会社が順調に発展するって、とってもいいことだよね。他社との競争に勝つためには、規模が大きくなるに越したことはないでしょ? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『財務的思考とは何か』――経営参謀としての財務の実践論(幸福の科学出版)で、次のように説いておられます。
昨日も、新聞の夕刊を見ていたら、一面に、野菜工場をやっている会社が載っていました。十社に一社の競争に勝ち残り、今、テレビで取り上げられたり、よく新聞に出たりしている会社です。「ほかとの競争に勝って、どこそこにも工場を出す」と出ていました。それは嬉しいだろうとは思いますが、財務的に見たら、私などは、そろそろ“怖い”気がします。適切な財務マンを持っていなければ、潰れる恐れがあります。発展しても、そのコスト・コントロールから、投資が成果を生むかどうかというところまで、ちゃんと見える人がいないと、危ないのです。
ニーズがあって始めても、途中からライバルに食われたり、需要がなくなったりするようなことは、いくらでもあります。そのへんで、いよいよ経営に、非常に“要注意”の部分が出てきます。一定の規模を超えると、危なくなってくるのです。社長の能力を超えた場合は危険になるので、“助っ人”がいないと経営ができなくなります。
(74~75ページ)
十社に一社の競争に勝ち残り、テレビや新聞によく出ている野菜工場をやっている会社があるが、財務的に見たら、そろそろ“怖い”気がする。
適切な財務マンを持っていなければ、潰れる恐れがある。
一定の規模を超え、社長の能力を超えた場合は危険になる──。
このお教えを大川隆法先生が説かれたのは、本書の記録によれば、昨年2014年7月4日のことでした。
そしてつい1週間ほど前のこと、おそらくはここで大川隆法先生が取りあげられた野菜工場をやっている会社が、民事再生法の適用を申請した、つまりは倒産したというニュースが流れていました。
資金ショートを起こしたのが原因とのことですが、まさに大川隆法先生のこの警告(それとも予言でしょうか)が、1年後に実現してしまったわけです。
こういう事例に触れてしまうと、新しい事業を起こして、それを成長させ維持していく企業経営というのは、ほんとうに厳しいものだと、つくづく感じます。
でも、そんなときこそ、大川隆法先生は、「常勝思考」の教えも説いておられます。
この会社の関係者をはじめとする、さまざまな困難に直面しているみなさんが、それをまた人生修行における大きな学びの一つとして、次なる新たな成功の種へとつなげていかれますように、心より祈念したいと私は思うのです。
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『財務的思考とは何か』大川隆法著
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