無税国家論って、松下幸之助が唱えた考え方があるんでしょ。野田首相って、松下幸之助の松下政経塾の出身のはずなのに、増税に生命をかけたりして、ぜんぜん反対方向じゃないの? なんーて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『沈みゆく日本をどう救うか──野田佳彦総理のスピリチュアル総合分析』(幸福実現党)で、松下幸之助の霊の発言(霊言)を、次のように紹介しておられます。
わしは、最高で九割以上、税金を取られたことまであるからね。九割までは行ったけど、八割ぐらいのときに、あれ(無税国家論)を言ったんかなあと思うけどな。
「だいたい、税金を納める手数料として給料をもらっとるような感じや」っちゅうことについて、わしの意見で、「こんなんで、ええんか」という問題提起をした。
ひどくピンはねをされたら、昔の農民だって、そりゃあ、君ねえ、一揆を起こすわね。
一億円を儲けて、八千万円とか九千万円とか税金を取られたら、普通、人間は働くか。働かんだろう。(中略)
なあ。それではあかんから、「こんなことをしないと国家経営ができんのやったら、国家経営の生産性が悪すぎる。知恵を出せば、もっと少ない銭で、ちゃんと、いい経営ができるはずや。知恵を出し合って、もっと安い税金でやれるようにしなはれ」ということを言ったんや。
これは、松下政経塾の教えのなかでは、第一とは言わんけど、三本柱ぐらいを挙げりゃ、いちおう、そのなかの一つに入っとるよ。(中略)
だから、「国家経営は非営利事業やから、儲けを目的にしとるもんじゃないけど、幸之助のとっつぁんは、金儲けや利益に執心しとったから、違うんや。国家経営が、ほんとは分かっとらんのや」と言いたいんやろ。そういうふうに生意気なことを、今、天狗になって、思うとるんだよ。(中略)
「無税国家論」を、わしは最初から言うとるよ。税金の取りすぎについて、「これ、国として間違うとる」と言ってたんや。
ヨーロッパが衰退したのだって、税金を取りすぎたためでね。むしろ、税率を下げていかなきゃいけなかったんだけどね。以前の日本も“懲罰税”だったな。最後は九十パーセントぐらいまであったし、イギリスは九十九パーセントまで取ったことがあるけど、こんなの絶対に間違いだよね。これだと、資本主義精神を完璧に殺しちゃうよね。(中略)
「働いたら懲罰が加えられる」ということでは、誰が働きますか。だから、これは間違ってるね。
菅さんなんちゅうのは、「利益は悪だ」と思ってるから、「悪なる利益を蓄えたやつから、それを集め、ばら撒いとったらいい」という発想をするんだな。この発想が税務署から財務省まで入っとると思うんだよ。
「儲けたやつは、みんな悪人や。役人は、儲けることがでけん。民間で儲けたやつは、うまいことやって、甘い汁を吸い、ええ車に乗り、ええもんを食い、別荘を建て、芸者を上げて遊んどるんだろう。だから、懲罰を加えてやる。税金を取ってやる」と、そういう考えだよな。(中略)
政治家も、これに毒されて、役人に負けとるんだろ? これやったら、わしの教えたことを、全然、守ってへんよ。
だから、「無税国家論」を、もう一回、勉強してほしいな。
(153~155、166~168ページ)
税金を8割ぐらいとられているときに、「無税国家論」で、問題提起をした。
こんなに税金を取られたら、普通、人間は働かない。こんなことしないと国家経営できないのは、生産性が悪すぎる。知恵を出し合って、もっと安い税金でやれるようにすべきである。
松下政経塾の教えのなかでは、三本柱の一つに入っている「無税国家論」を、もう一回、勉強してほしい──。
無税国家論を本音ではバカにしていた野田首相の守護霊の発言を受けて、松下幸之助翁が登場し、まさに一喝しておられる場面です。
大川隆法先生のおかげで霊言ができることで、「死人に口なし」じゃないぞ、と息巻いておられる感じの松下翁の言葉は(157ページ)、人間味と説得力にあふれています。
この経済界の巨人の言葉を、今だからこそ、しっかり勉強しておきたいものだと私は思うのです。
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『沈みゆく日本をどう救うか』 大川隆法著
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