台湾ってさ、中国と別の国なの? 中国人が住んでるんだから、中国本土といっしょになった方がいいんじゃないの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『国家の気概』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
中国と台湾の問題は、二十一世紀前半における非常に大きな問題です。
もし、台湾が、中国の武力侵攻を受けて、中国に支配されるようなことになると、アジアに非常に大きな覇権国家が現れることになります。(中略)
もし台湾が中国に押さえられたら、東南アジアの各国は、中国に対して“降伏状態”になり、隷属関係に置かれるようになるでしょう。そして、「日本はどうするのか」という踏み絵が必ずやってきます。
さらに、アメリカのオバマ大統領は、潜在意識では、「大国である中国と結びついたほうがよいだろう」と考えているようです。もし、アメリカで「日米関係以上に米中関係が大事である」ということが言われ始めたり、突如、米中の軍事同盟が結ばれたりしたならば、日本は非常に危険な状態に置かれることになります。(中略)
台湾が今の状態を維持できるようなら、沖縄が攻撃を受けることはありえないと思います。ただ、台湾が落とされるようなことがあれば、沖縄も危険です。
中国の中華思想によれば、「尖閣諸島も沖縄も中国の一部だ」ということになってしまうので、中国は、取れるものはみな取っていこうとするでしょう。
実際、中国は、チベットや内モンゴル、新疆ウイグルなどを取っています。こうした所に、全部、独立されたら、国家の体制が揺らぎ始めるので、返すに返せず、とにかく攻撃的な姿勢をとっているわけです。
日本には、「この中国と、どうやって付き合っていくか」という問題があります。
私は宗教家なので、中国については思想の面から入っていきたいと考えています。「日本の繁栄・発展の理由は、この啓蒙思想にあり」ということを伝え、中国本土にも幸福の科学の仲間をつくっていきたいのです。そして、幸福の科学のネットワークでもって、日本や台湾、中国の人々が互いに助け合えるような未来を構築したいと思っています。(中略)
今の流れから見ると、中国経済のバブル的な発展は、最近の金融危機や不況などの影響を受け、おそらく、いったんは崩壊過程に入るでしょう。中国では、今後、しばらく不況が続くはずなので、軍事的ではなく政治的なかたちでの「中台併合」はないだろうと、私は見ています。(中略)
また、台湾は三十万人からなる軍事力を持っているので、アメリカとの絆さえ断たれなければ、防衛は十分に可能な状況にあります。私は台湾の繁栄が消されないことを祈っています。
ただ、中国本土が先進諸国と同じような“よい国”になれば、中国本土と台湾が統一されてもかまわないと思います。
中国や台湾問題については、見解をはっきりしておかないといけません。単に「戦争反対」「日本は悪かった」と言うだけでは、沖縄の今後の発展・繁栄は守れないのです。この辺りについては、毅然とした論理を持っていなければいけないと思います。
(74~80ページ)
中国経済のバブル的発展はいったん崩壊するので、政治的な中台併合はないだろう。また台湾は、アメリカとの絆さえ断たれなければ、軍事防衛が十分に可能である。
しかし、もし台湾が中国の武力侵攻を受け、中国に支配されたときに、日本はどうするのか。米中軍事同盟が結ばれたりしたら、日本は非常に危険な状態となる。
台湾が今の状態であれば、沖縄が攻撃を受けることはありえないが、台湾が落とされるようなことがあれば、沖縄も危険である。
中国と台湾の問題は、21世紀前半の大きな問題である。単に「戦争反対」「日本は悪かった」と言うだけでなく、毅然とした論理を持っていなければいけない──。
経済ニュースだけ見てると分からなくなりがちですけど、でも中国(中華人民共和国)は共産主義国家であり、台湾(中華民国)は民主主義国家だというのは、まず押さえておくべき知識です。
そして、大川隆法先生は、ここでご紹介した「毅然とした論理」を前提として持ちつつも、宗教家として、日本の繁栄・発展の理由がこの幸福の科学の啓蒙思想にあることを中国本土にも伝え、そのネットワークでもって、台湾だけでなく中国本土の人々も互いに助け合える平和な未来を構築したいと、考えておられるってこと、なんですよね!
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『国家の気概』
大川隆法著
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