目的だったが、やがて、その命名の面白さに引かれ、漢字の書き取り練習さながら、メモ用紙に書き取って遊んだ。
 白色系だけでも、50余種。
 <鴫立沢・近衛白・清香・素白・中枇白・二の丸・窓の月・篤山椿・人麿・法師・白羽衣・白逆さ富士・抱月・一休……>と続く。
 その名前を確認しながら、写真を一枚ずつ開けてゆくことの楽しさ!
 人から見たら、暇人ぶりが、おかしいだろう。
 <塩見白花(島根)・雪舟(島根)>とあったり、<大山白(山陰)・伯州(山陰)>とあったりすると、その花に見入りながら、なんだか身贔屓な気持ちも湧いて、その美しさを誇りたくなったりするのだった。

 結局、わが家の椿も、この稿に掲げた椿も、その種を確認することはできなかった。
 何しろ写真を掲載していた人の説明によると、椿の種類は2000種あるという。今日は、そのうちの十分の一をざっと見ただけだから、見落としたかもしれないし、掲載写真外のものかもしれないし……。
 
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2月の庭 (屋根より高い木)

2007-02-20 | 草花舎の四季

 「草花舎」の入り口近くに、屋根を越えて伸びた木がある。(写真 撮影は2月13日)
 見上げると、赤い実がなっている。
 昨年の晩秋以来、冬枯れの野を歩くとき、赤い実の美しさに見とれ、あちこちの赤い実を取り上げて、このブログに書いてきた。
 「草花舎」の入り口近くにある、ピラカンサスについても書いた。(昨年の12月28日 赤い実 17>
 その傍にあった、暗紫色の、風変わりな実がネズミモチであることを知り、それについても書いたのだった。(12月31日)

 この背の高い木は、上記のピラカンサスやネズミモチの木の傍にあるのだ。
 それなのに、昨年の暮れ、その木の下にいて、全く気づかなかったとは!
 木があることには気づいていても、赤い実のついていることに気づかなかったのかもしれない。
 いずれにしても、人間(私)の目の、あるいは観察力の、いかにいい加減なものであるかを証明しているようなものだ。
 普通に佇んでいるとき、人間の視界に飛び込んでくる範囲は、意外に限定された世界なのかもしれない。また、見る気で見回しても、鋭い心の働きを伴わないときには、見ていて見えない場合もあるに違いない。
 高い梢に赤い実の、今なお健在なのを眺めながら、そんなことを考えた。
 この木の名前については、店主Yさんも、よく分からないとのことだった。

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