幸福の科学って、できてからそんなにたってないと思うんだけど、ずいぶん大きい組織になってるよね。どうやったら、そんなふうに大きくできるの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、 『イノベーション経営の秘訣』――ドラッカー経営学の急所(幸福の科学出版)で、次のように教えておられます。
彼は、要するに、「経営で勝つには兵法が要り、兵法を用いて勝つ場合には、天才を要しない」ということを言っています。
これは、どういうことかというと、「仕事のやり方を固めて、ほかの人に学ばせることができれば、トップ一人が考えて、思いつきでやっているように見えていたようなことを、ほかの人にもやらせることができる」ということを意味しているのです。
別の言葉で言えば、「経営担当者の養成」ということです。「やはり、経営担当者をつくらなければ駄目だ。明日の経営担当者をつくれ」ということを強く言っているのです。
今日ただ今、採用したばかりで、もうどうしようもない、動けない人がたくさんいるけれども、その人たちを「明日の経営担当者にしよう」と思って教育すれば、だんだん育ってくるというわけです。
「最初の頃は、役員に命じても、実に頼りなく、『小田原評定をしていて、くだらない。自分一人でやったほうが、よっぽど早い』と思うものだが、その頼りない人たちであっても、何年か役員をやらせているうちに、そこそこ、仕事をし始めるようになる」というようなことを書いています。
ドラッカーも、トップの目には、役員であっても頼りなく見えることをよく知っていたのです。よく知っていて、そう書いているので、私は「なるほど、そういうものか」と思って、それ以降、気前よくポストを与え、いろいろな人を局長等にするようになりました。
仕事ができない人のなかには、部下の“反乱”により“消され”たりした人もいます(笑)。その場合、確かに、その人を上げるのは早かったのかもしれませんが、いろいろなポストを経験したり、何カ所かやったりしているうちに、だんだん、できるようになる人が出てきたということも事実です。
ですから、経営担当者をつくらなければいけません。明日の経営担当者をつくらなければ、組織として大きくならないのです。これを私が学んだということは、やはり大きかったと思います。
そういう意味で、足掛け三十年ぐらいになりますが、その間、幹部が数多く出てきました。
ただ、ずいぶん流動性のある組織だと思います。次々と新しい仕事を始めていたので、みな、「そこでは新人」ということが多かったのですが、私は、「とりあえず幹部を置いて訓練し、実地にやらせてみる」というかたちでやり、気がついたことがあれば、修正を入れたりしながら、仕事をだんだん固めていったのです。
できる人は、自分で仕事をつくっていきましたが、仕事ができないままの人もいました。いろいろな人がいましたが、だんだん仕事のかたちが出来上がってきて、人を替えても、同じセクションで、定常的な業務ができるようになっていったのです。
このあたりが、非常に大変なところであったかなと思います。
(64~67ページ)
ドラッカーは、「経営で勝つには兵法が要り、兵法を用いて勝つ場合には、天才を要しない」と言っている。
それは別の言葉で言えば、「経営担当者の養成」ということである。
明日の経営担当者をつくらなければ、組織として大きくならない──。
大川隆法先生は、本書で、有名なドラッカーの経営学をずいぶん深く学んで、幸福の科学の運営において実践してきたことを明かされています。
刊行された時点で、足かけ30年にも及ぶ、その学びの実践でつかんだ組織を大きくするための秘訣が、ここでとても簡潔に述べられているわけです。
組織を大きくすると一口にいっても、やっぱりそれは、誰もが簡単にできることではないように思います。
自分の仕事がうまく回りだして大きくなってきたとき、すべてを自分でやろうとしてしまうのは、普通の人。
そこを我慢して、ほかの人を育て、ほかの人にもできるようにしていくことができる人が、経営者として勝利していける人だ、ということではないでしょうか。
ドラッカーの書籍は、どれもこれも分厚くって、簡単に読み通せないものが多いと思います。
でも、大川隆法先生は、そのドラッカー経営学の真髄の一つを、今日は教えて下さったのだと改めて私は思っているのです。
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『イノベーション経営の秘訣』
大川隆法著
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