ぶらぶら人生

心の呟き

椿 17

2007-02-10 | 身辺雑記

 髪の手入れに町に出て、帰りのバスを待つ間、駅前の喫茶店に入った。
 お化粧室で、手を洗っているとき、左隅の花瓶に、見事な椿が挿してあるのに気づいた。(写真)
 一瞬、本物? と、疑った。
 間違いなく本物である。
 二個の椿の、花びらの色は異なるが、その花蕊(かずい)の豪華さは共通している。
 花びらの中に調和よく納まりながら、蕊がびっしりと詰まっている!

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サイレンに怯えるワンちゃん

2007-02-10 | 身辺雑記

 一昨日のこと、パソコンに向かって、ブログの記事を書いていたところ、突如、救急車のサイレンが聞こえてきた。
 どこに向かうのだろうとカーテンを開け、様子を伺うと、車は家の前を通り過ぎた。突き当たりの丁字路を、左右どちらに曲がったのかは分からない。
 心配そうに近所の人たちが道に出てこられた。
 私も一足遅れて外に出てみた。
 狭い団地なので、救急車の止まった先が、Kさん宅とすぐに分かった。
 Kさん宅では独立した子供さんたちが家を離れ、中年のご夫妻が二人で住んでおられる。
 かなりの時間が経って、救急車が団地の市道から国道に出て行った。その後に、夫人の車が続いた。ご主人の方に、何らかの異常が起こったらしい。
 それ以上のことは何も分からない。
 病状が一過性のもので、すぐに退院され、今までどおりの平穏な日常が続くことを祈るだけである。

 小雨の中、近所のNさんが、ダックスフンドのクーちゃんを抱いて出てこられた。
 「誰だったの?」
 と、尋ねられる。
 「Kさんのご主人」
 「Tさん方のおばあちゃんかと思った」
 大方の人は、救急車の音を聞けば、まず高齢者を案じるようだ。
 若い人の多い団地では、私も案じられる側だ。
 クーちゃんが、不安そうである。飼い主のNさんの腕の中で、ガタガタ震えている。
 「クーちゃん、どうしたの?」
 と、頭をなでると、
 「クーちゃんは、サイレンが怖いんです」
 と、犬のクーちゃんに代わって、Nさんが答えられた。

 救急車のサイレンは、すぐ遠ざかっていったが、私の胸の動揺は容易に収まらなかった。クーちゃんのお腹から足にかけての筋肉もガタガタと震え、痙攣のやむ気配はなかった。
 平穏の脆さ、といったことを考えながら、私は、クーちゃんの頭をなでていた。
 

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